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日向でバックビークが心地よさそうに居眠りをしていて、ハグリッドの側で幸せそうな彼の姿にレンが頬を緩ませた時だ。
鈍い音と共に体に痛みが走りそのまま前方に飛んだ。
勿論、綺麗に顔面からズザーッと。
そう、ハグリッドが扉を開けたのだ。
「レン!?お前さん、おったのか!」
地面にうつ伏せのまま動かないレンに慌てて駆け寄って起こせば、泥だらけの擦り傷だらけで、驚き止まっているレンの姿に、ハグリッドは思わず声を上げて笑ってしまっている。
レンはぶすっとしたまま本や体に付いた泥を落とし、ハグリッドを睨むと「居るとは思わなんだ。」とハグリッドは苦笑する。
「体が空を飛んだ事を怒ってるんじゃないの!私に居留守を使った事を怒ってるのよ!」
レンがそう言うと、バツの悪そうな表情をするハグリッド。
「でも、おあいこって事で私と仲直りしてくれる?ハグリッドと仲が悪くなるの、私嫌なの。本当はハグリッドの授業受けたかった。」
レンがしょんぼりし、その瞳が潤んでいるのにハグリッドは気付くとその頭を優しく撫でてくれた。
「アラゴグが…調子がわるいんだ…これから彼奴の栄養になる様なもんを取りに行くんだが、手伝ってくれるか?」
「勿論よ。」
泣きそうなハグリッドの手を優しく握り、一緒に行こうと森の中へと入っていく。
「栄養価が高いって言うと、昆虫系かしら?幼虫みたいな…」
「んだな…この辺の土は栄養価も高いからいっぱいおるだろ」
そう言うとレンはその辺の地中を掘り始め、ハグリッドも近場を探している。
数時間探せば30センチはあろう大きさの幼虫が樽いっぱいに採れ、レンは小さく息を吐いた。
「アラゴグの体だと、もっといっぱい必要ね。」
掘った穴を元通りにしてから他の穴を掘り始めれば、今日はこれくらいで十分だとハグリッドがレンに笑いかけてくれる。
「なんか滋養強壮になりそうな薬があったら探してみてくれっか?」
「えぇ、わかったわ。」
ハグリッドは早くこれを持って行ってやらんと、と樽を抱えて森の中へと行き、レンもついて行こうとしたが、今は子供達が荒れていてハグリッド以外が近付くと襲う危険があると断り、レンは軽く泥を落としてから談話室へと戻った。

(P.98/全P.208)
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