ハイキュー!

碓氷郁(うすい・かおる)

「そんなやり方、私は知らない……!」
「──、止まらないで、何があっても」
「私はもうセッターじゃない。烏野の、マネージャーです」

クラス:烏野高校1年4組
ポジション:セッター(S)/ マネージャー
誕生日:3月2日(アイオライト/アクアマリン)
身長:159cm
体重:43kg
好物:パスタ
最近の悩み:英と撮ったプリクラが徹くんにバレた
CV:内山夕実
ジャンプ最高到達点:326cm
お相手:及川徹

能力値(最高5)
パワー:2
バネ:4
スタミナ:3
テクニック:5
スピード:4
頭脳:5

 烏野高校男子バレー部マネージャーであり、元北川第一中学女子バレー部セッター。青葉城西バレー部キャプテン及川徹と、副キャプテン岩泉一の幼馴染でもある。北川第一では現在青葉城西所属の国見英と仲が良く、今でも時折プリクラを撮りに行く仲(?)。
 物心ついた時には既にバレーをしており、当初はリベロ志望だったがセッターに転向。中一時点でセッターを三年間している。中学一年・二年は北川第一女子バレー部に所属。一年生のIHからレギュラー入りしていたことや皆のアイドル(笑)及川徹と仲がいいこともあって嫌がらせを受け、二年生のIH後に退部。半年のブランクを経て国見に誘われ続けた男バレのマネージャーをすることに。頭痛が起こりやすく乗り物酔いを起こしやすい為、郁用の薬を持ち歩いている人が居るとか、居ないとか。例えば澤村や菅原、同級生の月島、仲の良い影山、烏野ではない人物だと幼馴染の二人、親友の国見、時折勉強を見てもらう従兄の白布あたりが持っている。

 月島からは時折「馬鹿真面目」と呼ばれることがあるらしい。プレイスタイルはサーブよりもトス回しに才を見出すものと自称しており、実際その通りトスによって指示を出し、スパイカーが自然に気持ちよく最高打点で打てるトス回しをする。ならばサーブは弱いのかと言われるとそれは違う。そもそも郁がセッターに転向したのは幼馴染である及川徹と岩泉一の信頼関係を羨ましがったからで、スパイカーである岩泉とセッターである及川、ブロッカーである郁……となれれば良かったものの、当時から郁の身長は平均より低かったためそれを断念。あの二人の中には入れないと悟り、自分にも相棒が欲しい、と思ったのがひとつ。もうひとつはセッターである及川徹のプレーに魅せられたから。というか多分こっちの方がでかい。身長には恵まれなくとも類まれなる才能に恵まれた郁にとってセッターは天職(ぴったりのポジション)であり、それからセッターとしての碓氷郁を確立させていった。それ故に憧れていた及川徹のサーブは研究に研究を重ねてそれなりにまで似せることが出来ている。

 及川岩泉共に二つ年下の可愛い幼馴染がリベロからセッターに転向したことには結構な驚きを感じており、悩んでいたことも知っていたのでそれが解決して良かったと喜ぶべきか、それともセッターになったのを驚くべきか、という葛藤があった。特に及川は作中アンチ天才の代表格として名を馳せる努力の才を持つプレイヤーであり、今まで可愛がっていた大事な大事な幼馴染が才能を持っていたこと、牛島という大きな才能に道を塞がれたことが同時に起こったため、一時期は不仲であった。現在は岩泉のカバーもあってそんな時期を感じさせないほどに仲がいい。及川が郁を追いかけている、とも言う。

 一人称は「私」で、誰に対しても丁寧口調。唯一敬語が解けるのは国見の前くらい、次点で時々幼馴染二人の前でも。そもそも何故国見と仲がいいのか、というのは中学入学直前に遡り、公園でボールをレシーブしている郁を国見が見つけたことが始まりだとか。常に冷静であろうとする郁と、燃費よく常に冷静にがモットーである国見の性質が似通っていて過ごしやすかった、というのもあるかもしれない。実際前世は双子だったのかというレベルの意思疎通をしている(口に出す前に欲しいものを察知する、お互いに交換するプレゼントが被る(ので最近は色違いのものを買うようにしている)、返事が被る、組めば及川・岩泉とも引き分ける、など)。唯一名前を呼び捨てするのも国見。休みの日にはスイパラに行ったりご飯に行ったりプリクラを撮ったり本屋に行ったりしている。これで付き合っていない。何故。

 白鳥沢の白布賢二郎は母方の従兄。幼い頃から親戚の集まりで話していた賢いコンビ。そう思えば私が仲がいい人ってセッターが多いな、と思う郁であった。

 余談だが碓氷郁という名前は 「及川徹」「岩泉一」の名前がどちらも名字二文字目に「水に関係のある漢字」が入っていること、「一文字の漢字で読みが三文字」であることに関連付けた名前である。(碓氷=j(郁/かおる)

「郁って国見ちゃんだけは呼び捨てにするよね」
「……そうかな、徹くん」
「そうだよ! 俺の事も呼び捨てで呼んでいいんだよ? ほらせーの、とおる*って」
「一くん呼びますよ、徹くん」
「……」

「ってことがあって」
「相変わらず及川さん面倒臭いことになってるな」
「でもそう思えば、呼び捨てにしてるの英だけだし、傍に居て一番安心するのも、あきらかもしれない」
「……喜んでいいのか、意識されていないと落ち込むべきか」
「? そういえば英、この間話したイタリアン、あるでしょ? 割引券貰ったから、今度どうかな」
「じゃあその次の休みはスイパラね。俺も割引券貰ったし」
「分かった。宜しくね、英」

※落ちは及川徹です