affection
言葉にすればそれはそれはもう卑猥な単語が羅列しそうな音が聞こえる。
それは自分の下肢からで、粘膜が擦られて溢れる音だ。もう聞き慣れたとは言えども、無意識に耳が熱くなるのはいただけない。火傷したみたいに熱くて、覆い被さる彼が触れるだけで気持ちがイイ。
触れられる度に、俺の中で玉座に座っていたはずの俺が崩れていく。
まるでアメーバのようにどろどろに溶けて、熱がほしくて。この熱をくれるのは君だけで、俺はそれが欲しくて必死に手を伸ばす。縋るように彼の髪を掴み、もっととねだる。まるで子供に戻ったみたいだ。
そんな子供に戻った俺を、君はどろどろに甘やかすんだ。身体中を撫でて、俺自身を慰めて、アイリスみたいな色の瞳で俺を射抜く。それだけで俺が達するようになったのはいつ頃だったっけ。もう覚えていないくらいにこうしていたんだと、頭のどこかで考えてみた。
「はやく、もう、我慢できない……っ」
身体に足りないものを埋めてほしい。心に出来た穴を塞いでほしい。
こうしてふたりきりになれる今だけは、他の誰にも君を渡さないで済むんだから。
「もっと、もっともっと……俺を愛して」
引き寄せた耳元に囁いて、ただ笑った。
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