それどころじゃない(島国+自由+露)



内部で暴れる酷い衝動にもう口を押えてしまう他ない。
油断してしまえば喘いでしまうこの状況、目の前で想う紳士な彼は口の端を歪めて愉しそうに笑っているではないか!
会議中です、なにしているんですか、これ取ってください。
そう言いたいのは山々なのに、休憩時間はまだ先なのだ。隣にいる師であり友であるプロイセン君が此方をちらちらと伺っているのが、熱を帯びた思考回路の中でもわかる。
ヴヴヴ、と胎の中で暴れる音が聞こえているに違いない。
ああ、なんて恥ずかしい。イギリスさん、やめてください、お願いだから。
……なのに、私の中で悪魔が囁くのです。これが好きなのでしょう、と。
ああ、否定できない。だってあの人の指先ひとつで、ここまで堕ちてしまえるのだから。口を覆った掌に唾液がこびりつく。
もう、こんな玩具ではなくて貴方が欲しいと、叫べたらいいのに。

*

この野郎。席を立ってパンチのひとつでもお見舞いしたいのにそうもいかない。
俺は仕込まれ過ぎたんだ。さっきの休憩時間にキスされた時から気付いてた。フランスに触られただけで、滅茶苦茶体が熱い。燃えてしまうくらいに。自分が炎になってしまったかと錯覚するくらいに。
足なんてそんなに届く距離でもない。だから俺の局部を掠めるようにもどかしい愛撫をされて、逃げられるはずがないじゃないか。快楽を覚えさせられた体が、酷くその先を欲している。
やばい、これはやばい。じわじわと侵食される熱に、もう何も考える余裕などありもしなかった。

*

ああ、楽しい。あえてこの席順にして正解だった。何せもうプロイセン君のあの困り果てた顔と言ったら!
こうなることは織り込み済。どうせ会議なんて何も決まらないんだから、少しくらい刺激があったっていいよね?
……まあ、愚痴はあとで聞いてあげるよ。今の僕は享楽に忙しいからね。

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