クトゥルフしようぜ!

諾「さて、このとち狂ったシナリオばこのふたりに回したが…アイス、どうなったかは分かるだろ?(ちろりと隣の弟に視線を向け)」
氷「(目の前のコーヒーを飲みながらペンをくるりと回し)……予想は出来るよ、このふたりだし(ペンでフランスとアメリカを順番に指し)」
仏「〜♪(口笛を吹きながら視線逸らし)」
米「……(誤魔化すように一心不乱にハンバーガーを食べている)」
氷「分かりやすい(真顔)」
諾「分かり易すぎて心配さなるレベルだない(レーズンサンドの大袋を開けようとするがうまく開けられなかった為テーブルに置き諦め)さ、これから解説するわけだが…だいたいこの馬鹿みてえな空間作った犯人さお分かりだろうな」
米「(ペンケースに入れていた小型のハサミで大袋を開けてお菓子を口に放り込み)へんはいほへ、『はいは』ってへはからよひょうはへひへふほ(もきゅもきゅ)」
仏「アメリカ、食べてから話せって(呆れた様子で溜息をつき)」
米「(ごくんっ)……『ナイア』の紹介状だろ?だからナルラトテップ関係じゃないのかい?(袖で口元を拭い)」
諾「ぴんぽーん。そいつが気まぐれか?いや本気で考えたか分からねえが色々思惑さあって今回おめらを巻き込んだわけだが…ま、シナリオに書かれてる経緯さそのまま読んだ方がわかり易いな(開いた袋からバウムロールを拝借し)」
氷「その経緯も嫌な予感しかしないね……(深い溜息を吐き)」
仏「ま、一応聞いとこうよ。…ノルウェー、よろしく」
諾「んだ。ほだらシナリオに置ける経緯と背景さ公開するべ」

* * *
最近、探索者を馬鹿みたいに殺しまくってしまったどこぞの邪神様(ナニラトホテプとは言ってない)が、「さて、人間に慈悲をあげよう。少子化対策までしてあげるなんて、僕はどれだけ優しい神なんだろう!」と思い立ったがために作られてしまった狂気の空間にて探索者が右往左往するシナリオ。
邪神様(どこぞの名の知れない邪神なのでナニ(略))は頭がいいので、探索者の遺伝子をかけあわせれば優秀な探索者ができるんじゃね??僕天才???という邪神理論の元、探索者を妊娠させようとしてきます。
頑張って妊娠を回避するもよし、もう諦めて妊娠するもよし、すべては邪神と女神の気分、そして探索者の頑張り次第…
理不尽とエロスとギャグとちょっとの狂気をふんだんに盛り込んだクソシナリオ〜特殊性癖を添えて〜、今、ここに開幕!!
* * *

諾「以上、感情さ込めてオオクリシマシタ(ここまで無表情)」
米「oh……色んな意味で右往左往したよ(ゲンドウポーズ)」
仏「いやもう隠しきれてないよ神様の名前!やっぱりにゃる様!にゃる様じゃないですか!!(歓喜)」

氷「……邪神の技で妊娠させるってことはさ、子供って邪神宿ってるとかそういうオチだったりする?(ふとアメリカの腹を見ながらぼそりと呟き)」
米「へっ!?(ばっと腹を押さえ)」
諾「いや、受胎すんのはセックスした相手だ。某邪神…ニャルラトホテプばただ探索者同士さセックスさせるために技かけたからな。奴の子供を受胎するとはシナリオに書いてねえべ」
仏「あ、焦ったよ…(ほっと溜息をつき)」
米「よ、よかった……(くたりと脱力)」
氷「ふーん、メカニズム的には女性の胎内を再現してる……ってことかな。まあファンタジーなら何でもありか(ペン回しを続けながら)」
諾「な、現実ではありえねえこともフィクションやファンタジーなら何でも出来るべ(もぐもぐとバウムロールを頬張りながら)」
仏「…(その何でもアリをイギリスや目の前の子がよくやってるんだよなあって顔)」
米「……(何でもアリを実際に体験したんだよなあという顔)」
諾「…なんだ、おめらのその顔(自由コンビの視線に気付き)」
米「いやあ、……実際に体験するととんでもないことだなあ、と(脱力したままに自身の腹を撫でて苦笑し)」
仏「うんうん。まさか実際にアメリカに孕ませる体験が出来るとは思わなかったよ。…そのせいで妙に燃えちゃったんだよね、俺(行為中の自分を振り返り)」
米「あの後から食欲あんまり湧かないし吐き気はするしで、女の子って大変だって感心したんだぞ……」
氷「……吐き気に食欲不振って、え(恐る恐るノルウェーの方を確認)」
諾「…ここで1つ、俺はおめらふたりに謝らなければならねえ事がある(ゲンドウポーズ)」
仏「え、なになに?」
米「謝らないといけない?(ぱちくりと目を瞬かせ)」
諾「アメリカには事前さ説明したがシナリオみたく一時的に胎内に生殖器ば生やす魔法さかけたが…1日でその生殖器さ消えるようにしたつもりがどうやら魔法が効きすぎてだな…(ゆっくりと自由コンビとアイスランドから視線を逸らしていく)」
米「……え?」
仏「つ、つまりどういう…こと?」
氷「ちょっと待って、ノルウェー。……現在進行形?(アメリカの腹を指差し)」
諾「(ちらりと視線をアイスランドに向けて縦に頷く)」
氷「うわあ……(額を押さえ)」
米「え、……え?つ、つまりだよ……?お、俺も……本当に妊娠、してる?(驚きのあまり空色をめいっぱい見開き)」
諾「い、いつかは消えるべ?永久的なもんでねえし…その、催眠術って人によってかかりやすい奴とかからねえ奴さ居るだろ?それみてえにアメリカは魔法が効きやす過ぎて…」
仏「……(思考停止中)」
米「……(困惑したままに視線が忙しなく動く)」
諾「…(動揺があからさまに見て取れる自由コンビに視線を向け)…悪い」
米「い、いや、俺は……その、か、構わない……けど(耳まで真っ赤になってぼそぼそと呟き)……ふ、フランス、気にしないでくれよ?俺、君に迷惑はかけないように生まれたらきちんと育てるからっ(早口で捲し立て)」
仏「……っ(思考がゆっくりと回り始めたのか口元を手で覆いながら3人から視線を逸らし)」
諾「(フランスの様子に目を細め)…おめ、にやついてんのけ」
米「にやついて……?お、俺んちはトニーもいるから、ほら、フランスが心配することなんてないんだぞ!お、俺が勝手に産みたいって思ってるだけだし(慌てて両手を振り回し)」
仏「(ノルウェーの言葉にびくりと体を揺らすもアメリカの方に視線を向け)…いや、うん。俺も面倒見るよ。…ああ、ううん(振り回している手を掴み)…責任、取らせろよな(ほんのりと頬を紅く染めながら真撃な眼差しでアメリカを上目遣いで見つめ)」
米「っ、(真摯な瞳に射抜かれて言葉を詰まらせ)……う、ぅ……フランスぅぅ……っ!!(嬉しさのあまり涙声になりながら頷き)」
仏「は、はは…何泣いてんだか(頭を撫でながら優しくアイリスを細め)」

