主と従、従と主(アーサー+キク)



動くことさえ儘ならない体を必死に起こして、彼の背中を見守る。
貴方だってぼろぼろなのに、私を守ろうと剣を構える。
ああ、やめて。貴方が傷つく姿なんて見たくないのに。
吹き飛ばされた衝撃で傷ついた肺では叫ぶことはおろか、喋ることも出来やしない。
痛みに体は悲鳴をあげ、それでも彼の傍へと鞭を打つ。ふ
らり、ふらり、覚束ない足取りで歩んで肉塊に剣を撃ち込む背へと抱きついた。

「アーサーさん……もう、大丈夫ですから」

貴方の怪我を治しましょう。
必死に絞り出した声は、滑稽なほどに弱々しいものだった。

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