ドラクエはゲームだけですからなかなか派生の話が思い付かなくて難しい。
短編置場を作らないのはそれが理由だったりします
公式アンソロジーとかあれば…と考えてたらそういえば公式資料&ガイドブックの存在に今さらながら気づきました(!)
いつもネットで調べちゃってたんですよね…作品を借りて二次させて貰ってる身として、ぽちっとしてきます!
今後も長編一本(拍手お礼小説除く)での更新となりますが、連載が進んでグレイグが仲間になったら彼サイドのストーリーは書きたいなと思ってます。
追記にてこんな感じに
*
――グレイグはゆっくりと馬上から降りて、"悪魔の子"が落としたフードを拾い上げる。
「勇者……。逃がしはせぬ。地の果てまで追いかけてやるからな……」
その目は憎悪を孕んで。
奴はこの世界に災いを呼ぶ存在。
この世界の平穏を守るために生かしてはおけないのだ。
ふっとグレイグは目を伏せると、振り返り、今度は兵士に指示を出す。
「この旅の祠がどこに通じるか調べよ!!それから――」
グレイグは矢が刺さった馬の側に寄った。
「負傷した馬の手当てだ!道具箱を持って来い!!」
彼は、痛々しく横たわる馬の前に膝を着くと。
首筋を安心させるようにその大きな手で撫でる。
「よしよし…痛い思いをさせてしまってすまなかった……」
穏やかな声とは裏腹に、刺さった矢を一気に引き抜く。
馬は嘶いた。
暴れる馬を宥めながら、手早く薬草を使い、傷薬を塗って治療を行う。
「グレイグ隊長…!私がやりますので……!」
自ら馬の手当てをするグレイグに、部下がそう声をかけたが「いや、大丈夫だ」と彼は断った。
「お前は馬運車を用意しろ。ちゃんとした治療は城に戻って行う」
グレイグも元は一端の兵士だ。
怪我の応急処置はもちろん。
馬の怪我への対処法も心がけていた。
彼は、愛馬のリタリフォンを乗りこなし、馬をこよなく愛する男であったからだ。
それは勇者と同じ共通点であることを、彼は知らない。
「……よし、準備が整ったな。一旦、デルカダール王国へ戻るぞ!!」
二人の線は交わらないまま、物語は進む――。
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小ネタ ドラクエ