氷「……丸く収まったね(ノルウェーの背中をポンポンと叩き)」
諾「……(責任を重く感じていたのかアイスランドが背中を叩いた同時に体の緊張が解れる)」
氷「つわりって大体3か月くらいで来るんでしょ?それがこのペースだったら、結構すぐに産まれるよね(負担を感じさせないようにさらりと感想を述べ)」
仏「(アイスランドの言葉にはっと顔を上げ)しゅ、出産となると陣痛とかもやってくるよね?それに母胎も安静にしないと…!」
米「ゆ、有給取った方がいいのかな?ああ、でもそうなるとイギリスとか日本が勘付きそうだし……(右往左往しながら慌てて近くに放っておいていたスケジュール帳を引っ張り出し)」
仏「お、お兄さんも上司に泣きついて有給もらうよ!島国に関してはいっそのこと話してしまうって手もあるけど(スマートフォンを取り出しながら電話帳を睨み)」
米「ええっと、ええっと、(混乱したままスケジュールを捲り)……ちょ、ちょっと……イギリスに電話してみる。3日後会議だ……(真顔になって固まり)」
仏「じゃ、じゃあお兄さんは日本に電話して…あ、待ってアメリカ。先に日本に説明してからイギリスに電話しよ。日本を味方につけた方が何かあった時助けてくれそうだし(思考を必死に回しながらアメリカの肩ポン)」
米「!!そ、そうだね!日本は俺たちの味方になる可能性が高い……!!(震えながら頷き)」

氷「……国の出産って想像以上に大変だね(狼狽える自由コンビを眺め)」
諾「…解説どころでねえなこれ(クロスピンを撫でながら溜息をつき)」
氷「……はは、そこの狼狽えてるふたり。取り敢えず全部解説受けてから電話すれば?(ノルウェーに気を遣うようにふたりに声を掛け)」
仏「はっ(シナリオ解説のことが頭から完全に抜けていた様子)」
米「あっ(北欧兄弟のことを思い出して振り返り)」
氷「ん、バトンタッチ(ノルウェーの肩を叩き)」
諾「ん、…ありがとなアイス(弟の気遣いに嬉しそうに笑みを零し)」
氷「別に。大したことじゃないし(ふいっと視線を逸らすも耳は紅い)」

諾「(いいこいいことアイスランドの頭を撫でながら)…ほだら最初に入った部屋から解説再開するべ。えがっぺ?」
米「OK,……ふう(呼吸を落ち着けるように深呼吸)」
仏「お兄さんも大丈夫だよ。えっと最初の部屋は…診察台の目星失敗したんだよね確か(メモに目を通しながらペンを回し)」
米「うぐ……っ、あれは痛かった……」
諾「んだ。そこ以外は情報は得てるからな。診察台は目星成功したらこれは産婦人科に設置してるものに類似してると気付けたべ」
米「ってことはあの部屋は産婦人科の一角だったってことかい?」
諾「探索者にそう言った事さする場所だと薄々と知らせるためでもあんでね?…ま、一番この部屋で重要なのはエコー機械だけどな。これによって生殖器さ生えたか探索者に確認してもらえるからな」
米「ああ、子宮だと視認出来ないもんね。エコー機械で確認するための部屋、って認識にしとくんだぞ」
仏「ふむふむ。他にこの部屋には情報はないんだよね?」
諾「おう。そだら次の部屋…例の薬が置かれた部屋について解説するべ。この部屋で調べてねえのは床の取っ手と机の白い薬だな」
米「白い薬は睡眠薬で、床の取っ手はヤバい地下室だろ?断片的に情報取った感じだと」
諾「ところがどっこいだ。白い薬は睡眠薬でねえんだなこれが」
仏「え、違うの?(ぱちぱちと瞬きを繰り返し)」
米「へ?でも出てきた薬の数と一致するじゃないか。睡眠薬がどうのこうのって……」
諾「まずは白い薬についてから説明すんべ。睡眠薬は取っ手について関係するからな。白い薬ば知識の1/3もしくは薬学で中に入ってる錠剤がピルだと知る事が出来るべ」
米「ピル?……あ、妊娠したくない探索者用か!(ぽんと手を打ち)」
仏「…妊娠させないなんて選択肢がまったく頭になかったよ(真顔)」
米「……俺も(真顔)」
諾「妊娠するしないかによって実はエンディングも変わってたんだがな。…さて、おめらが調べてくれねがった取っ手についても解説するべ。ま、お察しの通り開けたら地下に繋がる梯子があんだけどな」
米「ダヨネー。地下にはなにがあるんだい?」
諾「梯子は降りるとコンクリートの廊下続いてるな。そこさ進むと手術室を思わせる部屋にたどり着く訳だが…ここもシナリオの内容さ公開するか」

