泣けよ、ヒーロー



無意味に笑うから頭を掻き抱いた。大丈夫だからと嘯く唇を無理やり塞ぐ。なにが大丈夫だ。全然大丈夫な顔してないじゃないか。
泣けよ、喚けよ。俺の前でくらい弱音吐けよ。お兄さんだから、なんて脆弱な言い訳なんてほしくない。俺は君のヒーローだ。だから、もっと弱いところ見せてよ。
まずは俺の隣に来て。そう。そしたら俺の肩に頭を預けるといい。
オーケー、次は目を閉じて。俺の心臓の音聞こえるかい?
君の隣にいるとちょっと速い気もするけど、そこはまあ、気にしたらダメさ。

……ねえ、好きだよ。君が好き。だから、少しでいいんだ。俺に甘えてよ。

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