自由な詰め合せ



夢うつつの狭間であたたかな感触。とろとろと瞼が蕩けて、俺自身が溶けてしまうように感じる。ぼんやりと見えたアイリスの瞳が優しさを帯びて見つめている。
ああ、でもまだ眠いや。んん、と小さな吐息を漏らしてぎゅっと彼に抱きついた。
ねえ、もう少しだけこうさせてくれないかい?

*

朝起きて、大きく伸びをした。欠伸を噛み殺し、カーテンを一気に開け放つ。
聴こえてくるのは鳥の囀りと、木々のさざめき。

「Good morning,My sweet one」

リングケースに仕舞っていたシンプルなリングを取り上げ、キスをひとつ。指に通して着替え、今日も超大国は太陽の如く輝くのだ。

*

(日視点)
おかしい話です。二日前はアメリカさん、今日はフランスさん。明後日はカナダさんでしょうか。
揃って同じ話をするのです、内容は鏡写し。そうなったら三面鏡、不思議な像を結ぶのでしょう。
ほら、おふたりさん。犬も喰わぬ痴話喧嘩など、さっさと解決してきなさいな。爺とのお約束です。

*

短い嬌声が喉の奥から漏れる。穿たれた奥が気持ちよすぎて、口が閉じられない。
意味のない言葉は単語にすらならずに唾液と共に零れ落ちていく。
やめて、おねがい。これ以上は、狂っちゃう。
そう言いたいのに声は喘ぎに変換される。
たすけて、たすけて。キモチイイのに、おぼれちゃう。

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