ルーカス・ベイカーと愉快な殺人者たち


※この雑記は「ルーカス君好きの方なら、きっと映画『ゲット・アウト』のジェレミー君も好きになってくれるのではないか。ジェレミー君の魅力をわかってくれるのではないか」という管理人のエゴによって書かれています。また、既に様々な場所でネタにされてきたルーカス君と『サイコブレイク2』のステファノ君について今更ながら擦っていく しかもVILLAGEが発売したのに触れないという 野暮な内容です。ご承知おきください。



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◆奇跡の3人
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 バイオハザードシリーズとサイコブレイクシリーズの関係は言わずもがな。アメリカのホラー映画『ゲット・アウト』は接点がないとはいえ、公開は『バイオハザード7』・『サイコブレイク2』と同年でした。

 ルーカス・ベイカーとステファノ・ヴァレンティーニ、そしてジェレミー・アーミテージ。

 この3人のキャラクターは、日本語ボイスの声優さんが同じです。キング・ジュリアンも対馬の堅二も嫌いになれない不思議。

 3人は作中で主人公を襲い、過去又は作中で殺人を犯しているという共通点もあります。常人にはない才能と知性を兼ね備えているところも然り、笑顔が素敵なところも似ています。3人とも個性的ではありますが、性格や背景、殺人行動に通ずるところがあるように思えてなりません。

 ルーカス君を掘り下げていくためにも、ステファノ君とジェレミー君という似て非なるキャラクターを取り上げてみたいと思います。


 まずはステファノ君とジェレミー君の2人をご存知ない方へ、簡単に紹介を。


 ステファノ・ヴァレンティーニ君はゲーム『サイコブレイク2』に登場するシリアルキラーです。元々は戦場カメラマンでした。死と美を写真に収めることで自身の藝術をどこまでも追求した人物です。
 彼の詳細はグーグル先生やようつべ君がよくご存知です。彼のことをもっとよく知りたいという方は、頼ってみることをお勧めします。


 ジェレミー・アーミテージ君は映画『ゲット・アウト』に登場する怪奇一家の長男です。医学生であり、誘拐の実行犯でもありますが、標的をうっかり殺してしまうことも度々あるようです。
 彼を知るには、映画を鑑賞するのが一番わかりやすいことは間違いありません(未鑑賞でお時間と環境と興味があるという方は、是非吹き替え版をご覧ください)。

 ジェレミー君に関しては、わたしが調べた限りのことを含め、次の項で詳しく紹介し、考察していきます。



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◆ジェレミー・アーミテージとは
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 ジェレミー・アーミテージ
(Jeremy Armitage)

 先にも述べた通り、彼は『ゲット・アウト』に登場するアーミテージ家の長男で、ターゲットとなる黒人を誘拐してくる役目を持つ人物です。
 医学生で、映画ではローズ(主人公の彼女)の弟として登場します。

 アーミテージ家は他に脳神経外科医の父ディーンと、精神科医(心理医療家)の母ミッシー、そしてNY住みの姉ローズがいます。主に四人家族で、あるビジネスをおこなっていました。

 脚本上ではジェレミー君が29歳、ローズは姉ではなく妹(28歳)だったようです。映画の吹替の翻訳ではローズが姉になっていたことから、最終的には姉弟の設定になったのでしょう。

 車は白いポルシェ944、2ドアクーペの四人乗りです。

 近所にDerrickという同い年の友人がいます。作中では一緒に庭でバドミントンをしている様子が映る他、カットされたシーンではその後クリス(主人公)とローズの二人を交えて四人でバドミントンをする描写がありました。

 他にもカットされた有名なシーンといえば、冒頭のアンドレを誘拐するシーン。騎士の兜を被ったジェレミー君のPOVのカットがありました。
 当初は、終盤のローズの役目(ショットガンでクリスを襲う役割)がジェレミー君だったという情報もありました。


 ちなみに、私はディナー・シーンでの彼の笑顔と中指を立てる姿に惚れました。父親のディーンがオークションを進行している間、テーブルでそれをじっと見据える彼の姿にも注目です。俳優さんの笑顔の可愛さはバンシーの頃からきっと変わってない。


 ジェレミー君には、特にルーカス君と共通している点があります。

 家族内で行われる犯罪に加担する長男、という構図です。



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◆似通った長男
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 ルーカス君もジェレミー君も、家族の現状を変えようとはせず、むしろその状況を利用し自己の欲求を満たそうとしている傾向がありました。

 2人を取り巻く環境はよく似ています。家族内での立場や、家族に対する態度もどことなく似ている気がしてなりません。
 二家とも比較的裕福な白人の一家で、一見するとまともな家族です。アーミテージ家には祖父母がいて、ベイカー家に関してはエヴリンの影響が大きいとはいえ、二家の家族構成は主に父母、息子、娘の四人です。


 ジェレミー君は父親の跡継ぎという意識があるように見えました。
 医学系へ進むことが本人の意思だったのか、それとも祖父から継承されてきた教えによるものかはわかりません。とはいえ医学、しかも外科系なので、ルーカス君とはまた違う分野で才があったことは間違いなさそうです。

 ルーカス君と比べると、ジェレミー君は社交性や協調性があり、人間関係に気を遣っていたように感じます。
 近所の友人のDerrickは例のパーティーの場にいたため、アーミテージ一家が何をしているのか理解していたことでしょう。彼のご両親もオークションに参加するために参列したと考えると、ジェレミー君にとってDerrickは家の事情を知る唯一の友人だったかもしれません。


