「あ、そういえばチーム名決まったの?」
「5Dsだよ」
ブルーノと2人でソファーに座りながらお喋りをする。
因みに遊星達はライディングデュエルをしに出かけてていない。
そろそろ試合が始まるから気合が入っているのだろう。
なんたって初戦は優勝候補のチームなんだから。
「ファイブディーズ?」
「うん、5つのDだから……デビルのD、デストロイのD、デットヒートのD、ダークのD」
「……なんだか物騒ね」
うるさい子達がいなくて、ゆったりとした時間が流れていて心地が良い。
隣に座るブルーノに甘えるように寄りかかる。
「最後の一つはなんだかわかる?」
寄りかかる私に対してブルーノは触れ合った指を絡めて優しく笑う。
「うーん、Dだから……デンジャーとか?」
「大好きブルーノちゃんのDだよ」
「ふふ、なにそれ」
お互いに視線を絡めて微笑み合った。
5つのDの意味は勿論冗談なのだろうなぁとは思うけれど、大好きブルーノちゃんね……。
「ねぇ、大好きブルーノちゃんのDはチーム名じゃなくて、私に頂戴?」
なんてね、と冗談半分に返すとブルーノは目を見開いてから、繋いでない手で自分の顔を覆った。
隠れていない耳が真っ赤になっている。
「……なまえって時々すごく大胆だよね、ズルいなぁ」
してやられた、と言いたげな不満気な声で呟く。
私からしてみれば、ブルーノの方がずっとズルい。
「でも……そういうなまえだから好きになったんだけれどね」
ほら、そう言う事をサラリと言ってしまうところとかすごくズルい。
抗議の意を込めてブルーノを見つめる。
こんなにもドキドキさせられるなんて、ズルい。
ブルーノの吸い込まれるような目が好き。安心する大きな手も好き。優しい声も、柔らかい表情も好き。
不意に発せられる甘い言葉がくすぐったくて、暖かくて、溶けてしまいそうになる。
「なまえ」
ブルーノの手が腰に添えられて、名前を呼ばれる。
顔が近づいて、鼻と鼻がくっつきそうなほどの距離。
「ブルーノ、好き」
最後の方は掠れて音にならなかったけれど、目を閉じると唇に柔らかくて優しい感触。
キス、している。
腰に添えられた手が優しく背中を撫でて頸を伝って頬に添えられる。
触れるだけだったキスから段々と深く甘い蕩けるようなキスに変わる。
吐息が、甘い。
「……なまえ」
頭がふわふわとして蕩けそう。
ソファーに押し倒されて、劣情に潤んだ目で見られて、吐息交じりの声で名前を呼ばれて、頬に添えられた指が唇をなぞる。
どうしようもなく、この人のことが愛おしいと思う。
返事の代わりにブルーノの首に腕を回した。
(20190908)
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