第37話
「どうして留年しないで居なくなってしまったのかしら。」
突然レンがそう言うと、まだ言ってるのかとフレッドはケラケラと笑う。
「そうね。言葉のやり取りはできていて慣れたとはいえ、完全に寂しさは消えないわ。それに貴方達が傍にいてくれると心が楽なの。」
「そういう寂しさに慣れられたらそれはそれで寂しいんだけどね。」
ジョージは自分の足の間にレンを座らせる様にし背後から抱きしめるとフレッドと視線を合わせてニヤリと笑い、それに嫌な予感がしても時既に遅し。「お仕置き。」とジョージが笑うとそのままレンを擽り始める。
「ちょ、ふふふ、や、やめてって…あはははっ、ジョージ、っ」
止めさせようと逃げようとレンはもがくも、ジョージは手の動きを止めようとしない。
「レンに逢いたいって、言ってもらいたかったんだけどなぁ、俺。」
笑いながらも、逢いたかったら逢いに行けば良いもの。と、言うもジョージは納得してくれない様で、レンは笑いすぎて瞳に涙を浮かべながら「フレッドー」と彼に助けを求める。
「なんでもいう事聞くか?」
こくこくとレンが何度か頷けば、2人はニタリと笑い、直ぐに擽るのが止まり、レンは息荒げたままぐったりとした。
笑いすぎてお腹が痛い…。
「さて行こうか。」
ジョージはぐったりとしたレンを姫抱きして立ち上がる。
「ど、何処へ…?」
「なんでもいう事聞くって言ったろ?」
「隠れ穴宿泊コースへごあんなーい。」
そう言うと、ぐったりしたままのレンを連れて、2人は姿くらましをした。
「「ただいまー」」
そう言い戻ってきた時は、ハリー達はまだ芽キャベツを剥いていた。
「お袋―レン攫ってきたぜ。」
「レン、いらっしゃい。って、どうしたの!」
ぐったりしたレンにモリーは驚き止まり目を丸くしている。
ハリーも慌てた様に駆け寄り、心配そうに声をかければ、双子はゲラゲラを笑っていた。