ダブルクロスしようぜ!

【ロングチャット】

ノルウェー→ルーカス・ボンネウィーク(ひかるさん)
ドイツ→ルートヴィッヒ・ミュラー(おぼろ)
香港→ワン・ジァーロン(ひかるさん)
アイスランド→エミール・ボンネウィーク(おぼろ)

フランス→フランシス・ボヌフォワ(ひかるさん)

*

「やあ、君が新入りのルートヴィッヒ君かな?(優男風の容姿で柔らかい笑みを浮かべ)」
「ッ、(びくりと肩を震わせるとロンとエミールの背後に隠れるように移動し)……誰だ」
「(フランシスを指差し)一応偉い人的な?」
「(同じようにフランシスを指差し)僕たちの上司」
「(うんうんと頷きながら)割と偉い人」
「説明と扱い雑ぅ!!」

「……(疑うような眼差しでフランシスを見つめ)……ルートヴィッヒです」
「(笑みを携えたまま)フランシス・ボヌフォワ。秘密警察『傾かずの天秤』へようこそ(握手を求める)」
「(握手に応じるが固い表情のまま)お、俺は……望んで来たんじゃない。出来ることなら、なにも知らなかった日常に帰りたい」
「まだ言ってる(深い溜め息を溢し)」
「日常、ねえ。…俺はむしろ君達を羨ましいと思うんだけどね。だって俺、トップなのにオーヴァードに目覚めてないんだよ?戦闘役立たずだからね??」
「確かに(頷きながら)」
「けど逃げ足はハヌマーン超えみたいな?」
「気付いたらいないもんね」
「尻尾巻いて逃げ出すトップさ居るらしい」
「……(なんとも言えない表情で周囲を見回し)」
「……君が日常を取り戻したいという気持ちも最もだと思う。だけど君のような思考を持たないものもいる。…そう、そのオーヴァードの力を悪用する奴らだ。それの力の巨大さは君達自身よく理解しているんじゃないかな」
「ルートヴィッヒが怖がること言ってあげようか。そんなやつらがうじゃうじゃいて、僕たちが処理しないとただの一般人がころっと殺されたりするんだよね」
「!?……そ、れは」
「そうなるとルートヴィッヒが言ってる日常が壊れる人がマジ多くなるし世界は日常って話なんてどこ行った的なことになるし」
「……はああ(深い溜息)」
「(眉間にシワを寄せながら目を閉じ)……俺が、俺がこの場に加われば、……誰かが、救われるのか?」
「ふふ、そうだね。君が仲間になってくれたらとても助かるね。そしてルーカスは足を踏まないでくれる痛いんだけど(足の上を踏まれる感覚に笑みを引きつらせて)」
「やり方ばまどろっこい。簡単におめの力くれって言えばええものをまるでエキストラさ人質にしだことを言って(不機嫌さを顕にした表情で)」
「……ってかさ、ルートヴィッヒが救いたいのってギルベrもがっ(口を塞がれて言葉が途中で途切れる)」
「……(真っ赤になりながらエミールの口を塞いでいる)」
「チーッス!ブラコン先輩!(茶化すように敬礼)」
「ぶ、ブラコンではない!兄思いだ!(思わず噛みつくように反論)」
「どっちも似たようなもの的な?ね、ブラコン大先輩!(ルーカスの肩ポン)」
「せやな(真顔)」
「やだこの空間(真顔)」

「ははは。…それじゃあ確認しよう(真っ直ぐにルートヴィッヒを見つめ)ルートヴィッヒ君。我々の仲間になってくれるかな?」
「……(一瞬躊躇うように瞳を揺らすがすぐに持ち直し)俺のこの化け物の姿で誰かを救えるなら……この力を、使ってくれ」
「(ふわりと微笑み)交渉成立だね。いやあ、断わられないかドキドキしちゃったよ!」
「断られること前提になんてしてないでしょ(呆れたように肩を竦め)」
「性格悪いこと変態の如し(フランシスの脇腹を指で突きながら)」

