忘却の夢(フランシス+アルフレッド)



夢を見ていた。
ふわふわと自分の身体が浮かんで、揺蕩うだけの夢を。
目を開けて、視線が合ったのは藤色の瞳。何処か安堵した表情の意味を理解出来ず、ただ黙ってその表情を見ていた。
痛いのか、怖いのか、大丈夫だからと早口に捲し立てる声を聴いて、また目を閉じる。
ここは何処なんだろう。
俺はなんでここにいるんだろう。
いまいち噛み合わない記憶を手繰り寄せる手前で意識は遮断される。
もう一度、眠ってしまうのだろう。自分でも意識できない夢現の狭間で、また俺は夢を見る。
蒼い炎を、眠りの吐息のように吐き出しながら。

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