* * *
梯子を降りると、そこはコンクリートの廊下が続いていた。心なしか、血なまぐさい臭いが鼻をつく。
奥へ奥へと進んでいけば、手術室を思わせる扉が見える。扉の上のランプは、今は消えている。
扉を開ければ、腐敗臭と錆びた鉄の強烈な臭いがつんと鼻腔を刺激する。あまりの悪臭、否、死臭に吐き気がする。
吐き気を催すのは臭いだけではない。その光景、そのものが視覚から訴えてくる。
床も天井も壁も、赤黒い液体で汚されたそこは手術室だろうか。まだ液体の滴る道具が、台の上に乱雑に転がされている。
手術台の上には、血塗れの人型の何か…いいや、これは人だ。腹を開かれた死体が、苦悶の表情を浮かべ、手術台に横たわっている。
ふと、つま先に何かが触れた。そこにいたのは…肉の塊だ。ただの肉の塊なら、どれほど良かったのだろう。理解したくなくても、貴方は理解してしまう。
ピクピクと痙攣する短い突起は腕だろうか、ではその下のは足?手術台の上の死体と、長い肉の管で繋がれているそれは、弱々しく、痙攣しながら足元に転がっている。
…胎児だ。腹から、掻き出された胎児が、転がっている
* * *

米「……(思わず自身の腹を押さえて脂汗を流し)」
諾「そんな光景さ見た探索者ばSANチェック。問答無用で1d3/1d8で判定させてたべ」
仏「…行かなくて正解だったね、これは(アメリカの肩に腕を回すと自身の方へ優しく引き寄せ)」
米「う、うん。行かなくてよかったよ……アルフレッドは発狂出なくても取り乱すこと間違いなしじゃないか(引き寄せられて深く息を吐き出し)」
仏「フランシスも薬飲む前にこれ見たらアルフレッドに薬を飲ませると止めてたろうしね。あー、これはきつい…(ぽんぽんと肩を優しく叩き)」
米「アイデア成功して本当によかったね……(心成しかフランスに体重を預けて気分を落ち着かせ)」
諾「ほんでだ。睡眠薬はどこかという話だが。ここでは手術台にある死体を調べる事が出来てな。目星成功すればその死体の腹に睡眠薬が入ってるのに気づけるわけだ」
仏「…飲みたくねえ(げんなりした表情で)」
米「そんな薬飲みたくないよ(マジレス)」
諾「瓶に入ってるからわりかし清潔だべ?」
米「気持ちの問題だよ(真顔)」
仏「瓶に入ってる入ってない問題じゃないんだよこれは…(額に手を当て)」
諾「え(そんなものなのかとアイスランドに視線を向け)」
氷「……(そう言うものだよという眼差し)」
米「あー……惨殺事件からは撤退しよう。他にこの地下室で情報とかあったのかい?」
諾「(視線をシナリオの書かれたプリントに戻し)この部屋からの情報はこれで終わりだべ。睡眠薬はまあ妊娠…セックス回避のキーアイテムだからな。それなりに代償が必要なんだろな」
仏「そういえばエンディングも分岐があるんだよね。多分妊娠するしないによってはエンディング変わりそうだけど…」
米「うん、かなり変化すると思うんだぞ。……どんな感じかは分かんないけど」
諾「ふむ、エンディングは4つ…A〜Dまであるがフランスの言う通り妊娠するしないかによってエンディングも分かれるな。妊娠したか否かは妊娠ポイントってのがあって最後にそれに沿ってダイス振って着床成功か決めてたべ」
米「妊娠ポイント(真顔)」
仏「…あれ?でもノルウェー最後にダイス振ってたっけ?」
米「あ、そう言えば。……って、あ。もしかして……」
諾「…これさ見てくれれば分かる」

* * *
END前に妊娠ポイントについて。

最後にシークレットで1d100を振り、懐妊判定をしてもらう。懐妊する確率については以下の通り。

・体を作り変える薬を飲まずに同性で性行為:0%
・体を作り変える薬を飲んでピルを飲んで性行為:30%
・体を作り変える薬を飲んで避妊具をつけ性行為:45%
・体を作り変える薬を飲んでナマで性行為:75%
・体を作り変える薬を飲んで複数回性行為:85%
・体を作り変える薬と確定の薬を飲んで性行為:100%

その他、KPの裁量で確立を弄ってよい。
ただし、確定の薬を飲んだ段階でどんなセックスをしても避妊は失敗し、懐妊は確実となる。
* * *

米「本当に確定ガチャチケ(ゲンドウポーズ)」
仏「ダイスを振る意味なんてなかった(ゲンドウポーズ)」
諾「そういう事だべ。俺がダイスを振った所でアルフレッドはどう足掻いても受胎させてたわけだべ」
仏「……複数回性行為か(何かに気づいた様子で苦笑いを浮かべ)」
米「?どうしたんだい(きょとりと目を瞬かせ)」
仏「いやね、お兄さんの知り合いに妊娠確定ガチャチケ貰ってもそれをはじめに飲ませずに何回もセックスして堪能してから飲ませる腐れ縁が浮かびましてね…」
諾「ああ…(納得)」
米「何処の眉毛だろうね……(遠い目)」
氷「それ答えだよね(真顔)」
諾「『ああ、腹いっぱいに出しとかなきゃ着床しねえよな?』とか言って散々挿入してからしれっとチケット出しそうだな…」
米「そんな光景がありありと目に浮かぶよ……彼が今回のPLじゃなくてよかったね……」
仏「相手が…うん、日本なら悦ぶか(確信)」
米「うん、悦ぶね(確信)」
氷「……(こっちも似たようなものじゃないの、という顔)」
諾「アメリカも似たようなもんだべ?(ずばりと)」
米「んなっ!?(ぼすっと顔が赤くなり)」
仏「え、なになにー?あれでもまだ足りなかったの?欲しがるねえ…(愉しそうにアメリカを見つめると腹部にゆっくりと指を這わせ)」
米「ンッ、ふら……っ!(慌てて手首を弱々しく掴むも劣情の火種が燻って瞳が揺らぎ)」
諾「…にんしんちゅう(ぼそり)」
米「……ぁ、(自身の腹を見下ろして甘く息を吐き出し)」
仏「大丈夫だよノルウェー。流石にこんな時に手を出そうなんてしないよ(触れていた腹部からあっさりと手を離し)」
氷「妊娠中の激しい性行為は胎児に危険だしね(コーヒーを飲みながらさらりと告げ)」
諾「セックスしねえ期間、果たしてこいつらのむらむらはどうなることやら…(バウムロールを個包装から取り出すと1本をアイスランドに渡し)」
氷「ん、ありがと。……少しくらい我慢するのがいい薬だよ(受け取るとそのまま齧ってもぐもぐと咀嚼)」

