ソードワールドしようぜ!-Girls-

【ロングチャット】

イギリス→アリス(ひかるさん)
日本→サクラ(おぼろ)
フランス→フランソワーズ(ひかるさん)
アメリカ→エミリー(おぼろ)
プロイセン→ユールヒェン(ひかるさん)
ロシア→アーニャ(おぼろ)

スペイン→イザベル(ひかるさん)
ロマーノ→キアーラ(おぼろ)

*

【ギルドと併設された酒場に集まるのは6人の女性だ。傍から見ると何の集まりだろうかと視線を集めるが、彼女たちは然して気にする様子もなくテーブルに運ばれた酒を各自に振り分けていた。
かちゃかちゃとグラスが触れ合う音が優しく響き、高揚した感情が頬を染めて勝利の余韻に浸る。今日もいい仕事をした。そう言ったのは誰だっただろうか。やがて彼女たちの目の前には注文した品が揃い、ささやかな勝利の宴が幕を開けるのだった】

「(グラスに入ったワインを飲み)ふああ!この1杯のために今日も働いたーって感じだわあ」
「(勢いよくジョッキからビールを飲み干すとがんと机に置き)っぷああああ、わかる!これの為に頑張ってるって堪んないっ」
「ちょっと、オッサンみたいなこと言わないでくれる?……はあ、はしたない(ちびちびとシャンパンを飲み)」
「ふふ。でもアリスさん、皆さん今日も頑張っていましたから。勿論、アリスさんも素敵な活躍をされていましたが……(はにかみながらカクテルをゆっくりと飲んでいく)」
「そうそう。こんな所で遠慮とかしなくてもいいんだよ。…お、店員!その摘みはこっちだぞー(ビールジョッキを片手に店員を手招き)」
「おらガキンチョども。飲みすぎて明日の仕事に支障来すなよ(テーブルにおつまみを置くとにやりと笑ってひらひらと手を振る)」
「ふふ、ありがとうマスター。私はちゃーんとその辺弁えて飲んでるから大丈夫。あ、自分にはいつも酔いしれてるけど(髪をかきあげながらウインク)」
「……ナルシスト(ぼそりと呟き)」
「おう、言え言え。そういうんは若いうちだけだからな。……まあ、ナルシストも突き抜けりゃ個性だしいいんじゃね?(アリスに笑いかけてカウンターの方へと向かっていく)」
「あんなのウザイだけよ。というかこいつの存在がもうウザイ(ジト目でフランソワーズを睨みながら)」

「……(皆を眺めながら一口ウォッカを口にするとそのまま別のコップに吐き出し、にこにことした表情)」
「アーニャ、無理すんなよ(摘みを受け取りながらアーニャに声をかけ)」
「??……ううん、無理してない。美味しい、うふふ……でも飲み込めないのは残念(ほんのりと淡い色を放ちながら)」

「……まあ!このお料理、とっても美味しいです……!!(口元を隠しながら目を輝かせ)」
「ん、どれどれ……(細かく切り分けた後にぱくりと口に運び)おお!こいつは美味いな!!」
「サークラ!ユーリ!それちょーだい!(あーんと大きく口を開け)」
「おらよ(エミリーに犬にボールを投げるように口の中に放り込む)」
「んっ、んむむ……(ごくんと飲み込むと嬉しそうに左右に揺れ)おいしー!!サクラー!そっちも!そっちも!!(再び口を開け)」
「ふふ、エミリーさんのおててはお酒で塞がってしまっていますね(くすくす笑いながら小さく切った料理をエミリーの口の中に入れる)」
「んむんむ……んまぁあ……フランっ、食べるべき!これは食べるべき!!美味しい!めっちゃおいしい!!!(空いた片手でフランソワーズの服を引っ張り)」
「っと、そんなにせかなくても逃げないって。……どれどれ、ん(髪を耳にかけながら口に運び)…あら、ほんと」
「でしょ!?美味しいのっ、美味しい以外の言葉が出てこないのっ!(嬉しそうに目を輝かせ)」
「あんたの場合単にボキャブラリーがないだけな気もするけど……まあ美味しいわね、うん(ハンカチで口元を拭きながら)」

