狂喜
分かってる。分かっている。これは別人の話。俺の話ではない。
けど、腹の奥に溜まるこの感情が抑えきれない。あんなに傍にいれるのに稚拙な行動しか起こせない俺の分身に嫉妬する。可愛いと愛される彼が、酷く羨ましい。それなのに、手を出さずにいるフランスの手管に背が震える。
解散になって真っ先に彼を捕まえた。そのままずるずると奥の部屋へと引っ張っていって、ベッドへ放り投げる。肩を押さえつけて、起き上がれないように。
ああ、多分俺は酷い顔をしている。劣情が抑えられなくて、吹き出し続けている。
ああ、目の前のアイリスの花が狂う程に愛おしい。
「イタダキマス」
わざと片言に言って唇を貪る。無遠慮に舌を突っ込んで、多少は覚えた舌技を披露して。溢れる唾液は吸い上げて飲み干して。唾液なんて甘くないはずなのに、脳が痺れるくらいに甘く感じる。そのまま肩を押さえて片手で自分のベルトを引き抜いて、ズボンを下ろす。
ああ、とまらない。とまらない。とめたくもない。
既に涙を流すそこを見せつけるように下着を脱いで、犬のように喘ぐ。
ほら、食べてくれよ。こんなに熟れているんだから、腐る前に。
「オネガイ、俺の身体をめちゃくちゃにして。じゃないと発狂しそうなんだ」
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