米「……(自分で腹を撫でて慈しむような笑みを浮かべ)早く、抱きしめてあげたいな」
仏「……(アメリカの様子にアイリスを細め撫でる手に自分の手を重ねる)」
米「フランス……(重なった手に心底嬉しそうな表情へ変わり)」
仏「俺も早く抱きしめてあげたいよ。…子供も、勿論お前ごとね(くすりと笑みを零し)」
米「ン……うん(フランスの重なった手に反対の手も重ねて幸せを噛み締め)……俺たちの、いのちがもうひとつ……」

諾「(ふたりから視線をアイスランドに向け)さて、ふたりの世界さ入った2人に替わってアイス、エンディングについて聞いてくれっが?」
氷「了解。あとでメモはふたりに渡しておくよ(ペンを取り上げてくるりと回すと解説を受ける体制を取り)」
諾「ん、悪いな。エンディング分岐は4つだ。あいつらが行き着いたのはエンディングA。懐妊判定に成功しで無事…無事?妊娠したらこのエンディングだな。他の3つは大まかに妊娠失敗、睡眠薬を飲む、駄々をこねる、だな」
氷「うん?成功があるから失敗も分かるし、睡眠薬で強制的に脱出するのもさっきの解説で分かったけど……駄々を捏ねるって何?(眉間に皺を寄せ)」
諾「シナリオには指示さ従わずセックスしながったり、あまりにもルール違反なこど…例えばカードリーダーさついてた扉を破壊みてえな行為ばしたら問答無用で発生するエンディングだな。内容はこうだ」

* * *
突如、電気が消えたかのように辺りが真っ暗になる。

「君達には失望した。もういい、君達は廃棄だ。お似合いの最期をくれてやろう」

ふと、目の前が明るくなる。全てがコンクリートの、正方形の部屋だ。そして…
目の前には、何とも形容しがたい、冒涜的な生物が、存在していた。
肉のついていない無数の足に支えられた、青白く、ふくよかな楕円形の体。それはゼリー状の楕円形の目でもって、探索者達を捉えた。

※アイホートを見た探索者はSANc(1d6/1d20)

化け物は一歩前進する。探索者は後退する。後ろに固い感触。ひやりと冷たいそれは、コンクリートの壁だ。逃げられない。
死刑宣告を下された探索者に、一歩、また一歩と、化け物は近づく。その距離、およそ8m、7m、6m…接触まで、あと……。

※ロストエンド。探索者は体にアイホートの雛を植えつけられ、死ぬまで苗床として狂気に苛まれることになります。ご愁傷様
* * *

諾「このシナリオ唯一のバッドエンドだな。おお、怖い怖い」
氷「成程、ロストエンド。妊娠にちなんでアイホートって流れか……またえぐいデストラップだね(聞いた内容を端的にまとめてメモしながら)」
諾「正直アルフレッドば扉壊さねえかはらはらしたが…今回はフランシスとセットだから大人しかったな。好きな奴と居ると借りてきた猫みてえだな、ほんどさ(肩を竦め)」
氷「前回のログ少し見たけど、破壊によるペナルティ警戒してたんじゃない?いやあ、学習って誰でもするし恋は盲目だね(同じように肩を竦め)」
諾「だな。フランシスも今回は輪をかけて慎重に動いてたべ。…本当さ好いとるんだな、2人は」
氷「一時期はよく突っかかってたけど、嘘みたいだよね(ちらりとふたりの方へ視線を向け)」
諾「互いに何か特別な感情さ抱えてるのは分かってたけどな。それが恋って自覚してからはふたりの世界まっしぐらだべ(同じようにふたりに視線を向け)」

米「……(腹を括ったように深く息を吐き出し)フランス、俺は覚悟を決めたよ……日本に助けを乞おう。イギリスを手懐けるには彼の協力が必要不可欠だ(きりりと宣言するものの声は震えている)」
仏「(こくりと頷き)坊ちゃんも冷静になってくれれば受け止めてくれそうだけどそれまでが大変だからね。利用するようで悪いけどそうすることに越したことはないね」
諾「…あー、その事なんだが」
米「(声に振り向き)……どうしたんだい?」
諾「昨日日本さセキハンの炊き方教えてもらう為にメールしだら電話で折り返しで着てな。…軽く話しちまった」
米「…………は?」
諾「日本ば、既に知ってるべ(ゲンドウポーズ)」
仏「…わーお(引き攣り笑い)」
米「は?……あ、アルフレッドの方だよね?ゲームの方だよね?(震え声)」
諾「…真相はこのインターホンの主に聞けばええんでね?」
仏「え、まさか…この控えめなインターホンの音は…」
米「!?(自宅の玄関を見つめ)……も、もしかしなくても……」
氷「(ややあって立ち上がると玄関に向かい)……ああ、大丈夫大丈夫。許可は要らないから。靴は脱がないからね、……あ、知ってる?(声が段々と戻ってくる)」
仏「……(無意識に背筋がしゃんと伸びる)」
米「……(背筋が伸びるものの表情が異常に引き攣っている)」