「完全に犬じゃない、あれ(呆れたようにため息をついてエミリーを指さし)」
「それがエミリーさんのいいところですよ、裏表がない素直な方で(控えめに笑うとカクテルに口をつける)」
「犬、ねえ。…確かに傍から見たらご主人様と飼い犬にも見えなくもねえな(フランソワーズとエミリーを見つめながら)」
「エマちゃんは犬だったの……?(きょとりとふたりを交互に眺め)」
「前世は犬だったんだよ、そいでフランソワーズはそれの飼い主」
「なるほど……ソワレちゃんは飼い主さんだったのね……(納得した様子)」
「アーニャ…信じきってるじゃない」
「……これは訂正するべきでしょうか?(苦笑)」

「ん、何か向こうが騒がしいわね(人集りの出来上がっている小さな舞台の方に視線を向け)」
「ほんとだ。なんだろ、あれ(首を伸ばして先を見ようとする)」
「……さっき派手な衣装着た女が舞台の近くに居たからここで何か出し物とかするんじゃない?(興味なさげにするも視線を舞台に向け)」
「……!!わ、私近くで見てきてもいいですか!?(興味津々でアリスを振り返り)」
「え、サクラ…興味あるの?(ぱちぱちと瞬きを繰り返し)」
「(ぶんぶんと大きく頷き)とっても興味がありますっ、アリスさんも一緒に見に行きましょう!(アリスの手を握りしめ)」
「ふわっ!?(突然手を握られたことで体を大きく揺らし)……サ、サクラがどうしても一緒に見たいって言うなら行ってあげなくもないわっ(顔を赤らめながら視線をサクラから逸らし)」
「あんたほんと面倒臭いわね…(やれやれと肩を竦め)」
「!!私、ぜひアリスさんと一緒に舞台を見たいのです!……ご一緒、してくださいませんか?(上目遣いでアリスを見上げ)」
「……ふたりとも、見に行くならそろそろ始まっちゃいそうだよ?(舞台を指差し)」
「え、もう?……サクラ、ほら見たいんでしょ。行くわよっ(サクラの手を握り返しながら人集りへと走る)」
「ひゃあっ!?……ふふっ(一瞬驚いたものの嬉しそうに笑い、そっと自分の口を手で覆う)」

「(舞台へと向かうふたりを見送りながら)…相変わらずだな、あの2人は」
「アリスちゃん、素直じゃないのね……でも、そういうところは可愛い(目を細め)」
「(アーニャの方へ振り返りながら)お前ほんとアリスとかに可愛いってよく言うよなあ」
「可愛いものは好きだから。サクラちゃんも可愛いし、ユーリちゃんも可愛い……ソワレちゃんとエマちゃんも可愛い(然も当たり前の様子)」

「ちょっとそこの殿方。そこ、しゃがんでくださる?舞台が見えませんの(自分達の前の席に居る男性に甘い声で囁き)」
「は、はいいい!!(テーブルの下に四つん這いになる)」
「ふふ、ありがと。……ちょろいわね、私の美貌を持ってすれば(ぼそり)」
「ひゅー、小悪魔ー」

「……あれが可愛い、か?(フランソワーズを指さし)」
「うん、ソワレちゃんも可愛い。……照れ笑いしてるところが好きよ」
「……わっかんねえなあ(理解できないと言った様子で首を傾げ)」
「ユーリちゃんはね、気が抜けてふにゃって笑う瞬間が可愛いの。……アリスちゃんは、サクラちゃんに素直になれないところが可愛い(ひとつひとつ数えるように指を折り)」
「だあああああ!!アリスはともかく私とか言わなくていいから!!(アーニャの肩を掴み)」

