「はっきりさせておきたい事がある。キーパーの選抜にキミが干渉した事、ロンに話すつもりか?」
ハーマイオニーは眉を吊り上げ「私がそこまで卑しくなると思うの?」という言葉に、ハリーは見透かすようにハーマイオニーを見た。
「ハーマイオニー、マクラーゲンを誘う事が出来るくらいなら…」
「それとこれとは話は別です。」
ハーマイオニーは重々しく言った。
「キーパーの選抜に何が起こり得たか、起こり得なかったか、私は一切ロンに言うつもりはないわ。」
「それなら良い。何しろロンがもしまたボロボロになったら、次の試合は負ける。」
ハリーが力強く言った。
「クィディッチ!」
ハーマイオニーの声が怒っていた。
「男の子ってそれしか頭にないの?コーマックは私の事を一度も聞かなかったわ。唯の一度も。私がお聞かせいただいたのは、コーマック・マクラーゲンの素晴らしいセーブ百選連続ノンストップ。ずーっとよ。」
「そういう人を選んだのでしょう。」
レンは吐き捨てる様に言えばうんざりしているように溜息を吐いた。
「あ、嫌だわ、またこっちに来る…」
ハーマイオニーは姿くらましをする様に姿を消した。
「やあ、レン。今日も美しいね。」
「お褒めの言葉を有難う。」
「ハーマイオニーを見なかったか?」
そう言うマクラーゲンが姿を現したのは1分後だった。
「いいや。見なかった。」
「あっちの方に栗色の髪色の女性を見たわ。本人かも判らないし、まだ其処に居るかもかも判らないけれど。」
ハーマイオニーが行った方とは真逆を指せば、マクラーゲンはにっこり笑ってそっちへと行った。
ハリーは未だムカムカしている様な不機嫌そうな表情をしており、レンはハリーに「ねぇ」と声をかけるとその瞳がレンを捉える。
「この前ルーナが言っていたのだけれど、闇払いってルーナの家族ではどう言っているか知ってる?」
ハリーは蜂蜜酒に口を付けながら小さく首を傾げた。
しらない。そう言っているような表情だ。