小さな発見、そして愉悦(アーサー×キク)



神様になったアーサーさんと、彼の従者として生きたキクの話

* * *

神様でも睡眠は必要なのだろうか。私の膝で気持ち良さそうに眠る頭を柔らかく撫で、小さく息を吐く。
力の激流の中で落ちそうな意識を繋ぎながら思い返すのは決断を下した彼の顔。

「アーサーさん、貴方は私を選んで後悔しましたか?……私は、言わなくても解りますよね」

独白に似た言葉は唇を滑り、泡のように消えていった。
私の世界は確かに貴方だけ。今も昔も、それはひとつだって変わることなどない。
貴方の世界は、どうでしょう。私がいれば僥倖……否、貴方は私を選んでくださった。つまり、答えはそういうこと。
知らず、笑みが漏れた。
これを幸せと呼ばずしてなんと言えばいいのだろう! 独りぼっちの暗闇を照らしてくれた、私だけの美しく優しい神様!
声高に叫びたくなるのをぐっと堪えて、髪を撫でる。

「もう二度と、離れることはないと誓いましょう」

例え死がふたりを別っても、魂だけは永遠に傍にーー

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