グランブルーファンタジー

[赤薔薇の求道者]アグレスティッツァ /[白百合の騎士]アグレスティッツァ

「ぼくはアグレスティッツァ。こんな身なりをしているが、列記としたおと……っ、兄上!頭を叩くな!」

「わたくしはウェールズ家の末席、アグレスティッツァ。どうぞ宜しくお願い致しますわ、団長」

レアリティ:イベントSR/SSR
属性:火/光
タイプ/武器:攻撃/杖(SR)・剣(SSR)
種族:ヒューマン
年齢:22歳
身長:162cm
趣味:作曲
好き:サルナーン、団長
苦手:実家
CV:種崎敦美
お相手:サルナーン(友情夢)、パーシヴァル・アグロヴァル(家族夢)

[赤薔薇の求道者]アグレスティッツァ(シナリオイベント「氷炎墻に鬩ぐ」スペシャルクエストHLクリアで加入)紅く燃えるその意志に、家族への愛情は掻き消えた。彼(彼女)の記憶に、優しげな家族の姿は映らない。願わくば、その光景を傍で見ていたかった。

[白百合の騎士]アグレスティッツァ(SSR武器・光剣「ホワイトグレイル」初入手時加入キャラクター。実装時期は「救国の忠騎士」イベント中)
禁断の術を使った親友に驚愕しながらも、彼のためならと進んできた茨道。けれども自分には、疎ましくも。血の繋がりというものがあって。家族の愛情は途切れても、その存在を捨てることは、出来そうにない。

フェードラッヘの隣国にあるウェールズ家の第四子。長兄とは約10歳離れているので、仲が良かったのは専ら5歳上のパーシヴァル。とはいえパーシヴァル自身は三兄弟で居ることが多く(男兄弟だし)、ウェールズ家で母以外唯一の女子ということで、外からは奇異の目で見られていた。そんなアグレスティッツァの幼少期を支えたのは母ヘルツェロイデであり、アグレスティッツァはヘルツェロイデの言いつけを良く守り、言うことを良く聞いた。
戦火が大きくなる中、三兄弟を連れて逃げたヘルツェロイデとは相対的に、アグレスティッツァは実家に居るまま。アグレスティッツァに悪意を抱いていた侍女が「アグレスティッツァさまは既にウェールズ家から出られました」とヘルツェロイデに報告したため。偶然にも歳の近い仲が良かった執事に見つけられたため実家から脱出するが、その時に母の死亡を知らされて絶望した。以降は口調や姿を男性のものに変えてウェールズ家から出奔。執事には「ご武運を」とただ一言だけ伝えられたが、アグレスティッツァはそれで充分だった。

さて、ウェールズ家とそれに連なる大陸から出奔したアグレスティッツァは、ある場所でエルーンの少年と出会う。その少年の名はサルナーン。ぼかしながらも事情を伝えれば、一時の宿になってくれるという。斯くして、アグレスティッツァとサルナーンは出会ったのである。一時と言いつつも長い間泊めてくれていたし一緒に住んでいたようなもので、日常を共にすごしていくうちに、二人の関係は親友という名を得た。無論その関係はサルナーンが禁術を使おうとも揺るがないし、アグレスティッツァが王族に連なる者であると発覚したとしても全く問題はない。

なおその来歴からパーシヴァルからは過保護に扱われており、アグレスティッツァもツンデレながら満更でもないような顔をしている。「氷炎墻に鬩ぐ」ではアグロヴァルから出奔したことを責められている描写があり、一時パーティから降りていた。パーシヴァル曰く、末娘らしく我儘を言うアグレスティッツァは珍しいらしい。恐らくサルナーンの影響。

「あの家で過ごした幼い幾年、幸せだった時間なんてそう多くはありませんでした。幼くして世間知らずの唯一の女兄弟が疎まれるのは当然のこと。……いっそお母様の代わりにわたくしが死ねたらと思ったことは、一度や二度ではありません。兄との思い出も無いに等しいものばかり。わたしにとって大切なものがなにも遺っていないあの場所に、一体何の価値があるのでしょう」

「サルナーン、だめだよ。はーちゃんはそれ嫌いだって。ぼく知ってる」
「アジーが言うなら……そうなの?ハニー」
「ほら頷いてるじゃん。ぼくとはーちゃんは仲良いもんねー」
「親友として?」
「もちろん親友は君だけどね、サルナーン」
「……ふん、当たり前です」
「照れない照れない」

「どうぞお気になさらず。兄上はぼくのことを嫌っていないことなんて分かり切ってますけど、ぼくは兄上のことを好んでおりませんので」
「う……っ、アグレスティッツァ」
「なんです兄上」
「あ、いや……なんでもない……」
「そうですか。――あ、ランスロットさま!」
「!?」