第21話
ハリーが戻ってきたのは談話室に3人しかいなくなった時の事だった。
ハリーが話してくれたのは憂いの篩である人の過去をみてきたのだと言う。
それはヴォルデモートの祖父だ。
息子は常に蛇語を話し、娘はスリザリンのペンダントを首から下げた、スグイブだったのだ。
そしてその娘は惚れ薬で想い人を手に入れると、その者と結婚、1人の男の子を授かった。
だが、ダンブルドアの推測では惚れ薬を飲ませ続ける事に罪悪感を覚えた彼女は飲ますのをやめてしまう。
するとその男はさっさと彼女を捨てた。
その祖父がしていた指輪を最近ダンブルドアがしていたのをハリーは見たらしい。
その記憶を見てダンブルドアは、ハリーがどんなところをどういう風に見て察するか…そういうものを見ていたようだったと言えば、ふたりはそれに納得した様に寝室に戻っていく。
「レン、どうしたの?」
「あーいや。彼奴のお母さんの家庭は酷いものだったんだなって思ったのよ。それに…彼奴の血を引く私が本当のスリザリンの継承者だった。…ならあの時、蛇に向かって命令していれば…あの牙がハリーを襲う事は無かったのにって…少し思っただけよ。」
あの時必死すぎてそこまで頭が回らなかった。と言えば、気にしないでいいからね?とハリーはレンに笑んでくれた。
「僕嬉しかったよ。あの時、レンが言ってくれた言葉とか死なないでって必死になってくれた事。」
「…なんか恥ずかしくなってきたから、寝るわね。」
「うん、そうした方が良いね。…あ、そうだ。レン今度のホグズミード一緒に行こうよ。忘れた物、あっただろ?」
「え?えぇ…。でも良いの?私なんかに付き合わせて。」
「僕がそうしたいんだ。」
「有難う。…楽しみにしているわね。」
2人は視線を合わせれば笑い、お互いにおやすみ。と言えば寝室へ戻って行った。
そして次の日の日曜日、レンは朝食の後、3人に少し外に行かない?と誘ったが、勉強が忙しいと3人は断った。
「それじゃ、私1人で様子見てくるわ。」
レンはそう言っては恨めしそうなロンの視線をかわしつつ談話室を後にする。
3人はハグリッドの事が頭の中から抜け落ちてしまったのではないかとレンは思った。
ちょっと拗ね気味にハグリッドの小屋へと向かうと、レンは遠慮がちにハグリッドの小屋の戸を叩く。
中から気配はするが、ハグリッドが顔を出してくれる気配はしなかった。
「ハグリッド、授業取れなくてごめんなさい。…時間割に入れられなかったの…。直ぐに逢いに来れなくて怒ってるわよね…」
レンが寂しそうにそう言うもハグリッドが小屋から物音ひとつなく、レンは逢えるまで退くもんか。と気合を入れれば扉の前に座り本を読み始めた。