日「(リビングに顔を覗かせ)お邪魔します。ノルウェーさんが此方にいらっしゃるということで、お赤飯のれしぴを持参しまして……(いつもより表情が緩い状態で自身の持っていた鞄をポンポン叩き)」
仏「ぼ、Bonjour日本。遠路はるばるよく来てくれたね(笑みを貼り付けソファーから立ち上がり日本に近付くと肩をぽんと叩き)」
日「ええ!本当におめでとうございます!私、もう嬉しくて嬉しくて……っ、矢張りお赤飯なら我が家のお米でしょう?検閲に引っ掛かりそうになったのをうまく言いくるめたりして……!!(フランスの手を握りしめるとぶんぶんと振り)」
仏「……アレー?(日本の反応に追いつけずされるがままに握られた手を振られ)」
米「あ、あはは……そこまで熱烈に祝ってもらえるなんて思わなかったよ……(引き攣り笑いを浮かべ)」
諾「日本なら反対ばしねえだろ。むしろ曾孫出来て大歓喜?」
仏「曾孫(真顔)」
日「……ああ、やですね私ったら!おふたりがおめでただと聞いてすっ飛んでしまって……もっと冷静になりませんと(慌てて手を離すと上気した頬を両手で押さえ)」
仏「あ、ありがとう日本。そこまで喜んでもらえるとは思わなかったよ。…驚かせてすまなかったね(いつもの調子に落ち着いたのか日本にウインク)」
米「俺たちも今日知って、驚いたんだ……でも、嬉しくて(ソファから立つと日本の手を取って握手で挨拶)」
日「今日?おや、ですがノルウェーさんは昨日連絡をくださりましたが……(不思議そうに目を瞬かせ)」
諾「ふたりがおっぱじめてる時に連絡したべ。魔法の効力が切れそうにねえからこれは妊娠待ったナシだと思っでお祝いさセキハン炊くと聞いてな(キメ顔)」
日「それはそれは……アメリカさん、お腹を出して寝てはダメですよ?きちんとお野菜も食べて、栄養を偏らせないように……は、フランスさんがいらっしゃりますし大丈夫ですよね(くすくすと控えめに微笑み)」
米「……って、ことは……日本は、知ってる人?(恐る恐る訊ね)」
日「ええ、ご懐妊おめでとうございます。驚きましたが、おふたりの幸せには代えられません(優しく目元を弛め)」
仏「っ、…はあ、知ってたのかあ(安心した様子で2歩3歩後退しソファーにどかりと座る)」
米「(腰が抜けて床に座り込み)お、驚かせないでくれよ……」
日「ふふ、申し訳ありません。私も年甲斐もなく嬉しさではしゃいでしまって(苦笑を浮かべ)」
諾「日本、この事ばまだ他の奴には言ってねえか?」
日「ええ。言う間もなく飛行機の座席を取って来ましたので、他言はしておりませんよ?」
仏「(ぎしりと音を立てソファーに座り直し)…ここからだね、正念場は」
米「(顔を上げるとフランスに目を合わせて頷き)……覚悟は出来てる。さあ、ふたりで怒鳴られようか」
諾「……(これ、俺も間違いなく怒られるなという顔)」
氷「……(ノーレは確実に文句言われるなという顔)」

米「……(スマートフォンをフライトジャケットのポケットから取り出し)……コールするよ(少し震える指で電話帳を開きイギリスの名前をタップすると画面を耳に押し当て)」
諾「かくかくしかじか(日本に自由コンビが何をしようとしているかを説明)」
日「ほほう……成程成程……(深く頷き)」
英『(3コール目で繋がり)Hello,…と、アメリカか。また悪戯電話か?(呆れた様子の声色で)』
米「Hello,……突然で悪いんだけど、3日後の会議を欠席する旨を伝えたくてね(普段以上にガチガチな声音だが平静を装うと明るい声を出し)」
英『は?欠席するってお前…あれはお前の家の議案だろ。それなのに出ないって……(沈黙が続き)…何が、あった?』
米「(核心に近付いてごくりと無意識に息を呑み)……た、体調不良。かなあ(気圧されて本題を言い淀み)」
英『聞き方を変えるか。…フランスと何があった(声はどことなく冷たい色を含んでいる)』
米「ァ、(答えに近い問い掛けに唇が震え)……あ、あっと…………し、た(聞き取れない程に小声)」
英『…What?(もう一度言葉を促すように)』
米「…………お、俺、に、……にんしん、した……から(震える声で呟き)」
英『……(プツンという音を立てて通話が切れる)』
米「え?い、イギリス?おい、イギリス!?(無音になった機械に呼びかけ)」
仏「…アイスランド。お前はそこまで関わってないからこの部屋から離れててもいいんだよ?(冷汗をだらだらと背中にかきながらアイスランドに声をかけ)」
氷「ノルウェーが帰る時に合わせてチケット取ってるし、いいよこの際。僕は中立だし(ひらりと手を振り)」
米「これ絶対来る……例の謎ステッキで来る……(恐慌状態)」
諾「……(既に覚悟を決めているのかソファーに脚を組んで腰掛け)」
日「(各々の反応に苦笑を漏らし)……きちんとお話しすることが大事ですよ?」
仏「隠し事なんて坊ちゃんにはできないからね。特にアメリカは(アメリカの方に視線を向け)…大丈夫、俺は逃げないよ」
米「……お、俺だって逃げない。イギリスが怖いから産まない、なんて選択肢はない(フランスの視線に力強く頷き)」