 ルーカス君の感染時の生活はどうだったのでしょう。働く気があったのか、家業として農業や畜産業を継ぐ気があったのかどうか、気になるところです。

 2015年当時、進学・就職に興味があったのであれば、大学(又は大学院)進学前のギャップイヤーか、卒業後に希望の職種のポストが空くまで待っている段階だった可能性があります。あの頭脳なので、既に学士・博士号を持っていたことも考えられますが、そうなるとコネクションの研究員が「スタンフォードで臨床微生物学を修めた私が(云々)」という愚痴を日記に書いたりはしないでしょう。ルーカス君は才能を田舎で燻ぶらせていたタイプで、研究員たちは彼のそこが気に食わなかったのかもしれません。とすると、対人関係のトラブル等で退学した可能性も浮上します。当時、両親が健在で家業もうまくいっていたとすれば、ニートでも生活には困らなかったでしょう。
 おそらく家業を継ぐ気はなく、感染後タンカー・アナベルから情報を探ってコネクションに接触できた時には、やっと自分の才能を発揮できる居場所を見つけた感覚だっただろうと想像できます。


 家庭環境が全く同じではないにせよ、2人ともご両親の期待を背負っていたのではないでしょうか。長男ならではの悩みがあったような気がします。

 ルーカス君は近隣から不良と噂が立っていました。ジェレミー君もその節があります。

 時折2人が浮かべる無感情な顔は、物憂げで超然としているようにも見えます。人生又は家族に対して、一種の諦めがあったのかもしれません。


 この2人の類似はセリフにも表れています。ジェレミー君の日本語吹き替えのセリフを文字に起こしてみると、ルーカス君のセリフと似たものや、ルーカス君も言いそうなセリフがあったりします。

 短めのセリフを引用すると、

「嘘じゃないって」
「ガキん時、喧嘩もしなかったか?」
「立てよ。さあ、見せてやる」
「遊びじゃない、マジで言ってる」
「よう、どこいくの? パーティーはこれからだ」
「わーお、気をつけろ兄弟」
「聞いてるか、クリス」

 と、いった具合です。

 多少の翻訳の違いや、人称や喋り方の違いがあるものの、声が同じに加え『ゲット・アウト』の主人公もクリス≠ネので、映像を差し替えても通用しそうな気がしてしまいます。
 もし編集スキルとMacがあれば、そんな動画を趣味で作ったかもしれません。どちらもないので、妄想に留まっているのですが……。



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◆ルーカス・ベイカーと愉快な殺人者たち
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 3人の共通点として、過去又は作中で殺人を犯していることを挙げました。それぞれの個性が現れているのもこの辺りです。


 ルーカス君といえばクランシーが犠牲となったパーティールームや21の、所謂デスゲームを思い浮かべます。うすのろオリバー、コネクションの研究員らの犠牲も印象深く、行方不明の女子大生等も監禁という方法で殺害した可能性があります。
 死ぬまでの相手の反応を楽しむ傾向で、腐るまで放置したりすることから、死体にはそれほど興味がなかったかもしれません。
 ただしデヴィッド・アンダーソン保安官補のように、死体になってから弄ばれた例もありますが、これはイーサンへ向けた演出のためでしょう。


 ステファノ君といえば、死の瞬間を血飛沫とともに保存する美しい殺人や、写真に収めるためのあらゆる創作活動、作品としてのクリーチャー達が魅力的です。人体にあれほど気を配るのが彼の流儀でしょうか。3人の中では彼が最年長であり、過去からSTEM内の殺人まで通算すると最も殺人数が多いはずです。
 劇場で大勢の頭部を同時に炸裂させるあのパフォーマンスの素晴らしさは、ルーカス君も共鳴したかもしれません。ルーカス君も、DLCでは人の首に爆弾を取り付けて頭部を炸裂させる手法で何名か殺害しています。
 ステファノ君が芸術性を追求する性格なら、ルーカス君はある意味エンターテイメント性を追求した殺人をする性格と捉えられそうです。


 ジェレミー君は映画に殺害シーンの明確な描写がないものの、誘拐の過程で相手を殺すことがあるとジム・ハドソンが言及しています。
 家族の一員としての役割を果たす意志があり、その状況を楽しむ感覚も抱いているように見えます。相手が気絶するか死ぬかにはあまり関心がなく、標的の黒人を殺したために母親のミッシーに叱られたこともあったでしょう。
 ジェレミー君とルーカス君は、被害者の精神に対する無関心さという点で類似しているように思えます。彼らにとって、殺人行為は様々な原因を含む必要な行為である以上に、自身の衝動を正確で冷静な作業で消化していく試みでもあったと想像します。



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◆あなたとルーカスに幸あれ
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 ステファノ君とジェレミー君という2人のキャラクターと比較してみると、よりルーカス君の人物像を捉えられたように思います。
 何よりこの3人、やはり似ている気がしてなりません。

 連載がひと段落したら、他2人の物語も書いてみたいものです。


 ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

 ルーカス君を愛するすべての人に、幸あれ。



【追伸】
 連載「Ruin the Locas」は某村≠ワで続く心積もりでいますが、村≠ヨいく前に別のお話を挟む予定です。どこまで形にできるかわかりませんが、長期戦になることは重々覚悟しております。
 ルーカス・ベイカーに、ガールフレンドと未来を届けます。



  2021/05/08

管理人 Cassie



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