「見てくれよ、このチョコ。綺麗じゃないか?特にこれなんてレンが好きそうだと思ってさ。良かったらひとつどうだい?」
レンはその綺麗に形付けられたチョコをまじまじとみつめ「本当綺麗ね。」と小さく言えば、マクラーゲンは嬉しそうだった。
よく見るふりをし顔を近付け匂いを嗅ぐも特に魔法の香りはしない。
レンは取り敢えずお勧めされた方ではないチョコを「こっちの方が好きだからこっちをいただくわね。有難う。」とお礼を言い一粒いただけば残念そうな表情をしながらも笑み、ハーマイオニーとレンの2人にどちらかパーティの相手が決まってなかったら一緒に行かないか?と声を変えてくるマクラーゲン。
レンは、もう決まってると一言言い、ハーマイオニーは考えておくと返すとマクラーゲンは去っていく。
「あー…僕、ちょっとあっちでレンと話があるから…」
ハリーは女の子の群れから抜け出しレンの手を取り引っ張っていけば、先に歩いて行ったハーマイオニーの後をついていく。
「言った通りでしょう?」とハーマイオニーが言うも、1つの椅子に絡み合って座っているロンとラベンダーの姿を見ると、まだ7時だと言うのにハーマイオニーは寝室へと上がって行った。
「レン、それは食べない方が良いと思うよ。」
「大丈夫よ、魔法の香りはしないもの。」
「何回も魔法薬飲まされて眠らされた人は何処のどなたでしたっけね。」
ハリーがニヤリと笑って言えば、レンは痛いところを突かれたと言わんばかりに唇を尖らせて拗ねた様子を見せ、ハリーは小さく笑い、レンの手からチョコを取り上げれば暖炉の中に投げ入れた。
「私も寝室戻るわね?ハーマイオニーが心配だし。」
「うん、僕も寝室に戻るよ。」
「ハリーもチョコ食べたらダメよ。」
「判ってるよ。」
ハリーは小さく笑うとおやすみと言い、レンを見送ろうと待っていてくれるが、レンは寝室へと階段を登るついでにロンの所へ行くと2人の不思議そうな瞳がレンを見上げている。
「お邪魔してごめんなさい。私にはまだよく判らない感情だから、率直に聞きたいのだけれど…」
「なぁに?」
ラベンダーはレンが恋心をまだ理解していないと言う事を知っているのだろう、クスクス笑いながらレンを見つめロンの首に腕を絡ませている。
「好きな相手とくっ付きたいって気持ちだとは思うのだけれど…そんな座り方していて痛くないの?」
ハリーは思わず吹き出してしまい、悪いと思ったのか背を向けて肩を震わせている。
「あー…足は痺れるかな。」
ロンが恥ずかしそうにそう言えば、レンは「まぁ程々にね。」と一言だけ言えばハリーにおやすみと言い寝室に戻った。
(P.148/全P.208)
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