*

「(たんっとタップを一段と大きく鳴らした後に顔を上げ)……みんなー、最後まで見てくれておおきにー!(観客に手を振り)」
「わあああ……(感動の眼差しでひたすらに拍手を繰り返す)」
「……(圧巻の踊りに皮肉の一つも出ずただ黙って拍手を贈る)」
「(サクラとアリスの方に気付き)……あら、うちの踊り気に入ってくれたん?嬉しいわあ」
「素敵です……美しい舞……ああ、なんででしょう……素敵すぎて涙が……(ごしごしと袖で涙を拭くとイザベルを尊敬の眼差しで見上げる)」
「あらあ、そないに喜んでもらえたら本望やんなあ。可愛いお客さん、目を傷つけたらあかんさかいこれどうぞ(懐からハンカチを取り出しサクラに差し出す)」
「ふえ……ありがとうございます……(ハンカチを受け取ると優しく目元を拭う)」
「……ハッ!(ハンカチを渡すタイミングを逃したショックで固まる)」
「……アリスさん?(アリスの様子に気付いてこてんと小首を傾げる)」
「べ、べべ別にっ(出していたハンカチを素早く後ろに隠し)」
「……?(不思議そうに首を傾げたまま)」

「(きょろきょろと首を回し)……キアーラ!ラアラ!なんかすぐに出るー?」
「ん、サラダでよければすぐ出すけどー(カウンター越しに顔を上げ)」
「ええよー!うちお腹すいたわー、トマト多めでなー(ルンルンと浮かれ足でカウンターに向かって歩く)」
「今日とれたてのがあるよ。オリーブオイルを掛けていかが、ベル?(そう言いながらキッチンへと姿を消す)」
「掛けて掛けて!はあ、トマトとオリーブオイルの組み合わせ、幸せなコラボレーションやんなあ!(うっとりとした表情でカウンターに頬杖をつき)」

*

「と、とにかくフランソワーズ達のところに戻りましょ!ここは人が多くて好かな……げっ(フランソワーズ達のテーブルを見て思わず声が漏れる)」
「アリスさん?(ひょこりとアリスの後ろからテーブルの様子を見ようとする)」
「信っじられない。私達が舞台を見てる間に出来上がってるとか…(数名酔っぱらいが出来たテーブルをうんざりとした様子で睨み)」
「酔っ払い……?……あら、まあ……(苦笑を零し)」

「おーっほっほっほ!そうよ、私の美貌!輝きに平伏せ!そして咽び泣きなさあああい!!(先程四つん這いになっていた男の上に腰掛けワインボトルを持ち上げ)」
「はあああいフランソワーズさまああああ!!」
「あーはっはっはっはっは……あーだめっ、お腹痛いっ、あははははっ!!(テーブルに突っ伏してどんどんと拳でテーブルを殴り)」
「こ、れで15はい……(くびりとビールジョッキを口元に運んだあとにだんっとテーブルに置き)このしょうぶ、あ、あたしの勝ちだなふらんそわーず、えみりーっ!!」

「お帰りなさいふたりとも。楽しかった?(惨劇が目に入っていないのか気にすることもなくアリスとサクラを振り返り)」
「……もしかして、3人で飲み比べでもしてたわけ?」
「ええ。そうしたら6杯目あたりでエマちゃんが笑いだして、さっきソワレちゃんが男の人を椅子にし始めて、この勝負はユーリちゃんの勝ちなの」
「だあれが沢山おしゃけのめるかあ、かったりゃふたりにおごってもらうって賭けをしてたんらぜー!!(頬を赤らめながら呂律の怪しい口調でサクラ達に話しかけ)」
「あんたも完全に酔っぱらいじゃない(鼻をつまみながら)」
「ああ、もう。ユールヒェンさん、飲み過ぎは体に毒ですよ?ほら、おしまいです(ユールヒェンの手からジョッキをそっと取り上げ)」
「やらあ、もっとあたしはのめるうう!!はなせあたしのびいるううう(ビールジョッキへと手を伸ばし)」
「だめです、おしまいです。ね?(ユールヒェンの瞳を覗き込んで微笑み)」

