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2022/10/31(Mon)
ヒロアカ:短編

Halloween Bad Night/荼毘
(ハロウィン)
【長編設定/相澤先生でお月見ネタ】


雄英敷地内であっても、夜間外出は当然禁止だ。

でも、こんな月夜は夜の散歩に出たくなる。

私の"個性"なら、監視カメラをすり抜けて移動も簡単だけど、わざと姿を残して建物の上にやってきた。

しばらく経たないうちに、その人は必ずやって来るから。


「――夜間外出は禁止だって知ってんだろうが。そうじゃなくてもお前はヴィランの狙いの一つなんだから、自分の立場を自覚しろ」

「ごめんなさい、相澤先生。月が見たくて……」

「月なら部屋の窓からでも見えんだろ」


今宵は中秋の名月――綺麗な満月が夜空に浮かんでいる。


「相澤先生と見たかったんです」

「……はあ?」


振り返って、彼に言う。


「月が、綺麗ですね」


今はまだ、私の"個性"でも飛び越えられない関係だから。
ちゃんとした言葉でする、告白は卒業してからと決めている。

「………………」

「あ、そのまんまの意味じゃないですよ?」

「………………」

 唖然とする先生にくすりと笑ってから、
 
「じゃあ、戻ります。おやすみなさい――消太先生」

"個性"を使ってその場から消えた。
私の気持ち、ちょっとでも伝わるといいな。


「……あの馬鹿。大人をからかいやがって」

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