\ボフンッ!!/

諾「…来たな」
英「……(立ち込める煙幕の中射殺さんばかりの物騒な目をアメリカとフランスに向け)」
米「ッ、(殺意のような視線に息を詰め)……や、やあ。よく来たね」
仏「……やあイギリス。ご機嫌はいかがかな?(イギリスの威圧に引き攣り笑いを浮かべ)」
英「…(フランスの方に一度視線を向けるが一呼吸し視線をアメリカに向け)…アメリカ。さっきの電話の内容はどういうことか説明してくれないか?(呼吸を置いた表情はにっこりと綺麗な笑みを浮かべ)」
米「(思わずひくりと喉が鳴り)そ、その前にコーヒーでも淹れてくるよ。ほ、ほら、喉を潤して一回冷静になった方がいいんだぞ?ね?(綺麗な笑顔に圧倒されて冷や汗が伝い)」
英「ああ、気を遣わなくていいぞ。ついさっきティータイムを終えたところだからな(笑みは崩さないままアメリカの元へ歩み寄り)」
米「あ、ほ、ほら、イギリス。その長距離移動も大変だろうから……(歩み寄られる度にじりじりと後退し)」
英「(アメリカの真後ろの壁に勢いよく片脚を付け)…聞こえなかったのか?どういうことか説明しろ(先程まで浮かべていた笑みは霧散し鋭い深緑が睨み上げる)」
米「ッ!!!(びくりと大きく震えあがると逃げられないことを察して視線を落とし)……に、妊娠……した。フランスの、子を。俺、は、産む」
仏「イギリス…(2人の元へゆっくりと歩み寄り)これは俺とアメリカ、どちらも願って行った事だ。俺も責任を持って授かった子を育てるから」
英「願って?責任?俺達が少しヒトとは違う特性を持ってるとは言え同性同士が授かるわけねえだろ。つまりは…(横目でノルウェーを睨み)」
諾「(ふうっと溜息をつき)俺だ。俺がアメリカさ女性の生殖器が生えるように施した」
米「ノルウェーは悪くないんだぞ!!俺が脅した!!フランスの子が欲しいって!!(必死に弁明を始め)」
英「!!(堪忍袋の緒が切れた音を合図に溜め込んでいた怒りが膨れ上がり)だからってその魔法を行使する意味やリスクは十分承知だろう!?お前らだってそうだ!軽い気持ちでこんなことしてるならそれこそ何を考えてんだよっ!!」
日「イギリスさん、落ち着いてください。いったん冷静に(イギリスの背を擦って落ち着くように促し)」
英「前々からお前のことは気に入らなかったがフランス!!今回は見損なったぞ!!年長者のお前がなぜ止めない!?理知的なてめえなら分かってるだろうが!!(怒りで体を震わせながらがなり)」
米「!!やめてくれよイギリスっ、フランスは何も悪くない!!知らなかった!!俺が嵌めたんだから!!(悲鳴のように叫び)」
英「ッ!!(アメリカが庇ったことで怒りが頂点に達し)いい加減にっ…!!(アメリカに向かって拳を振り上げ)」
米「っつ!!(思わず目を瞑って衝撃に耐え)」
仏「っ!!(二人の間に咄嗟に入るとアメリカを庇い)」
日「イギリスさん!!冷静に!!(腕を押さえつけるように取り押さえ)」
英「……っ(日本の言葉に歯を食いしばったまま肩を上下に揺らしながら呼吸を整え)」
日「(ふうと息を吐き)……ひとまず全員、ソファに座りましょう。立ちっ放しでは疲れてしまいますよ?」
仏「……(左頬に強烈な一撃をくらい後ろへよろめくもなんとか踏ん張り殴られた衝撃で口の中を切ったのか血を含んだ痰を自身のグラスに吐き出す)」
米「フランス……大丈夫かい?(真っ赤になったフランスの左頬を泣きそうな顔で見つめて撫で)」
仏「ん、大丈夫(安心させるように笑みを向け)…そっちは大丈夫なの?(とんとんとお腹を優しく突き)」
米「うん、殴られてないから。……すごく早いんだ。もう、なんか蹴られてる気がする(眼鏡を押し上げて滲んだ涙を拭い)」

英「…(どかりと近くのソファーに腰掛け)…どうしてこうなったのか経緯を教えろ(ソファーの背もたれに凭れ天井を仰ぎ見ながら北欧兄弟に視線を向け)」
日「(イギリスの隣に行儀よく座り)私も、詳しい経緯は伺っていないので一緒に聞いてもよろしいでしょうか?」
諾「クトゥルフのシナリオでPCさ妊娠するものがあった。そんで話が自分達も子供を産めたらなという話になってな(目を瞑り腕を組みながら話し始め)」
氷「それで昨日実践して、ああなった感じ(漸くソファに座った自由コンビを顎で示し)」
英「…(顔をゆっくりと下ろし)アメリカの体はまだ生殖器が生えたままなのか」
氷「役目を終えるまでは胎内に残りっぱなしなんじゃないかな(顎に指を添えて首を傾げ)」
諾「んだ。あいつ魔法が効きやすいのか1日で消える筈がアイスの言ったような感じになったみてえだ」
日「アメリカさんは比較的思い込みの激しい方ですし、精神面的にも影響を受けやすいのでしょうか……(不思議そうにアメリカを見つめ)」
英「…(アメリカを横目で見つめ)あの様子だと子供が産まれるのは1週間…いやそれよりも早いかもしれないな」
氷「世界最速記録達成(ぼそり)」
諾「問題はそれが世間一般に公開できねえからギネスに乗せれねえって事だな。…落ち着いたけ、イギリス」
英「…言いたいことは山ほどある。怒りはおさまったわけじゃねえが(アメリカの腹部に目を向け)どんな形であれあいつの体に新たな命が宿ってるのならどうしようもない」
米「……(イギリスの視線から逃げるように自身の腹を見つめ)たぶん、だけど……この子は俺に属する州のなにかか、フランスに関係するなにか、だと思うよ(そっと下腹を撫で)」
仏「国の化身が産めばそれに属する子が産まれるのか…。国同士でそういう行為で子供を産んだのって例にないからね(腹部を撫でてやりながらアイリスを柔らかく細め)」

英「…(視線を戻し)日本、あのふたりは本気で子供を育ててくれると思うか?」
日「……それは、イギリスさんが一番よく分かっているのでは?(くすりと微笑み)」
英「…(答えを読み取られたのが気恥しいのか視線を右往左往させ)…糞髭、ああいった修羅場には自ら介入はしねえんだよ。いくら自分が関わる事でもわざわざ庇うことなんてしねえ。…それがまたムカつくんだけどな」
諾「…認めんのけ、ふたりを」
日「文句を言いつつもフランスさんならアメリカさんを託せると思っているのですよ、イギリスさんは。……ね?(優しい笑みを向け)」
英「(日本の方へゆっくりと視線を合わせ)み、とめざるえないだろ。アメリカがあそこまで言うのなら俺は…もう口出しなんて出来ねえんだよ(言葉では自虐的なことを言っているが拗ねたような口調で)」
日「弟とは大抵頑固なものなのですよ。……でも、素敵な門出ではありませんか(イギリスの背を優しく撫で)」
英「…(目を細め撫でられることにほんのりと頬を染め)…出産したら次こそアメリカは殴る」
日「あ、そこは殴るんですね。程々にしてあげてくださいね?またアメリカさんが怖がっちゃいますから(肩を竦め)」
英「あいつも覚悟を持って産むんだろ。心配かけさせた分はきっちり償ってもらわないとな(ソファーから立ち上がり)…で、ノルウェー」
諾「…顔は止めろ。見える所はあんこがうるせえから(溜息をつきながらソファーから立ち上がり)」
英「分かった。なら…っっ!!(鳩尾に容赦なく拳を入れる)」
氷「うわ、容赦ないなあ……(ドン引き)」
諾「ッ…はっ…!(鳩尾を押さえながらその場に尻餅をつき殴られたことで一瞬息を忘れていたのを取り戻すように呼吸を繰り返す)」
英「ん、すっきりした(ふんと鼻をならして手をぱんぱんと払い)」
氷「はい、ノルウェー(誰も手を付けていない水の入ったグラスを手渡し)」
諾「…(呼吸を整えながら手渡されたグラスの水を一気飲みし)ッ、げほっごほっ…っ、はあ本気で容赦しねえなあの眉毛は」
日「それがイギリスさんですから(苦笑を浮かべ)」