「あははははははっ、はなつままれてるうう!!(相変わらずどんどんとテーブルを殴り続けている)」
「うーん、笑ってるエミリーもす・て・き(はーと)ねえねえエミリー今日こそ私と熱い夜をすごさなーい?(エミリーの顎をすくい)」
「んぁ?あたしはねー熱いの大好きなのおー!フラン遊んでえーー!!(タックルする勢いでフランソワーズに抱き着き)」
「おふっ!?(強烈なタックルを喰らいながらもしっかりと腰をホールドし)……ああん、エミリーの肌超すべすべー!!(エミリーの背中に手を這わせ)」
「あひゃひゃっ、くすぐったいーーーっ!(大声で笑いながらぐりぐりと頭をフランソワーズに押し付け)」
「あら積極的じゃなあい。それならこーんなとこも触っちゃうっ(エミリーのショートパンツ越しにお尻を触り)」
「フランのえっちーーーっ!(ノリノリでフランソワーズの顎に頭突き)」
「痛い痛い、でも不思議とやじゃないっ(頭突きを受けながらも尻の割れ目に指を這わせ)」
「えっちっえっちっフランはえっちーーー!!(リズムに合わせて軽快に頭突きを繰り返す)」
「にははは!えっちじょうとおおおおお!!(お尻を触る手は止めずにエミリーのつむじに鼻を当て臭いをかぐ)」
「くすぐったいーーーっフランの変態ーーー淫乱痴女ーーーっ!!(取り敢えず知っている言葉を連呼)」

「酔っ払いって凄いのね……みんな楽しそう……(お酒を少し口に含んでもごもごした後にぺっと吐き出しながら皆を眺め)」
「けちー(大人しくビールジョッキから手を離すと席を立ち)ちょっくらー花れもつんでくらあー」
「ユールヒェンさん、大丈夫ですか?付き添いましょうか?(心配そうに視線を泳がせ)」
「いいっていいってー……っと、はわっ!?(目の前の男にぶつかり)」
「てめえ何ぶつかってんだよ!!(背中にぶつかってきたユールヒェンに吠え)」
「言わんこっちゃない……(ユールヒェンの様子に腕を組み)」
「……アリスちゃん、助けましょう?(人助けが出来ると気付いて目を輝かせ)」
「そうね、あんなの見せつられるよりもよっぽどいいわ(フランソワーズ達を一瞥しながら席を立ち)」

「!!女性に吠えるのはよろしくないと思います!!(ユールヒェンの前に立ち塞がり)」
「いや、いいんだよサクラ。あたしが悪いんだし(サクラを片手で制しながら)すまなかったな、そこのお兄さん」
「でもっ、……(何か言いたげに唇を噛み締め)」
「……(ユールヒェンとサクラをじっと見つめた後ににんまりと笑みを浮かべ)ああ別に構わねえさ。…あんたらなかなかの美女だからそれ相応のもんで詫びてくれたら、な!(服越しにユールヒェンの胸とサクラのお尻を撫で上げ)」
「ひゃぅっ!?(びくりと跳ねあがってぱくぱくと口を開閉する)」
「っ!?(一瞬反応に遅れるがすぐにサクラを引き寄せながら男と距離を取り)」

「ちょっとあんた(こつこつと靴音を鳴らしながら男の前に歩み寄り)」
「お兄さん、セクハラはだめ。……ふたりとも可愛いけど、男の人は触っちゃだめなの(感情に呼応して体がぼんやりと明滅を繰り返す)」

「いやあん罵声とか興奮す……あら?(サクラ達の方の騒ぎに気付き)」
「はあ騒ぎ疲れ……んん?(フランソワーズに倣うように視線を巡らせ)」

「あんたみたいな酒に溺れてか弱い女性に難癖吹っかけることしか能のない社会の屑が私のサクラに触れるとか、随分と命知らずのようね?(懐から杖を取り出し)……死に急ぎたいなら手伝ってあげるわよ」
「な、なんだよあんたら…(2人の尋常ではない気迫に圧され後退する)」
「わたし、性別ってよくわからないの。でもね、女の人のおしりとか胸を知らない男の人が触るのは……犯罪、でしょ?(ぱしんと拳を掌に打ち付け)」
「犯罪も犯罪よ。……死刑に値するくらいの、ね(杖で自身を中心に円を描くと黒いモヤが滲みだし)処刑台なら今ここで用意してやらなくもないわよ」
「うん、やっぱり犯罪だったのね。……なら、ちゃんと罰を行使してあげる(ぶつぶつと小声で呟くと周囲に炎の球が浮かび上がる)」
「っ、アーニャ!アリス!やめろ、こんな所で無駄な力出すな!!(酔いが覚めたのかはっきりとした口調で二人に話しかけ)」
「そっ、そうです!私たちは大丈夫ですから!!(震える声で必死に叫ぶ)」
「……でも、犯罪者なんでしょ?やっつけないと(男を指差し)」
「嫌よ。だってこいつはサクラに薄汚い手で触った。話しかけた。近付いた。……それだけのことをしたのよ?1度死ぬくらいじゃ足りないくらいよ(圧のある低い声で)」

