ダンボール戦機

日永マナツ
ひなが まなつ

お相手:海道ジン

ダンボール戦機
「日永マナツ。ミソラ二中に通ってるLBXプレイヤーだよ。宜しくねえ、転校生……えっと、ジン、くん?」
「大丈夫。きみが決めたことなのだから、自信を持って胸を張りなよ。世界中の誰がきみを否定したって、わたしがきみを肯定するから。……なんて、わたしが頷いたって、なんの意味もないか」

LEVEL5のメディアミックス作品『ダンボール戦機』シリーズに登場するキャラクター。夢主。敢えて名前を漢字表記にするなら「愛津」。
ミソラ二中に通う13歳。トキオブリッジ崩落事故で生還したひとり。血縁関係的には天涯孤独だが引き取り先の家族がいるので書類的には天涯孤独ではない。なので日永ではない名字もあるが名乗りたくないらしい。神々の大喧嘩を諌めた女神の名を持つLBXを相棒に持つ。CCMはクリスタル型。
まさかのジェット戦闘機初登校に度肝を抜かれたが何となく放っておけなかったので転校当初から何かとジンに構っていた。結局それは見覚えがあったからだったと海道義光に暴露される。が、それがなんだと言いきれるくらいには既にジンに絆されていたらしい。
マナツはジンに懐いていたし、ジンもマナツに懐いていた。マナツはジンを否定しない。ミソラ二中でもセットと見なされていたこともなきしにもあらずという感じ。なのでアングラビシダスもアルテミスもジンと同じチームで戦っていた。海道義光がそれをどんな様子で見ていたのかは知らない。
海道義光側からの離反、ささやかな家出を経て自身の道に迷っていたジンを肯定する。ジンはこのタイミングでマナツのことを好きになったのだと思うし、マナツはその後バンを励ましにいくジンを見て彼を好きになったのだと思う。タイミングほぼ一緒じゃん。仲良しか。それまでは親友みたいな感じでお互い一致していた。親友というか悪友?なのでA国行くって言われた時はそれなりにショックだったけど一番最初にマナツとバンに言ってくれたから許した。行ってらっしゃい。わたしはきみの決めたことを否定しないよ。

なおLBXプレイヤーとしての実力はバンやジンに並んでも見劣りしないレベル。幼い頃からLBXに触れていたらしいのでそれの影響か。トキオブリッジ崩落事故の後一時期はフラッシュバックのせいでまともにLBXを触れなかったのでそのブランクから考えれば天性のセンスと経験のおかげだろうことは容易に想像できる。CPUぶっ壊れたのは処理速度が追っついてないのも原因のひとつ。

W
「日永マナツだよ。元気な子は嫌いじゃないかなあ。宜しくね、大空ヒロくん」
「わたしはきみを肯定するよ、ジンくん。きみを肯定し、認め、共に歩む。誓ったのもそうだし、心から、そう在りたいと思うから」

ミソラ二中に通う14歳。対イノベーターの事件に深く関わったLBXプレイヤー。今度は対ディテクターの事件に関わっていくことになる。一応NICSの客員プレイヤー。昨年度アルテミスのファイナリストでもある。ジンと再会した直後はお互い口ごもっていたものの、バンの話につられて会話しだした。ジェシカは多分両片想いなのに気付いてると思う。アングラテキサスでは命令されてソロで参加。出場権ではなく副賞狙い。とはいえ自分で希望したわけではない。最終的に「久しぶりにマナツの楽しんでるところが見たいな」というバンとジンとユウヤに押し切られて参加した。なんだかんだ楽しんでいた様子。HP回復不可縛り。BCエクストラスはセーラーコスモスとして謎の人物扮するマスク仮面と出場。これもジンには事後報告だったようで、大会終了後ジンに耳を引きずられている。しかし懲りない。
古城アスカとは旧友だった為アスカに引きずられて二人でアルテミスに参加。結果優勝してしまい、マナツは前年度に引き続いてファイナリストどころか優勝チームにまでなってしまった。対パラダイス、対檜山真実戦にてジ・エンプレスを使用することになる。ミゼル編でも使う。

WARS
「はいはい、ドルドギンスさまの仰せのままに〜って……目が怖いなあ、オトヒメちゃん」
「みーとせんせ*……あ、その目。も〜酷いなあ、先生。わたしはいつだって真面目なんですけどね〜?」

