閉じた蕾



あられもない声を聞かせたくなくて必死で両手で口を覆う。秘所に顔を埋められて恥ずかしくて仕方ないのに、きちんと躾られた身体は従順に快楽を拾い上げてしまうのだから恐ろしい。
ん、ん、と喉の奥に声を押し込めていると内股にびりりと痺れるような痛みと快感が与えられる。
思わずあっ、と掠れた声が漏れる。一瞬見えた翡翠の瞳が声を抑えるなと雄弁に語っている。
はしたないではないですか、そう言いたくて口を開けば見計らったかのように強い快感。言葉は意味を成さない音へと変わり、音は媚びた嬌声に刷り変わる。段々と理性がぼうっと途切れていく。
嗚呼、もう駄目だ。
ぷつんと途切れた理性の糸は絡まり、本能が叫ぶ。貴方が欲しいのです、貴方でこの身体を満たして欲しいのです、この疼きは貴方にしか消せない。
ねだるように身を捩り、声を潜めることを忘れて乱れてしまえば、意識の端で翡翠の美しい瞳がとろりと蕩けたように感じた。

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