「凄いわよね。私、初めて見た時、賑やかすぎて帰ろうと思ったわ。」
冴えないポスターで覆い隠された店頭が達並ぶ中で、2人の店のウィンドウは花火大会のように目を奪う。
たまたま通りかかった人も振り返ってウィンドウを見ていたし、何人かは愕然とした顔で立ち止まり、その場で釘付けになっていた。
左側のウィンドウは目の眩むような商品の数々が回ったり跳ねたり光ったり弾んだり叫んだりしていて目がチカチカしていたし、右側のウィンドウはポスターで覆われ、魔法省と同じ紫色だったが黄色の文字が鮮やかに点滅していた。
『例のあの人』なんか、気にしている場合か?
うーんと気になる新製品『ウンのない人』
便秘のセンセーション
国民的センセーション!
そう大きく書かれており、ハリーとロンは声を上げて笑っていた。
「これ、すっげえ!」
ハリーとロンは先に並んで店に入って行った。
レンはハーマイオニーと一緒に入れば、ハーマイオニーは逸れたくないとレンの手を取り中へと入って行く。
「貴女が来た時もこうだったの?」
「えぇ。帰ろうとしたらリーに捕まって…そのまま双子にも見つかって、中を見る前に奥で話をしたわ。」
そう言うとハーマイオニーは可笑しそうに笑う。
彼女はこうしてレンと買い物に出かけるのが楽しいそうだ。
「今学期は鼻血を出す人が多そうね。」
レンは先学期に双子が中退する前に完成させたズル休みスナックボックスが山積みされているのを見て言った。
中でも鼻血ヌルヌル・ヌガーが一番人気のようで奥に潰れた箱が一箱しか残っていないからだ。
だまし杖がぎっしり詰まった容器もある。
一番安い杖は振るうとゴム製の鶏かパンツに変わるだけだが、一番高い杖は油断していると持ち主の頭や首を叩く。
羽ペンの箱を見ると自動インク、綴りチェック、冴えた回答などの種類があった。
『何度も使えるハングマン首吊り綴り遊びー綴らないと吊るすぞ』
木製のミニチュア人形が本斧の絞首台に向かって階段を上って行ており、その下にはそう書いてあった。