愛し君へ



柄にもなく足が震えるんだ。今すぐ逃げ出したいくらいのに、バカ弟も子分仲間も俺の背中を押しやがる。頑張れ、なんて茶目っ気たっぷりに笑って送り出されて。ほら。まだ心の準備なんて出来てないのに本番に放り出された。
お前は不思議そうに目を瞬かせて。だから俺は花束を突きつけた。

Possano tutti i tuoi desideri avverarsi in questo giorno. Auguriたくさんの幸せがありますよう。誕生日おめでとう

不器用な程の祝いの言葉にお前は笑うんだ。お前が国として生まれた日。またこうして祝える喜びに照れ臭さと恥ずかしさが胸の中に溢れ返っていた。

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