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「これが最終決定だ。さぁ、キーパーの選抜をするのに其処を退かないと呪いをかけるぞ!」
ハリーは喉を酷使し掠れた声のまま大声を出した。
ここまでかなりの時間がかかった所為か、ゆっくり朝食を済ませてから見物肉渡った大勢の生徒やらで見物人が増え、ロンは顔を青くさせていた。
「また…上がってしまって動けなくなったりしないといいけど…。」
ハーマイオニーは心配そうにそう呟く。
最初の5人はゴールを3回も守れずに選抜を終了し、マクラーゲンの番になると4連続でゴールを守る。
そして最後の1回になると、レンは隣から声がポソポソッと聞こえるのを僅かに聞いた。
するとマクラーゲンはとんでもない方向に飛び、レンは大きく溜息を吐いた。
「ハーマイオニー…。」
「ロンに希望を持たせたくて…ごめんなさい。内緒にしておいて?お願い!」
ハーマイオニーは頬を赤らめてそう言えば「今回だけよ?」と仕方なさそうに言う。
「私も甘いわね。」と苦笑すれば、ハーマイオニーは小さく笑った。
「頑張って!」
ロンが失神しそうな顔でクリーンスイープ11号に跨ると、ラベンダーがそう叫び、またまたハーマイオニーの機嫌が悪くなってしまう。
ロンは青ざめてはいたがペナルティスローに対して、5回連続でゴールを守ると、レンもハーマイオニーも一緒になって歓声を上げた。
マクラーゲンがハリーに何か抗議していたようだったが、彼が立ち去るのを見ると、ハーマイオニーは立ち上がった。
「ロン、素晴らしかったわ!」
ハーマイオニーが嬉しそうにそう言いながら走って行き、ラベンダーとパーバティは顰めっ面で競技場を後にしていくのを見遣ればレンは苦笑してしまう。
レンもゆっくりとハリー達に近寄り「お疲れ様」とハリーに声をかければ、ハリーはどこか嬉しそうだった。
本格的な練習は次の木曜日と決めると4人はチームメンバーに別れを告げて歩き始め、競技場を出る。
レンはハリーの頬に飲み物を当てれば、ハリーは驚いた様な声を上げてから、嬉しそうにそれを受け取ってくれ、ロンとハーマイオニーにもそれを手渡せば、ロンはストローに口を付けながら、ハーマイオニーにシュートがこうだった、あーだったと事細かく説明をし、ハーマイオニーはロンを褒めながら面白がって聞いている様だった。
「レン、なんか嬉しそうだね。」
「ん?そうね。ロンがまた選ばれた事とハーマイオニーが嬉しそうだなって。」
レンとハリーはロンとハーマイオニーの少し後ろを歩いていたし、なぜか隣を歩くときはハリーがいつも手を繋いでくれている。
迷子防止か連れ去られ防止かは判らないが、レンの心はどこか暖かかった。
「うん、僕もほっとした。」
「僕、とにかくあのマクラーゲンよりは良かったな。あいつ5回目でドサッと動いたのを見たか?まるで錯乱の呪文をかけらたみたいにさ。」
そうロンの声が聞こえれば、ハーマイオニーの頬が紅く染まったたのを見ては、レンは小さく笑ってしまう。
ハリーはそれを見て驚いた表情を見せたあと、レンを見遣れば、レンは苦笑した。

(P.106/全P.208)
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