Story
彼との馴れ初めを。
『 イソップさん !! 』
彼に声をかけると全速力で走って逃げられる 。
またかと思いしゅんとする 。これが何日続いたことか 。
もしかしたら私ら彼に嫌われいるのだろうかと不安になる 。
何かやらかしてしまっていないか彼が荘園に来てからのことを
思い返しても思いつくことは一切ない 。
私は何故か彼に嫌われている 。いやでもそう思ってしまう 。
これはどう考えてもあからさまに逃げられる 。
これは確実に超絶嫌われている 。悲しい 。
何度かゲームが一緒になることもあったし 、
棺桶から蘇生させてもらったこともある 。
しかし日常生活で声をかけるとすぐに逃げられてしまう 。
『 なんで私から逃げるんだよぅ … 』
オレンジジュースを飲みながらナブに愚痴を吐く 。
「 なんでって言われてもなぁ 。 」
苦笑いを浮かべるナブと涙を浮かべる私 。
イソップカール 、その男せいで私の心はズタボロだ 。
もうこうなったら強行突破しかない 。 絶対に逃がさない 。
『 次逃げられそうになったら必死に手を掴んでやるぅ … 』
おうおう頑張れ 。 と次はケタケタと笑うナブ 。
おいお前そういうところだぞ 。
そんな話が終わり解散したあと廊下にイソップカールを見つけた 。
『 イソップさん !! 』
大声で叫び逃げられる前に手を掴む 。
よっしゃ !! これで逃げられないぞ !!
そう思いながら彼の顔を見上げると
そこには耳まで赤くなったイソップカールの顔があった 。