「……ねえエミリー。あれ、止められる?(言葉とは裏腹にちゃっかりとエミリーはホールドしたまま)」
「フランが離してくれたら止めれるよ。……流石にふたりいっぺんは無理だけど」

「お兄さん、美味しくこんがり焼けるのと半生で美味しいの……どっちが好き?(可愛らしく首を傾げるが周囲の炎が激しく旋回する)」
「さあ、私のお友達。貴方も飢えを満たせていなかったでしょう?ほら、脂肪分は少なそうだけどなかなか食べごたえはあるから……喰らいなさい(黒いモヤが滲む円に杖の尖端をノックして微笑み)」
「ひ、ひいいいいい!!!!」

「はーいそこまでー(アリスの杖を持つ腕を掴み)」
「そこのお姉さんも落ち着いてなー(アーニャの手首を掴み)」
「あ、さっきの踊り子(出遅れた様子)」
「そこの金髪はそっちが止めてくれたけど、……それ以上暴れたらお前ら全員出禁にするぞ(イザベルの後ろで微笑みながら)」
「!?ちょっとエミリー!何するのよ、離して!!(腕を引き剥がそうともがくも力の差により叶わず)」
「離すわけないじゃん。それぶっぱしてサクラも一緒に吹っ飛んだら、一番後悔するのはアリスでしょ(溜息混じりに)」
「……(サクラの方に振り返ると抵抗していた力を抜き)」

「ほ、ほらーアリスーアーニャー。マスターもそう言ってるし大人しくしてってー」
「人助けしてるのに……(しょんぼりした様子で抵抗の意思をなくす)」
「アーニャ、それにアリス。気持ちは嬉しかったから。ありがとな(アーニャとアリスの元へ歩み寄ると二人の頭を乱暴に撫で上げ)」
「感謝されてるやん。良かったねえ(アーニャの手を離しにこにことその様を見つめ)」
「……お友達が傷つけられるの、わたし、嫌だから(全身が淡い色に発光する)」
「平気だっての!ほら、おっさんも立てるか?(腰が抜けた様子の男に手を差し出し)」
「っ!!(ユールヒェンの手を払い足が絡まりながらもギルドから駆け足で出ていく)」
「……あ、いっちゃった(男を目で追い)」
「はは、嫌われちまったなあ(払われた手を振りながら苦笑いを浮かべ)…と、トイレに行くとこだったんだ。…いってくるわ(小さく肩を震わせながらそそくさと手洗い場へと足を進める)」

「アリスさん、アーニャさんも……心配かけて、済みません……ありがとうございます……(うっすらと涙目で微笑みながら)」
「ん、アリスも感謝受けといでよ(ぱっと手を離すと満足そうに)」
「……サクラ!(エミリーから開放されると一目散にサクラに近付き)大丈夫?貴方泣いてるじゃないっ。えっと……ほら!(ポケットからハンカチを取り出すと目元を拭う)」
「え、あ……(目元を拭われてじわじわと安堵と恐怖がせり上がり)こ、怖かったです……っ、ふ、ふええええっ!!!(アリスに抱き着くと子供のように泣きじゃくる)」
「ひゃ!(突然抱き着かれ驚くもぎゅっと腕を回し)……ん、もう大丈夫。サクラを脅かすものはもう居ないわ。大丈夫、私がちゃんと居るから(背中を優しく撫で)」
「ひっく、えぐっ……はいっ、おしり触られて……気持ち悪かったですっ(袖で涙を拭う)」
「そうよね、あんな生理的にも受け付けなさそうな男…(サクラに見えない角度で歯軋りをし)ちゃんと仕留めればよかった(ぼそりと呟きながらさらに強く抱き締める)」
「……アリスさんが助けに来てくれて、よかった……ユールヒェンさんが庇ってくださいましたけど……それでも、怖くて……(アリスの様子に気付いて首を傾げ)」
「?どうしたのかしらサクラ(不思議そうにサクラを見下ろし)」
「……アリスさん……、怒っていらっしゃいますか?(不安そうに視線を泳がせ)」
「怒ってる?私が?…そんなことないわ、私がサクラに怒るわけないじゃない(サクラの髪をときながら愛げな眼差しを向け)」
「そう、ですか……それならいいのですけれど……なんだか、アリスさんの空気がピリピリしている気がして……(安心したように頬に色が戻っていく)」