仏「……(先程のイギリスがノルウェーを殴っていた一連の流れをドン引きした様子で見つめながら)…さっきのは手加減してたんだな」
米「……俺のこと狙ってたからね、多少は手加減してくれてたんじゃないかい……?(気持ち膨らんだような下腹を不思議そうに見つめ)……成長が早い」
仏「大丈夫?つわり…気分悪かったりしない?こんなに早いんだったらいつ陣痛くるか分からないからお前の家の病院に手配を早いとこやっといた方がいいかもね」
米「ン、まだ大丈夫だと思うんだけど……これ、普通の病院で見せて大丈夫なのかな……あ、動いてる(ドキドキとした様子で飽きることなく腹を撫で)」
諾「(口元を手で拭い)そういった要人用の病院さあるだろ。そこに行った方がえがっぺ。エコーで子供の状態も確認出来るからな」
日「アメリカ合衆国その者が来た、と聞いたら皆さんひっくり返って驚きそうですけれどね(くすくすと口元を隠して笑い)」
仏「それか助産師呼んできてもいいけど…ってイギリス?」
英「(スマートフォンから耳を離し)お前の家の医者に往診してもらうように依頼した。自宅出産も最近では出来るからな。それなら病院での混乱もなくなるだろう」
米「……(ポカーン)」
仏「坊ちゃんのフットワーク早すぎワロタ」
日「ね?ああ言いながらもふたりのことを心配なさっているんです(嬉しそうに表情を弛め)」
諾「相変わらずめんどくせえ奴だなイギリスば(真顔)」
日「そんなところが可愛いではありませんか(にこにこ)」
米「イギリス、えっと……今からドクターが来るのかい?(漸く事態が呑み込めて目を瞬かせ)」
英「ああ。エコーの機械も持ってきてくれるだろうから中にいる子供の性別もわかるぞ」
米「oh……Thanks,元とは言え、君のような兄を持てて幸福だよ(するりとデレたような言葉が滑り落ち)」
英「!!(突然のデレに体を震わせ)べ、別に俺は国の化身同士の受胎に興味を抱いたわけでお前達が心配というわけじゃないんだからなっ(視線をそらしているその顔はみるみるうちに紅く染め上がり)」
米「はは、そう言うことにしておくんだぞ(突っかかる様子もなく穏やかな様子で笑い)」

諾「ん、(時計を確認し)こんな時間か。そろそろフライトの時間さ迫ってるから俺達は帰るけ」
氷「え?(時計を見ると顔を上げ)本当だ、じゃあ次は世界会議で(ひらひらと手を振り)」
仏「ああ、ノルウェー。今回はKPありがとう。アイスランドもね(ふたりに穏やかな笑みを浮かべて手を振り)」
米「色々とありがとう、変なことに巻き込んで悪かったね。……ノルウェー、感謝してるんだぞ(柔らかい笑みを浮かべると手を振り)」
諾「酒ば貰えたからチャラだ。…てて、どこかの眉毛が容赦なく打ち込んだ腹がいてえ(お腹さすさす)」
英「自業自得だろうがばかぁ!!」

日「……(苦笑して北欧兄弟を見送り)さて、我々はアメリカさんたちの付き添いということでもう少し滞在させていただこうと思いますが……」
英「おいフランス。出産まではアメリカの傍に居てやれよ(ジト目)」
仏「当たり前だろ?ちゃんと上司に有給もら…あ、そういえばお兄さんも次の会議参加予定だったわ(真顔)」
英「しかもその議案、アメリカと共同で出したものだろ…」
日「主動国家揃って欠席予定だったんですか……(額を押さえ)」
米「い、いや、当時はこうなるとは思ってなかったから……」
英「(深い溜息をつき)アメリカ、その議案をまとめた書類はあるか?」
米「ア、うん、あるよ。ちょっと待っててくれるかい?……っとと、(体重移動が上手くいかずによろめきながら立ち上がるとリビングを後にし)」
日「居室ですかね?……しかし、ふふ、摩訶不思議なこともありますねえ(フランスを眺めると優しい笑みを向け)」
仏「ん?摩訶不思議って?(不思議そうに首を傾げ)」
日「いえいえ、国でも子を身籠れるという事実ですよ。……おふたりの想いが通じ合った素敵で摩訶不思議な結果、でしょうか(くすくすと控えめに笑い)」
仏「想いが通じ合った結果…か。…昔のお兄さんならそもそも身篭らせるような行為はしないしなったとしても言い逃れしようとしてたろうね」
日「言い逃れ?(ぱちくりと目を瞬かせ)」
仏「ふふ、お兄さんはイギリスとまた別ベクトルで口が立つからね(ウインク)…今はもう逃げずに立ち向かうと慣れない決心したから喋ってる場合じゃないんだけどね」
日「逃げずに立ち向かう、素晴らしい決断だと思いますよ(穏やかな表情を浮かべ)」
米「よ、っと、イギリス、これだろ?(分厚いファイルを何個も抱えてリビングに戻ってくる)」
英「ああ、少し拝見させてもらうぞ(ファイルを手に取るとぱらぱらとページを捲り次々と他のファイルも捲りながら深緑を忙しなく動かし)…ん、これで全部か?それなら俺がお前達の代わりにプレゼン出来るな」
仏「…相変わらずわけわからない速さで理解するよね、お前(真顔)」
米「こういう時は凄くありがたいけどね(一息つきながらソファに沈み)……じゃあ、頼んでもいいかい?」
英「ああ、任せておけ。この通りに意見を通せばいいんだな。また会議が終わればすぐに報告する」
米「助かるよ……ふう、(脱力すると背凭れに寄り掛かり)ちょっと部屋行き来しただけなのに凄く疲れるんだぞ……身体が重い……」
仏「妊婦さんは大変だね。アメリカ、ちょっとベッドに横になりなよ。寝転ぶだけでも違うんだからさ(ぽふぽふと頭を撫でる)」
米「ン、そうする……ドクター来るまではちょっと楽させてもらうよ(フランスの膝に頭を乗せるとソファに寝転び)」
仏「っと、…たく。ベッド行くのめんどくさいからってお前なあ(言葉とは裏腹に髪を撫でる表情は慈しみの色を滲ませ)」
米「今は君が俺のベッドなんだぞ。……んん、もっと撫でてくれるかい?(子供のように甘え)」
仏「…(ふうっと小さく息を吐き)いいよ、好きなだけ撫でてあげる」
米「っへへ、ん、フランスの手、あったかいんだぞ(満足そうに笑い)」

