それはまるで媚薬のような



じゃらじゃらと鳴る鎖の音が嫌と思わないのは、私が満足しているからでしょう。彼の手から、私の首へ。まるで飼い犬のようだと笑えば、釣られて笑う貴方の表情。その色が酷く淫靡で、それすらも興奮してしまう。

貴方が望めば、私は犬のように従順に縛られましょう。紐や縄で動けなくなるまで締め上げられて、鎖で飼い慣らされて。そして、貴方の為に笑いましょう。
貴方が望めば、私は子猫のように喜ばせて差し上げましょう。動けない指で、満ち足りない足で、拙い唇で。私の体すべてが、貴方だけのものだと示しましょう。

この生産性のない狂った愛情に、どちらが先に溺れたのでしょうか。そんなことは、もうどうでもよくなってしまいました。ただもっと堕ち続けたい。貴方だけに暴かれて、犯されて、余すところなく貴方に貪り尽されたい。
もっと、もっととキスを強請れば、世界一甘美で貴い口付けが私を喰らい尽す。口腔内を蹂躙されて、まるで蛇に絡め取られたように。酸欠すら、甘く蕩ける痺れのようにすら感じてしまう。
あっ、あっ、と奥を暴かれる度に漏れ出る嬌声なんて抑えられるわけがない。気持ちが良すぎて、自分が自分でなくなってしまうように感じるほど、狂ってしまいそうだ。
引っ切り無しに溢れる快楽が、彼の体臭と混ざり合って余計に感じてしまう。自由に出来ない体は貪欲に気持ちのいいことを求めて止まらない。

「きもちいい?」

不意に訊ねられて、何度も何度も頷いた。少しくすんだ金色がふわふわと揺れて、ああ、貴方は笑っているのですねと気が付いた。
貴方は気持ちいいですか、私なんかより貴方の快楽を優先したいのです。そう言おうと何度口を開いても、その口は塞がれてしまう。ぬるりとした舌で余計に快楽漬けにされて、その先の言葉を紡げたことなんてなかった。
そしてまた私は、絶頂を迎えていく。

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