「踊り子さん、マスターさん、ありがとうございます?(首を傾げながら)」
「疑問形で言われてもなあ……まあ、変な奴に絡まれて災難だったな。次からは暴れないって約束してくれりゃ、大目に見るよ(ウインクをしながら)」
「どういたしまして?(同じく首を傾げながら)そこの女の子たちには悪いことしたわあ。もっと早くうちが駆けつければよかったんやね」
「しゃーねーって。あれだけざわざわしてたらこの騒ぎもなかなか気付けないからさ(肩を竦め)」
「まあでもこないなこと言ったら男を擁護しとると思われるかもやけど2人とも可愛いらしいから手を出さんのがおかしい話しやんな。うんうん、分かるよ。分かるようちも(何度も深く頷き)」
「ええ、ふたりともとっても可愛い……でも、おしりや胸は断りなしに触っちゃだめなの……(頷きながら)」

「ユーちゃん、意外と繊細だから今頃泣いてるかもしれないわね…(手洗い場の方へ視線を向け)」
「でも知り合いが慰めたら逆効果でしょ。……今はひとりにしてあげるのが一番なんじゃない?」
「うわあん胸触られたよお嫁にいけなああいって可愛らしく泣いてたらどうするの!それこそ男の恰好の的よ!危険!危険すぎるわ!!」
「誰が泣くかごらあああ!!(バターンと手洗い場の扉を開け)」
「ほら、大丈夫だった。問題ない問題ない(茶化すように)」
「ハッ!胸のひとつやふたつで私が恥じらうわけないだろ!!ただちょっと漏らしそうだったからトイレに駆け込んだだけだっての!!(ドヤ顔)」
「それ、ドヤ顔で言うことじゃないしむしろ漏れそうなら私に言ってよ見てあげるから」
「…………あ、そういうプレイ?(納得がいった様子)」
「変態は帰れ!!」
「変態は帰らない!!」
「一般人は見てる!!」
「踊り子は笑ってる!!」
「え、ええと……あ、魔晶石は光るの!(体を発光させ)」

「そうね、ピリピリしてるのはあっちが煩くてイライラしてるからっていうのもあるかしら(抱きしめたままフランソワーズ達を睨み)」
「(抱きしめられたままでフランソワーズ達を見つめ)……ふふ、なんだか私だけ泣いていて少し滑稽ですね」
「サクラの反応が正常なのよ。あの壁女がおかしいだけ(びしゃり)」
「……そういう、ものでしょうか?(賑やかな様子に少し落ち着いた様子)」
「そういうものよ。まったく、あいつらには神経って言うものが通っているのかしら(皮肉めいた口調で)」
「??……痛覚があるので神経は通っていると思いますが……(真面目な表情)」

