アイドリッシュセブン

大神京(おおがみ・きょう)

「大神京です、どうも。……えーっと、説明は……してない、よね、万理くん」
「懐かしいな、千。――髪、伸びたね」
「逃げてごめん。押し付けてごめん。私が言う資格は無いんだけど、でも言わせて。私、兄さんと千斗くんの音楽、大好きだよ」

年齢:21歳
身長:167cm
誕生日:9月24日
好きなもの:音楽、万理くん
嫌いなもの:いきなり貶してくる人、私の歌
CV:堀江由衣
お相手:千

小鳥遊事務所の事務員こと何でもやるマン(この度目出度くMEZZO専属マネージャーになった)大神万理の父方の従妹、六歳差。芸大生で、楽器には自信がある。従兄の関係か、インディーズ時代からRe:valeの追い掛け、というか、従兄に推されて曲を聞いて一聞き惚れした。血縁の特権だが、Re:valeを結成した時からのファン。ちなみに、当時から従兄の相方であった千のことが好きで、千に音楽の才を買われ、共に作曲に勤しむことになった。千自体は京の感情に気付いていない節がある。京は基本的に千を相手にすると不憫。

幼い頃から忙しなく外国を飛び回っていた両親に代わり面倒を見てくれたのが万理なので、従兄と言えど本当の兄のように思っており、公の場でなければ「兄さん」と呼ぶ。人が沢山いるところだと「万理くん」。万理が嫌う虫のこともほぼほぼ大丈夫で、万理が京にヘルプを頼むこともしばしばある。千のことも、二人の時は「千斗くん」と呼んでいたりする。気軽なテンションで誤魔化されるのだが彼女はわりと人のことを呼び捨てにしない。万理や千からは呼び捨てにされている。
髪色は従兄と同じか、並ぶと従兄のそれより少し明るいと感じるもの。紺混じりの黒、といったところか。瞳の色はミディアムアクアマリン。幼少期は腰まである髪を上の方でポニーテールにしていた。その際髪を結んでいた髪ゴムは万理からの贈り物で、後に千と万理に貰ったものに変わる。前髪はアシンメトリー。本編(一部開始)時は幼少期からそう切っていない長い髪を後ろで緩く結ぶのみで、千と再開してからは腰までに切って後ろで結んでいる。

かつてインディーズ時代のRe:valeの曲を幾つか手掛けた経験を生かし、一時は八乙女事務所の事務方及び作曲家としてもバイトをしていたが、現在はフリー。今でも時折八乙女事務所に曲を入れるらしいが、小鳥遊事務所に曲を入れたこともある。バイト時代は作曲家の名前を匿名としていた。万理や千へのカモフラージュ的効果を狙ったが、二人には当然のようにバレているし、何ならインディーズRe:valeの熱烈な追っ掛けである百にもバレていた。京は気付いていない。

アイドリッシュセブン、トリガーとの仲はそれなりに良好。曲を提供したこともある関係か、天も京の才能は認めているようだ。ちなみに、陸に「これだけ楽器が出来るなら、京さんって歌も上手いんですか!?」と聞かれて断りきれず歌を披露したところ、余りの下手さに頭を抱えられる事態になった。千曰く「災難の方の天災」、あの万理を以てしても「独特なメロディ」という微妙なフォローしか出来ないほど。なお、同い年である三月・年上である大和、楽、百・ハーフであるナギからは名前を呼び捨て、龍之介・環からは「京ちゃん」、何故か京のことを知っていた壮五、年下である双子、一織からは「京さん」と呼ばれている。恐らく万理の存在があるからか、名字呼びをされることが少ない。

最終的にはゼロアリーナのこけら落としが無事終了した後、千から告白を仕掛けることになる。

「……参ったな。僕は余りこう言うのには慣れてないんだけど」
「嘘ばっかり。千斗くん、いつだって、……女の子は振る側だったもんな……」
「、そうね。……京」
「はい、千斗くん」
「待たせてごめん。僕と、付き合って欲しい」
「――喜んで」




下部、インディーズ時代の事件・三部ネタバレを含む











千が九条鷹匡からメジャーデビューの打診を受けた際、長くRe:valeに所属していた三人のうち一番喜んだのは京である。大神万理の「Re:valeを始めた学生時代」を高校二年生と仮定すれば既に約10年前(百と千のRe:valeが千と万のRe:valeの年数を超えるという示唆がある為これで合致していると思われる)で、当時の京は約11歳という事になる。若い。11歳が16歳に恋をしているとなれば気付かれないのもまあ仕方ないことかと思ってしまう。無論自分の意思もあったが末っ子が喜んでいる手前断ることも出来なかったため悶々と悩んだ末に(メジャーデビューしたら京をどうすることも出来ないし)断念。しかしRe:valeのライブにて照明器具の事故で敬愛する従兄が負傷したことがトラウマになり、奇しくも万理と同時期にその姿を千の前から消すことになった。ちなみに百が初めてRe:valeのライブに来た際に出したファンレターを京も読んでいる。また、百と話したことがある。それから音楽を投げ捨てて勉強に没頭することになった。投げ捨ててとは言ったもののそれはトラウマによるフラッシュバックによるもので、そこに個人としての強い意志は無かった。自責の念もあったかもしれない。日本で高校二年生にあたる一年間は両親に就いて外国を飛び回っており、その際に滞在していたノースメイアにてナギと、アメリカにてダグラスと遭遇する。ナギやダグラスに音楽の才を見込まれるもトラウマの所為で上手く楽器を弾けず、滞在中は専ら緩やかな音楽を共に聞くことから始めようと諭され、音楽への苦手意識を無くす。ナギの時が一番酷くて、ダグラスと初対面の時はナギの努力が実ったのかそれなりに楽器は弾けるようになっていた。ダグラスとの音楽交流でほぼ音楽に関しての苦手意識が吹っ切れ日本に帰国、打ち込んでいた勉強で良いとこの高校に入り、ストレートで芸術大学音楽専攻に進学した。八乙女事務所で事務方・作曲のバイトをしていたのは高校生三年生の一年間。この時点では未だRe:valeの時のトラウマは無くなっておらず、家に置いてあるCDを遠ざけていた。後に分かったことであるが万理や千、百は基本的に京が作曲したものは直感か理論かの差はあれどそれぞれ理解しているので、生存確認は出来ていたらしい。

千とやっとこさ再会したのはゼロアリーナこけら落としの時、もとい、BoW直後。アイドリッシュセブンの楽屋に挨拶に行ったと思ったらRe:valeのところに居ますと言われ、そろそろ腹を括るべきか、と突撃する(「兄さんとは会ってないんだ」と言いつつ微笑んでいたことから、当初手助けする気は無かったと考えられる)。後々百から万理・京の居なくなった後の千の話を聞き、きちんと向き合うことにした。百へは千を留めてくれて感謝する気持ちと少しの嫉妬を抱いており、結構複雑みを感じている。百の方が年上にも関わらず百を可愛がっている節があり、早々人のことを呼び捨てにしない京だが百のことは呼び捨てである。

ZOOLの半数とも関わりがあり、月雲了とも渡り合ったことがあるらしく、三部では専ら暗躍に徹しており、表のストーリーには出てこなかった。百が殺されかけた際は千と共に救出に向かっている。段は取っていないが剣道の心得がある為竹刀を持っていた。

「Re:valeも、TRIGGERもIDOLiSH7も。私の目が黒い内は、あなたに好き勝手させる訳にはいかないんですよね」
「百、危ないから千と一緒に下がってて?大丈夫、二人に傷一つ付けないから」