SSS


「勝己髪の毛拭いてー」
あんまり期待せずに言ってみたら
「オラ、タオルよこせ」だって、珍しい。
「明日は大雨だね」
「残念だったな、天気予報は快晴だ」
わしゃわしゃと、力強く拭われる髪。

【髪を拭いて】

「ねぇ、なんか髪から甘い匂いがする」「ニトロだな」「おい待て」






「勝己!パンイチで徘徊しないで」
「っせーな」
風呂上りなのにつんつん立った髪の先からは雫がぽたぽた。
仕方のない子。
「ほら、髪の毛やったげるから」
おいでって手招きすると存外素直に寄ってくる。
「素直だね」
いい子ってしたら

【髪、拭いたげる】

ぷいって反らした顔が真っ赤で、勝った気分。







「勝己ー今日の晩御飯なぁに?」
「ぁあ?お前の食いてーもん作っちゃる」
おや珍しいこともあったもんだ。
「なんかいいことあったの?」
「…っせーなクソ女!さっさと言いやがれ!」
あ、図星か。
勝己は可愛いなぁ。

【晩御飯】

「シャトーブリアンのステーキ」
「セレブか」





「勝己も飲めばー?」
「飲むか!」
未成年だぞ!って目を吊り上げる可愛い子を肴に
本日5本目の缶ビール開封。
「んなもん何がいいんだか」
「大人になったらわかるよー」
なんてうそぶいて絶対的な年齢差から目を背けることにした。

【お酒】

早く大人になって。
でも子供のままでいて。







「いえーい、勝己のパンツゲットだぜ!」
「っ!このクソ女!ふざっけんな!」
取り込んだ洗濯物の山の中から掘り出したるは、
可愛い勝己のトランクス。
「あー尊いわーHP回復するわー」
なんて笑ってたら

【パンツ】

「こっちのほうがよっぽど尊いわ!」
なんてひらひらされてる私の黒レース。






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