「…で、フランシス。ルートヴィッヒの今後だが」
「俺の?(目を瞬かせ)」
「うん。ルーカスが君の生活環境やら力の制御について心配しててね」
「……家には、帰れない。こんな化け物の姿、見られてしまったら拒絶されるに決まってる(視線を落とし)」
「ふーむ。ならこうしよう。君はルーカス達が住んでいるシェアハウスに住むことにしよう。そして力の制御の勉強は皆に教えてもらうってことで。あ、学校はそのまま行ってね。お金はこちらで立て替えとくからね」
「……がっ、こう……(戸惑いを隠しきれずに視線を彷徨わせ)」
「……(ばしんっと強い力でルートヴィッヒの背中を叩き)」
「ッ!?(前につんのめる)」
「力制御出来なくて見られて、嫌われたくない?(ルートヴィッヒの顔を覗き込み)」
「……(力なく頷く)」
「はあ。辛いなら無理して行かなくてもええ。…自分と向き合えてから、ゆっくりと通え(先程より優しい叩き方で背中を叩く)」
「僕とかルーカスと違って、キュマイラやエグザイルは見た目に響くもんね。……まあ、心の整理が出来てからでも遅くないんじゃない?ルーカスの言う通り、落ち着いてからおいでよ」
「え、俺エグザイルだけど平然とナチュラルに通ってるんですけど的な(真顔)」
「ロンは新種だから(真顔)」
「おめとルートヴィッヒを一緒さすんな(真顔)」
「ハッ!……これが解せぬっ的な!?」
「……はは(3人のやりとりに思わず笑ってしまい慌てて口許を手で覆う)」
「お、やっと笑ってくれた」
「……やっと?俺、笑ってなかったか……ですか?(偉い人だと思い出して敬語に直す)」
「うん。少なくとも俺の前では君、すっごく硬い表情してたよ(苦笑いを浮かべながら)」
「……言われてみれば、確かに。すみません、元々表情が固いから(眉根を寄せ)」
「警戒するのも仕方ねえべ。俺からすればフランシスが常にへらへらし過ぎな気もすっがな」
「掴みどころがないから服思いきり掴むしかないもんね」
「あー…………」
「……慣れないジョーク、言わなけりゃよかった」
「え、なに?初対面早々お兄さん弄られてる?弄られてるの??(言葉とは裏腹に嬉しそうな表情)」
「きめえ」
「何でこの人嬉しそうなの」
「それはね、変態だからさ(悟り)」
「偉い人は変態なのか……(鵜呑みにして頷きながら)」

「何か勘違いを植え付けた気もするけどお兄さんスルーするね!(いい笑顔で)あともう一つ。我が秘密警察は複数の班に分かれての活動をしている。そこでルートヴィッヒ、君にはルーカスが率いる班に参加してもらうよ」
「複数の……俺はルーカスが率いる班に参加……(復唱)」
「ちなみに班のメンバーはここに居るエミールとロン、そして俺の3人だな」
「僕は後ろで補助してるだけだから(ひらひら手を振り)」
「俺は体を変化させるだけだから的な?」
「……新参者故、至らないところがあるかと思いますがよろしくお願いします(深く腰を折って三人に頭を下げる)」
「(ふっと笑い)おめと俺はシンドロームば違うが制御の仕方くらいは教えられる。それを物にしておめのいう化物の力を飼い慣らせ」
「(頭をあげると頷き)……必ず、俺の中に眠る化け物を討ち倒して俺の力にしてみせます」
「ん、その調子だ(逞しい返答に柔らかく微笑み)」

「あ、ちょっといいですか的な!(元気よく挙手)」
「んー?何かなジァーロン」
「まだ俺の隠し芸もといエグザイルの能力お披露目してない的な!(ドヤァ)」
「今見せる必要ある?(真顔)」
「互いのこと知った方が深い仲になれるかもしれないし違うかもしれない」
「なにその理屈。……まあ力を教えるって意味では悪くないけど」
「えっと、確かルートヴィッヒはルーカスの力を少し見たくらいかな?」
「(こくんと頷き)班長に助けてもらった際に少しだが……それ以外はなにも」

