タリアーへ(Tariahe)





〇地形
国境を跨ぐように聳え連なる山々と街の上部に流れる小川が特徴的な平地。
木々に囲まれている為、林業も盛んである。街から南側の平野を越えると港町もあり、北側に国境もある為様々な人々が往来している。決して大きな街ではないが施設は非常に充実しているようだ。


〇総人口
約800人。人口内訳として人間が8割、他種族が2割を占める。
他種族の冒険者や神官、商人が住まう為か人間の他種族に対する偏見は少なめ。一部には過激な『絶対人間主義』なる派閥もあるが街の者からはほぼ腫れ物扱いされている。


〇文化
林業が盛んと言うこともあり、木造建築の家屋が多い。教会や中央広場は石造りとなっており、どちらも年代を感じさせる。
中世ヨーロッパの片田舎のイメージだが、冒険者の出入りが多い為か多文化を取り入れた建物も所々建てられている。その影響か、街の住人も多文化に関しては寛容的である。


〇主な施設
中央広場
巨大なアクアマリンが浮かぶ噴水が目標の街の中心。
アクアマリンは妖精魔法の技術を駆使して常に水が溢れ、その涼やかな光景に人々を和ませる。噂ではアクアマリンの値段はかなり高額とのこと。広場を中心に露店や店が円を描くように並び、活気に溢れている。
また広場中心から教会へ続く通りは石造りとなっている。この中央広場がタリアーへの玄関とも言え、中央広場からは他の区画に道が続いている。


冒険者ギルド『マリアリリィ』
木造の二階建ての建物で若き女ギルドマスター、フランソワが経営するギルド。街からの依頼や他の都市からの依頼も受託している。
ギルドは1階がギルドカウンター、食堂、夜はバーを経営、2階は宿屋として沢山の部屋があり、フランソワが全ての経営を担っている。従業員はフランソワを合わせて10名と少数。フランソワの人柄や手腕、その料理の腕で冒険者の信頼を勝ち取っているようでギルドで癒しを求める冒険者や街の住人が混在してる場面もチラホラと見れる。
ギルドのモットーは『働かざるもの食うべからず』。


タリアーへ教会
白い塗装が印象的なタリアーへの街で1番大きな建築物であり、ステンドグラスが鮮やかな礼拝堂、円形の巨大な天窓が印象的な神託の間、神官や冒険者の借宿としても利用されている宿舎、内装が白で統一された懺悔室、天井まで伸びる広大な情報量の図書館と設備も充実している。
神官が複数所属しているが信仰する神は様々で、神を信仰する冒険者も頻度に訪れる場所でもあるようだ。週末になると教会学校も開かれたり、炊き出しや無償での治療、懺悔の傾聴、図書館の一部公開もしている為、街の住人にも親和性が高い教会とも言える。


万屋『大熊猫亭』(たーしゅんまおぴんいん、またはぱんだてい)
赤い塗装と円形の巨大な窓、そして手書きで書かれたであろう謎の白と黒の動物が描かれた看板が目印のドレイクの主人、ヤオが営む冒険者にとって必須とも言える武器、防具、道具、果ては原材料が不明な怪しい漢方薬を売る異国情緒溢れる店。
古くからタリアーへで店を経営しているが、ヤオが店から出る事は滅多にないようで、どのように商品を調達しているかは謎に包まれている。店主の人柄か店の雰囲気からか胡散臭さが異常に強く、街の住人もあまり店には好き好んで近寄らないようだ。


立ち入り禁止区域
無機質な鼠色の有に10m以上ある壁が見るものを圧倒させる区域。
中にはかつてこの地を統べていたと言われる貴族の宮廷が廃墟となって残っているようだが蛮族が住み着いている、建てられていた建築物が崩落寸前であるという噂からか、この区域には街の住民も近づかないようにしている。
現在は神官達が管理しており、その中でも限られた神官のみ入られることを許可されている。もっとも、自ら危険を好んで行くものは居ないようだ。




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