「どうでもいいけどめっちゃ注目集めてるぞ、そこの騒がしいグループ(料理を運ぶ片手間に声を掛ける)」
「げっ(向けられる複数の視線に気付き)」
「まさかあたしたち人気と注目の的……!!(心成しか嬉しそう)」
「そういう意味じゃ……(視線に気付き)……見てんじゃないわよ(今にも魔神を呼び出しそうな威圧を滲ませ)」
「わわっ、駄目ですよアリスさん!(慌ててアリスを抱きしめ)」
「いやん、そんなに見られると興奮しちゃう(小指を口にくわえながらもう片手は胸元に当て)」
「なあなあラアラ、あの子やばい人?(フランソワーズの方を顎でさし)」
「あの6人の中じゃトップクラスにやばい奴だろうな(真顔)」
「ソッカー」
「フラン、褒められてる。色んな意味で」
「あらやだフラン嬉しーいん(くねくねと体を揺らし)」

「ったく、相変わらずだなあいつは(元の席に腰掛け)…色々心配かけたな、アーニャ」
「いいの、ユーリちゃんが無事だったし。アリスちゃんと親睦を深めることも出来たし、とても貴重な経験をしたから(ユールヒェンの隣の椅子を選んで座り直し)」
「おう、ならいっか(テーブルに顎を置き)あーくそっ。気持ち悪かったあー」
「……(じーっとユールヒェンを見つめ)ユーリちゃん、ちょっと(軽く手招き)」
「んあ?なんだよ(上体を起こして言われるままにアーニャに近付き)」
「(にゅっと手を伸ばすとそのままユールヒェンの頭を掴んで自分の胸に押し付け)こわいの、こわいの、とんでけー」
「わぷっ!?(されるがままに飛び込む形で胸に顔面ダイブ)…はは、んだよそれ(可笑しそうに笑い)」
「旅の途中で冒険者に教えてもらったの。怖いの、気持ち悪いの、とんでいった?(純粋な眼差しで胸元のユールヒェンを見下ろし)」
「ぶふっ(思わず噴き出し)…おうお陰様で気持ち悪いのはすっ飛んだ。ありがとな」

「……にしてもあのマスターと踊り子……何者かしら(2人に聞こえない程度の小声で)」
「普通の方ではないと思いますが……なんだかとても強い魔力は感じます、よね……」
「それにアーニャに気付かれず背後をとってるもの。ただのマスターと踊り子ってだけじゃ片付かない話よ」
「(こくんと頷き)アーニャさんは魔法職を専門としていますが、それだって近距離戦もこなせる方です。それなのにああも容易く背後を取るなんて……」
「うちらの話?(いつの間にかサクラ達の目の前に立ち)」
「!!!」
「ひゃっ!」
「安心しなって、取って食うなんて真似はしないから(イザベルの隣でくああっと欠伸をしながら)」
「サクラちゃんとアリスちゃんやったっけ?2人とも怖かったやろうに。うちが怖なくなるおまじないかけたるからなあ」
「怖くなくなる、おまじない?(目を瞬かせ)」
「(魔術の類?それとも……)」
「そーれっふそそそそそ……ふそそそそそ……(両手を広げながらきらきらとした笑顔で唱え)」
「ふそ……?(ぱちぱちと瞬きをすると小首を傾げ)」
「何の言葉よ(真顔)」
「あー、ベル……ごほん、イザベルの得意技(苦笑しつつもどこか得意げな空気を滲ませ)」
「な?元気出たやろ?トマトも食べたなったやろ?」
「おまじない、ということは神様のお言葉ですか?どのような経緯でそのおまじないを?(きらきらとした眼差しで身を乗り出し)」
「あとトマトは関係ないでしょ……」
「んーと……なんとなく!(どやあ)」
「そいつにまともな答え聞こうとしても無駄だからな、大体お花畑な答えしか返ってこない(くいっと親指でイザベルを指し)」
「ああ、そんな感じがするわ。あと人の話も聞かなさそう(びしゃり)」
「お、おふたりとも辛辣ですよ……」
「お花畑ってトマトはそないに花満開に咲くん?(こてんと小首傾げ)」
「……さ、咲かないと思いますが……」
「……はあ(額に手を当ててため息をつく)」
「これでもベルのヤツ、かなり強いんだけどな。何せ本人がこれだから(やれやれと肩を竦め)」
「えー強いとか照れるやん?(嬉しそうに微笑み)」
「こいつほんとに人の話を聞かないわね(真顔)」
「え、えっと……それも長所、ですよ……(必死にフォロー)」

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