山田 せな ( デフォルト名:せな )
個性《癒しのヴォイス》を持つ。
彼女の歌声には、
人の心を鎮め、癒す力がある。
歌詞を必要とせず、鼻歌のような旋律だけでも個性は発動し、心の疲労や軽度から中程度の外傷を回復させることができる。
切り傷や擦り傷、捻挫、骨のヒビ程度までが限界で、重度の肉体的・精神的損傷には効果を及ぼさない。
この個性を世間に知られることなく
ソロアイドルとして活動している。
アイドル名は emina(エミナ)。
柔らかな歌声と穏やかな雰囲気で人気を集める存在だ。
一方で、彼女はヒーロー免許を所持しており、
夜の街ではフードを深く被り、顔を隠したヒーローとしても活動している。
ヒーロー名は humming(ハミング)。
本業はアイドル。
副業として、人知れずヒーロー活動を続けている。
⸻
プロヒーロー《プレゼント・マイク》こと
山田ひざしの妹であり、兄の二歳下。
兄と同じ金髪を持ち、エメラルドのように澄んだ緑色の瞳が印象的な、可愛らしい容姿をしている。
性格は兄とは反対で落ち着いていると思っている。
ひざしのことは「お兄ちゃん」と呼び、
兄の周囲の人物――相澤消太、ミッドナイトの二人には、アイドルとヒーロー、両方の顔を持つことを知られている。
また、13号(黒瀬亜南)は、せなの親しい友人である。
⸻
学生時代。
家に遊びに来ていた兄の友達、相澤消太と出会い、短い会話を交わしたその瞬間からせなは彼に淡い恋心を抱くようになった。
それは、ほとんど一目惚れに近い感情だった。
触れられない距離。
踏み込めない立場。
それでも、静かに続いていく想いがある。
この物語は
癒しの歌声を持つ女性と
眠らない目をしたヒーローが紡ぐ
触れないことでしか守れない距離の話。