02
窓を開けると、嗅ぎなれた磯の香りが鼻腔を擽った。
開いた窓から見える景色。昇ったばかりの太陽の光を受け、きらきらユラユラと輝く海面。
遠くから聞こえるウミネコの鳴き声。
「ふあ…、いやー、今日もいい天気だ」
一人でうんうんと頷いていれば、傍らで呆れたような声が響く。
『呑気なところ悪いけど、このままだと遅刻一直線だよ』