自分の存在がリーマスに嫌な思いをさせているかもしれない事、もしかしたら幸せの邪魔をしているかもしれない事が嫌だった。
レンは小さく溜息を吐いて、お外にいますね。と少しだけ朝食をとった皿を空にして、一緒に行こうかと立ち上がろうとしたリーマスを笑んで制して直ぐに外に出れば、今度はリーマスが少し不快そうにモリーを見つめた。
「あの子の前でああいう話はよしてやってくれ、モリー。」
「レンだって貴方の幸せを考えていらっしゃいますよ。」
「判っている。その件については先日説教を受けたばかりだよ、レンにね。…そういう話じゃないんだ。私は今あの子を1番に大切に想っている。頼むから、少しでも良いあの子の気持ちを考えてやってくれ。あの子がとうの昔に封じ込めてしまった心の奥底の願いに想いに気付いてやって欲しい。」
食事をしながらも心配そうにリーマスは窓の外を見ていた。
ハリーには今にもレンのその後ろ姿が雪の中に溶けてしまいそうな儚いものに見えた。
レンは外の日向に座れば、杖を振るわずに小鳥を作り出す。
真ん丸とした白く愛らしい小鳥だ。
囀るその姿にレンは目を細めて小さく笑う。
「ミス・クレスメント!」
そう声をかけられて顔を上げれば、其処には近寄って来るパーシーとスクリムジョールの姿があった。
「実に絵になるお姿だ。…こんな所でお会い出来るとは思わなかったよ。」
「スクリムジョール魔法省大臣とミスター・ウィーズリー。お久し振りです。…クリスマスのお食事にご招待いただいていましたの。」
「あぁ、それで。ミス・クレスメント、ポッターは居るかね?」
「え?…えぇ…。」
レンが訝しげにそう言うと、人の良さそうな笑みを浮かべるスクリムジョール。
「ねぇ、パーシー…」とレンが声をかけようとするもパーシーは無視してスクリムジョールと共に裏口から中に入っていった。
それから少ししてレンが魔法で出した小鳥や守護霊の魔法などで周りに動物を増やしていった時だった。
守護霊の魔法の犬はお座りをしてじっとレンを見つめ、レンはその優しげな瞳を見るのが好きだった。