「――瀬名アラタ。その力を使うのなら、覚悟は決めておいて。生半可な覚悟でそれを扱う……なんて認められない。わたしはね、その力を知っているんだ」

アニメ版でもゲーム版でもドルドギンス=海道ジンに付属するかたちで登場する。18歳になったマナツ。ジェノックの司令官補佐なのでアニメではアラタとヒカル、ゲームでは中盤に進むまでハーネスの誰もが知らなかった。ハルキはマナツに幾分か借りがある模様。嘱託職員として神威大門に所属しており、司令官にはなれないがアルテミスのファイナリスト常連プレイヤーとして生徒に寄り添う。劇中セレディ・クライスラーとバトル中にオーバーロードを覚醒させかけセレディに目をつけられる。以後エゼルダームから狙われることとなった。一時エゼルダーム側に拐われるものの自身の強い気持ちとジンによる救済で学園側に脱出。最終決戦では生徒と共に出撃することに。オールスターバトルではバンと再会し、ジンとタッグを組むバンを眩しい目で見ていた。マナツにとってジンとバンの組み合わせは青春を体言したようなものである。
ちなみに上記作中行動、美都司令には随一報告していてもジンに全く伝えていなかったため最終決戦終了後は随分絞られていた。自業自得である。全校生徒の前でプロポーズされたのも自業自得である。

使用機体
テティス
当初の機体。タイニーオービット社(以下TO社)が作成したマナツ専用のLBX。やや細身なナイトフレーム。一見するとストライダーフレームに見えなくもないが、その細身なフレームが振り回す大剣「アキレウスソード」は高威力を叩き出す。ちなみにアキレウスソードのカラーはアキレスと似ている。動きが素早く高威力の攻撃を繰り出すが、素早さに反して耐久力は低め。外見はちょっとパンドラに似てるかもしれない。基本的なカラーリングはホワイトでアタックファンクションは「ディメンション0」。
後述するユノはゴライアスで神谷重工と対立した際に反応速度の関係でCPUがイってしまい、山野博士が秘密裏に修理していた「テティス・リバイバル」を使うことに。サターン侵入戦ではテティス・リバイバルを使うことになった。使用武器は大剣「アキレウスソード」で変わらず。付いていなかったマントが付いてちょっと凛々しくなった気がしなくもない。アタックファンクションは「イーリアスブレイク」。決戦後は山野博士から修理済みのユノも渡されている。
WARSで時々出てくるマナツのLBXもだいたいテティス。

ユノ
アルテミスで装甲が壊滅したテティスに替わりマナツの使用するLBXになった。こっちは山野淳一郎製のLBX。テティスと同じく、やや細身なナイトフレーム。カラーリングはパステルパープルで、使用武器は双銃剣の「フォルトゥーナ」。顔付きはテティス(≒パンドラ)に似ている。アタックファンクションは「テンペストブレイド」。

アポロン
トキオシティで突如起こったLBXジャックによって暴走したユノ/暴走したユノに壊されたテティスに替わり用意されたアーマー。バンのエルシオンと同じく山野博士製。淡いオレンジのカラーリングをした細身のナイトフレーム。細い剣「ヘリオスブレイド」と弓張を内包した盾「アテナシールド」を扱う。盾が菱形のため苦心の策でヘリオスブレイドを飛ばしたとしてもアテナシールドで殴れる。めちゃくちゃ力技だけど。アタックファンクションは「フレイムバースト」。

ジ・エンプレス
アルテミスや度重なる激闘によりボロが来ていたアポロンの後継機。対パラダイスから使用。山野博士製。アポロンの面影を残しながらもやはり件のジ・エンペラーと対になっているところも多々見受けられる。ネイビーブラックのカラーリング、ジ・エンペラーと似ている顔付き、マント、極めつけは王冠を模した頭飾りとマナツを体現するような細身のナイトフレーム。使用武器は大剣「ヴァスィリサセイバー」、アタックファンクションは「ブレイキングレジーナ」。ちなみにヴァスィリサセイバーの方はアキレウスソードのカラーをネガ反転するとだいたいヴァスィリサセイバーになる。