熱を伴う(アーサー×キク)



野営中、指先で眠る彼の唇を撫でる。少しばかり乾燥していたそこは、今の戦いの熾烈さを物語っていた。
交代で見張りを行うとは言っても、愛しい神に少しでも休息を与えたいのが本音だ。だから時間になっても起こすことはせず、周囲の音を拾い集めて彼の寝顔を眺めていた。
ああ、愛しき我が主。目の下にも疲れが蓄積してしまっている。乾いた唇からそっと目の下へと指先を移し、慈しむように撫でる。ほんの少し身動いだ体にびくりと指先を震わすが、どうやら起こしてはいないようだ。

「愛しております、我が神、我が主。愛しきアーティ」

目尻にキスを贈り、唇に笑みを乗せる。
ああ、愛しさが溢れて熱を孕み、壊れてしまいそう。

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