「んー(キョロキョロと周囲を確認)エミール、ワーディングさ貼れ」
「了解(溜息を溢して空間の四隅を指差し)……フランシス、後でね(瞳の色が薄くなると同時に光の幕が周囲に張り巡らされる)」
「フランシス脱落ー。ってことで待たてたな!ここでドキッ!オーヴァードだらけのシンドローム公開大会はっじまるよー!」
「尚ポロリばねえ模様」
「あって堪るか(思わず真顔)」
「じゃあまずインパクト大切にしたい俺がぶっこむ的な!んん……っ(腕を捻るとありえない方向に曲がり)こんなのになりましたー!」
「!?じ、ジァーロン先輩!?う、腕が!(目を見開き)」
「雑巾絞りかーらーのー!ハイ!!(腕から骨が突き出る)この人体の不思議展こそ俺のシンドローム、エグザイル的な!?」
「相変わらず見てて痛々しいよね、エグザイルって……」
「本人ば平然としてっがな」
「……(驚きのあまり口をパクパクと開閉させている)」
「お、嬉しい反応(骨を元の位置に戻しながら)」
「い、痛くないんですか?(骨が戻っていく様子を見ながら)」
「にょろっと出るから特に?」
「にょろって(真顔)」
「ジァーロンのシンドロームはエグザイル。おめの持つキュマイラに近い己が身体を変異させるもんだな」
「俺以外にも、そういったものがある……んですね(安心したような表情を浮かべながら)」
「本気出せばエロ同人ルートまっしぐらな触手も出せるけど試してみる?(エミールを指さしながら)」
「やったら殴るから覚悟して(真顔)」
「だ、そうです(突然の敬語)」
「……取り敢えずジァーロン先輩が楽しそうなことはよく分かった」
「こいつば無駄にメンタルが鋼…いやオリハルコンレベルなだけだ。こんな奴、滅多に居ねえからな」
「どういう思考回路してるんだろうね、僕ですら想像つかないとかよっぽどだよ(真顔)」
「ノイマンのエミールでもこれだからな。次いでにエミール、おめも見せてやれ」

「ん。……(指先に周囲の電灯や星空の光を集め、体内から毒々しい霧を発生させて光に纏わせ)これが、エンジェルハィロゥとソラリスっ!(近くの樹の幹に向けて光線を発射させる)」
「光と……毒?(目を瞬かせ)」
「……ふう、こんなところ。普段撃たないから命中精度悪いね(樹の幹についた傷を遠目から確認する)」
「エミールはどちらかというと補助系的な?」
「頭使ってた方がよっぽどいいんだよ、性に合ってるって言えばいい?」
「頭使っても使わなくてもエミールば可愛い(真顔)」
「意味わかんない(一刀両断)」

「最後は俺だな。俺のはまあ剣は見てると思うけど(浮遊する大きな球体型の魔眼に腰掛け)まあ、こんな感じ、だな!(ぱちんと指を鳴らすと無数の剣が空間から召喚され)」
「!?(無数の剣に目を見開き)」
「バロールとモルフェウスが重なるとこんな意味わかんない攻撃になるんだよね(ルーカスを指差し)」
「その方が具現化する時さイメージしやすいだろ?(足を組みながら楽しげに微笑み)」
「あーはいはい。ドSは少し黙ってて(呆れた様子)」
「よっ、我らがサディスティックリーダー!(囃し立てるように)」
「……サディスティック」
「誰がサディスティックだ。まあ敵を高みの見物しだまま制圧する瞬間は堪らねえけどな」
「それがサディスティックって言うんだよ知ってる?(真顔)」

「とまあ、こんな愉快な俺達つーわけだ。……どうだ、怖いか?(言葉とは裏腹に薄い笑みを浮かべ)」
「……(首を横に振り)貴方たちは怖くない。いや、誰のことも怖くはないんだ。……怖いのは、怖がられることなんだ」
「……(何かに重ねているのか一瞬寂しげな眼差しを向け)そうか。なら良かった。俺達はおめを怖がらねえ。それからまず信じてくれねえか?」
「(こくんと頷き)……貴方たちを、信じさせてくれ。俺を救ってくれた、貴方たちを」
「はじめて出来た後輩を信じられないとか先輩の名折れ的な?むしろ後輩やめられたら困るんですけどー」
「なにそれ。……まあ、拾ったんだし最後まで面倒くらいは見るよ。そんなに薄情者になった覚えはないからね」
「改めて、ようこそルートヴィッヒ・ミュラー。……俺がその力の向き合い方っての厳しく教えてやる。だから悲観してる暇はないと思え(手を差し伸べ強気な笑みを浮かべる)」
「……(しっかりと握手に応じ)ああ、よろしく頼む。ルーカス班長」
「ソオイッ!(便乗するように二人の手に自分の手と強引にエミールの手を重ねる)」
「うわっ、ちょっ!?(急に手を引かれて引き攣った声が漏れる)」
「……なにしてんだ、おめ(握手したまま2人を見つめ)」
「仲間外れは寂しいってエミールが言ってたような言ってないような!(ドヤ顔)」
「…………(エミールの方を見つめ)」
「言ってない(耳を赤くしながら)」

