寒くて目が覚めた。隣に寝ていた彼はおらず、先に起きたんだとすぐに理解した。それでも寒くて毛布から出れなくて顔まですっぽり収まると、衛宮くんの呼ぶ声がした。「寒いよ、衛宮くん」「半袖だからだろ」「うん、だからこうしてるの」「眼鏡、ほら」「まだ出ないからいいよ〜」衛宮くんの声がだんだん近づいてくる。顔だけ出すと衛宮くんは笑って「俺も寝ようかな」と呟いた。「寒いときは人肌だよ、衛宮くん」遠回しな言葉を察した衛宮くんは優しい声で「いれてくれないか」とだけ言ってきた。私は返事をすることもなく、寒いのに毛布を持ち上げて衛宮くんを招き入れた。