英「……俺達なんて眼中に無い様子だな」
日「ふふ、お熱くて火傷しそうですね(苦笑しながらふたりを眺め)」
英「…(日本の方へ視線を向け)…日本はその、…子供欲しいか?」
日「そうですねえ……イギリスさんの子でしたら、喜んで身籠りたいと思います。そういう意味では、アメリカさんの気持ちはとてもよく分かりましたよ(孫を見るような目をふたりへ向け)」
英「そう、か。…しかし魔法の力とは言え自分の体に新たな器官が植え付けられたら恐怖の方が勝ちそうな気がするが…」
日「ええ、怖いです。未知のものは何だって怖いものです。……ですが、理屈ではないんですよねえ(ふっと力を抜くと曖昧な笑みを浮かべ)」
英「…アメリカもその理屈ではない何が勝ったと?(小首傾げ)」
日「(こくりと頷き)恐らくは。……フランスさんを愛する故に、理屈すら蹴飛ばした何かが彼を突き動かしたのでしょう」
英「……(日本の言葉を脳内で復唱しながらアメリカを見つめ)」
米「……?(イギリスの視線に気付くと首だけをイギリスの方へ向け)」
英「…アメリカ、今お前は幸せか?(心配そうな声で問いかけ)」
米「……(ふっと笑い)すごく、幸せ。フランスがいる。カナダもいる。俺に子供が出来た。……君たちもいる。すごく、すごく幸せだよ」
英「…(ゆっくりと瞳を閉じ)そうか、それなら俺はもう干渉しない。ただし、自分が決めたことは最後までやり通せよ。中途半端に物事終わらせるのなら俺が許さねえ」
米「勿論さ。(そっと腹を撫で)……この子に誓って。フランスと一緒に最後まで貫いてやるよ」
仏「俺もだよイギリス。まあ見てなよ。お前にとびっきり可愛い赤ちゃん見せてやるからさ(ウインク)」
英「ふん。そこまで言うなら見てやるよ。お前似だったらお前を殴るからな」
日「……おのこでしょうか、めのこでしょうか……おくるみは矢張り定番の白?ううむ、桃色も捨てがたい……ああ、お洋服も買わないとですよね……(初孫に対面する祖父のようにそわそわと視線をふたりへと向け)」
仏「…忙しそうだねえ島国は(真顔)」
米「祝福されてるって扱いでいいんだよね、これ(真顔になりつつも外が気になるのかちらちらと窓の方を何度も確認)」
日「(アメリカの視線が外に向いていることに気付き)……外がどうかなさいましたか?」
米「あ、いや……ドクター早く来ないかなあって。男の子か女の子か、知りたいなあってさ。……ほら、なんか産まれるの早そうだし、名前も考えてあげないと(照れたように笑い)」
仏「名前かあ…。俺とお前に関連する州や都市の子ならその名前だけど人名とかはこっちできちんとつけてあげたいよね」
米「うん……ヒーローやヒロインみたいに素敵な人の名前があるだけで、きっと幸せになれるからね(はにかみ笑いを浮かべ)」

英「ん、(車が停車する音を聞き)どうやらドクターが着いたようだぞ。アメリカ、ベッドに入って診察を待っておけよ(そう言うと玄関へと足を向け)」
米「OK,……よ、っと(ゆっくりと頭を上げるとソファから降り)……ベッド行ってるね(緊張した面持ちでフランスの方を向き)」
仏「…ついていてあげようか?(空色を心配そうに見上げ)」
米「……ッ、うん。手、握っててほしい(空色を眼鏡の奥で揺らしながら小さく頷き)」
仏「ん、お安い御用さ(ソファーから立ち上がるとアメリカの手を握り)」
日「では私は皆さんのお茶でも淹れましょうかね。アメリカさん、台所お借りしますよ?(席を立つとキッチンへと姿を消す)」
仏「日本、先生が来たら寝室へ案内してもらえるかな。坊ちゃんならそこら辺よくわかってると思うけど一応、ね」
日「お任せくださいな。……おふたりとも落ち着いて、ゆっくりと深呼吸してくださいね(優しく微笑むと頭を引っ込め)」
仏「(日本に柔らかい笑みを浮かべるとアメリカの方に振り返り)…さ、行こうか」
米「うん……(手を握りしめて廊下を歩くと自身の寝室で足を止め)……ふー、(寝室に入ると照明を点灯させてベッドへと潜り込み)」
仏「…(急激に膨らんでいる腹部を見つめ)体、だるいだろ?診察受けたらそのままベッドで休めばいいよ(近くの椅子を引き寄せベッドの側につけて座る)」
米「ン、そうしようかな……なんか、身体は重いし気持ち悪いしで……(力のない笑みを浮かべ)」
仏「…(アメリカの頭を撫で)俺がお前のそういう痛みや気持ち悪さを引き受けられないのが残念だよ」
米「はは、これは、あげないよ。……君の子を産める俺の、特許だからね(幸せそうに囁き)」
仏「…(布団の上からアメリカの胸元にそっと顔を埋め)…相変わらず欲張りだよ、お前は」
米「っふ、欲張りで結構。だって、俺は君に対して全部欲しいし、全部あげたから(くすくすと笑いながら目を閉じて呼吸を落ち着ける)」

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