「(ルートヴィッヒの耳元に囁きながら)実はブラコン大先輩2号はエミールだったりする的な」
「(くすりと笑い)そうだな、いい兄弟だ」
「……(ルートヴィッヒをじっと見つめ)」
「?」
「ルートはお兄さん居るって聞いたんだけど…なんとなく俺の勘的にルートに似てそうな気がビンビン?」
「?……エミール先輩が知っていたからジァーロン先輩も知っていると思っていたが、俺の兄貴はギルベルト・バイルシュミットだぞ?」
「ああ、苗字違うから気付かなかったボーイ?…なら尚更。似てるからこそルートはきっとまたギルベルトに堂々と会える的な?根拠はないけど!」
「(困惑したように笑い)……兄貴は何だか俺を避けているからな。この力を制御できなければ会えないさ」
「…あの変態、ルートヴィッヒにギルベルトの力の事言ってねえのか(チッっと舌打ちを打ちながら)」
「兄貴の……力?それは、どういう……(ルーカスの言葉にピクリと反応しながら)」
「とっくに言ってたと思ったんだけどね。言い忘れ?(首を傾げながら)」
「…(ふうと溜息をつき)ギルベルト・バイルシュミットはおめと同様に最近になってオーヴァードに覚醒しだ」
「!……兄貴、も……?(驚愕に目を見開き)」
「おめを避けてる原因も今おめが直面している事と同様の理由だろう。そしてギルベルト・バイルシュミットもまた、力の制御は少々難ありといったところだ」
「……兄貴に、会いに行かないと(唇を戦慄かせ)」
「今のおめのままで……か?(静かに諭すように)」
「ッ、それ、は……」
「……ギルベルトの居場所の目星はついてるし、焦らなくていいんじゃない?」
「秘密警察の情報は世界一ィ!的な?だからギルベルトの居場所は筒抜けですしおすし」
「ちょいちょいよくわかんないネタ混ぜないでよ。反応に困る(真顔)」
「時代の波に取り残されても俺はエミるん独りにしないから泣かなくていい的な(肩ポン)」
「泣いてないし。意味わかんない(手を払い除けながら)」

「……兄貴に、会いたい。けれど、今のままの俺ではきっと兄貴の負担になる……なら、まだ俺は……兄貴に会わない方が、いい」
「(煙草を懐から取り出しジッポで火をつけながら)…ルートヴィッヒ、ひとつだけ言わせてくれ」
「ひとつ……?」
「兄弟ってのは近くに居ても気持ちが分からねえごとがある。…そういう時はな案外互いが同じこどさ考えてるって間抜けなオチが多いんだべ(口に据え煙を吐き出しながら天所を見上げ)」
「……(ふいとルーカスから視線を逸らす)」
「兄貴も……俺に会いたいと思ってくれているかもしれない、ということか?」
「さあな。俺はギルベルトでねえからな。……けど俺がギルベルトの立場なら思う事は一つだ」
「……(黙ってルーカスを見つめ)」
「(どこか強い決意の篭った声色で)せめて、この力は大切な者を守る為に、傷つけないように、お兄ちゃんはすごいだろって胸を張って兄貴ヅラ出来るように育んでいこう。そいでそれが出来たらな、絶対抱き締めて離さないでやるって、な」
「……(ぶわりと背中に電流が走ったように震え上がり)」
「……(自分にも関係あると察して視線を落とし)」
「兄貴の特権だからな。強がってえばって甘やかすのは。……ふふ、これだから兄ってポジションは譲れねえなあ(携帯灰皿に煙草の燃え滓を落とし)」
「兄貴ってのが勝手な生き物ってよくわかった的な(うんうんと腕を組み頷きながら)」
「僕もよく分かった(鼻頭を赤くしながら)」
「(そっと目を上げ)……なら、兄がそう思うなら、俺は、弟は兄に相応しい弟になりたい」
「そうか。兄貴はきっとどんな弟でも受け入れてはくれると思うがな。おめは兄貴孝行だな(ふわりと微笑み)」
「……俺の兄貴は世界で一番の兄貴だからな。世界で一番の弟にならないと釣り合えないだろう?」
「ヒューヒュー」
「いや、意味わかんない」
「え、ここで囃し立てないとしんみりで終わって俺の出番なくなる的な?」
「じゃあひゅーひゅー(棒読み)」
「意味わかんない(似たような声色で呟き)」
「ルーカスにだけは言われたくない(真顔)」
「なしてだ。俺ほど簡潔な男は居ねえべ?(ドヤ顔)」
「なにそのどや顔……」
「こうしてルーカス班は絆を日々深めながら成長するのであった(語り口調)」
「はは……(苦笑を浮かべる)」

× ×

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