「星巡る教会の名の元に。お前達に勝鬨の星を導こう」
「そだな。俺はおめを知らねえ。おめだって俺を知らねえ。だが…知ろうとしねえで後悔するこどがあるのは、俺は知っでる」
「どいつもこいつも無茶をする。……死なせねえ。俺の目の前で死ぬなんて許さねえからな」
* * *
ルーカス(Lukas)
<戦闘技能>
○魔法拡大/数
→対象を拡大するごとにMP倍増
○武器習熟/スタッフ
→ダメージ+1、Aランク武器装備可能
○MP軽減/ソーサラー
→消費MP-1(最低1)、拡大時は-1後に倍
○占瞳操作
→占瞳判定の達成値を確認した後に±1を行える
プレイヤー:ノルウェー
種族:エルフ
主技能:プリースト、ミスティック
年齢:??歳 身長:180cm
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星を読む司祭
教会に足を運べば必ず目撃出来るのが、エルフである司祭だ。
忙しいようだがギルドからの依頼には応えることが多く、その戦闘姿を何度も確認することが出来た。神を崇める補助を行い、時としてその裁きを下す。神々しくも慈悲を与えない様は、時に震えすらもたらしてくれる。
また、占いにも精通しているのか占瞳術を用いている姿も観察中に何度か確認した。次期最高司祭候補は何をやらせても万能、ということだろうか。
彼のもうひとつの特徴としては想像を遥かに超えた仕事量だろう。
いつ眠っているのか、いつ休息を取っているのか、疑いたくなるようなオーバーワークは流石の私も言葉を失ってしまった。
一度だけ体は大丈夫なのかと声を掛けたことがあるが、問題ないと一刀両断されてしまった。願わくば、一度しっかりと休息を取ってもらいたいものだ。
いち観察者の私が言うことでもないが、彼には是非助手を付けてあげるべきだろう。
いつか彼がゆっくりと眠れる日が来ることを祈ろう。
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ここからは私が観察した、対人関係についてを記そうと思う。
教会の司祭だけあって、友好関係は広いようだが特にアーサーの保護を行っていた話はよく聞く。どうやら彼の不眠・夢遊病の治療を行っていたとのことだが、現在も同様なのかは調査中だ。
また、同じ長命の冒険者であるキクとは古い仲のようだ。ギルドマスターであるフランソワを娘のように可愛がる姿はよく似通っている。
他にも様々な人脈とつながっているが、その辺りは割愛しよう。いくら原稿用紙があっても足りなくなってしまうこと請け合いである。
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以上が、私が入手した冒険者・ルーカスの情報である。