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2025/10/24 ▽色月のラブラブなやつ
タイトル思いつかなぁい
月明かりに照らされた部屋の中、歪月はシキの腕の中で眠っていた。シキは静かに息を吐きながら、彼女を見つめていた。
「歪月…」シキは静かに呼びかけた。「貴女が私の人生に現れたときから、何もかもが変わってしまいました。私は貴女に出会うまで、自分が何をしたいのかも分かりませんでした。でも今は、私は貴女のために生きることを選びました」
歪月はまだ眠っていたが、シキの言葉は彼女の心に深く響いていた。彼女はシキにとって何よりも大切な存在であり、シキと一緒にいることが彼女自身の存在意義ともなっていた。
「シキ…」歪月は眠ったまま、優しい声で呟いた。「ぼくも……シキのために生きたい…あなたと一緒にいると…何もかもがしあわせで…安心する……」
シキは歪月の頭を撫でながら、幸福感に満ちた表情を浮かべた。二人はお互いに言葉を交わさずとも、その気持ちは十分に伝わっていた。
「貴女をもっと幸せにしたい。これから貴女に世界中のものを見せてあげます。貴女が望むものを何でも叶えてあげます。それが私の使命であり……私の我儘でもあります。流れ星さん、そんな私の我儘を叶えてくれますか?」
歪月は静かに目を開け、シキの深海のような蒼い隻眼を見つめた。「ぼくに必要なのは……シキとの時間だけ…それだけで、ぼくは満たされるよ……」
シキは歪月の夜空の様な瞳に自分自身を映し出して、彼女に微笑みかけた。「そうですか……それなら私達はいつでも一緒にいましょう。貴女が望むのなら、どこへでもいきましょう」
二人はそのまま、月明かりの中でお互いの愛を確かめ合っていた。そんな時間は、何もかもを忘れさせるほどに歪な程に美しかった。歪月はシキの腕の中で、とても幸せそうでたまらない笑みを浮かべていた。
時間が過ぎ、二人はやがて眠りについた。翌朝、歪月が目を覚ますと、シキはすでに起きていたようだった。
「おはようございます、歪月。良く眠れましたか?」シキは優しく微笑んで言った。
「とてもよくねれたよ……ありがとう……」歪月はにっこりと笑い返した。
シキはそんな歪月を見て、また幸福感に包まれた。歪月が感情を表し豊かになる度に、何度も自分が生きる意味を見つけたよう気持ちになっていたのは、彼女には秘密にしておきたかった。
「歪月、今日はどうしますか?」もう少し歪月の意志を引き出したいと考えたシキは尋ねた。
「えと……なにか……予定はある……?」しかし、歪月は何も思い浮かなかったのか、思わず尋ね返した。
「すみません。私の方は特に無いもので……歪月のしたい事はありますか?」続けて、シキは聞いた。
歪月は再び考えたが、何も浮かばなかった。
「うーん………」ずっと悩んでいる歪月に対し、
「そうですね…それでは朝ごはんでも作りますか。一緒に作ると楽しいですよ」シキは待っていたと言わんばかりに提案した。
「うん……いいよ……」と歪月は嬉しそうに微笑んだ。
シキの提案に感謝しながら、彼女は彼と一緒に料理を作ることにワクワクしていた。彼女はキッチンに向かい、既に下準備されている材料を見て、ますます幸せな気持ちになった。
歪月とシキは一緒に料理をすることで、ますます二人の関係が深まった。シキは優しく歪月に料理のコツを教え、歪月はそれに真剣に耳を傾けながら一緒に料理を楽しんだ。
完成した朝ごはんは、シキの指導があったものの、料理の初心者の歪月と一緒に作った料理とは思えないほど美味しかった。二人は静かに食べるものの、幸せな時間を過ごした。
その後、二人は外に出て散歩をすることにした。空気が澄んでいて、気持ちの良い朝だった。歪月はシキと手を繋いで歩き、心地よい風に吹かれながら、新しい世界を発見することに喜びを感じた。
二人は静かな公園にやって来た。公園の中には小さな池があり、その周りには色とりどりの花が咲いていた。
「綺麗な花ですね。…………歪月、この花の名前を知っていますか?」シキは白い花に指を指し、歪月に尋ねてみた。
「えと……あの花は……白薔薇かしら?」歪月は不安そうに言った。
「いいえ、それはサザンカですよ」とシキは内心上手いことに引っ掛かりましたねと思いながら、優しい受け返しをした。
歪月はシキの好きな花を間違ってしまったことに少し残念がりながら恥ずかしそうにしていたが、シキはその様子を見てますます歪月に惹かれていった。
彼女の純真さや素直な性格が、彼の心を温かく包んでいた。
「ここ、また来てもいい……?」まだヒトに甘えることに慣れていない歪月はおそるおそるシキに尋ねた。
「はい、いつでも歓迎ですよ。でも、もう少し暑くなると、ここにはもうサザンカは咲かなくなってしまいますね。」シキは何故か少し寂しそうに言っていたことに歪月は少し疑問を感じた。
そして歪月は、すぐに思い立って何かを言い出した。
「でも…白薔薇は四季を通じて咲く……よね? ぼく……あなたの教えてくれた白薔薇……好きなんだ……見るたびに………胸……?ここが……ざわざわするの……」と、歪月は深い感情を込めて真剣に語りかけた。
シキは驚きを隠せなかったが、すぐにその言葉に満面の笑みを浮かべた。「ええ、本当に白薔薇は美しいです。歪月が好きになってくれて私も嬉しいです」
歪月はその言葉に更に心が躍るのを感じた。彼女はシキの手を握り、二人は共に白薔薇を見に向かうことに決めた。
途中、歪月は自然の美しさに感嘆しながら、シキと語り合った 。二人は心地よい風に吹かれながら、小鳥たちの鳴き声に癒された。
歪月はシキの存在が自分にとってどれだけ特別なものであるかを改めて認識した。彼女はシキと一緒にいることで、本当の幸せを感じることができた。
二人が白薔薇の庭園を歩く時、白薔薇達のその美しさに息を呑んだ。白い花びらが風に揺れ、周りの空気を柔らかく包んでいた。
「本当にきれい……」歪月は感嘆の声を漏らした。
シキは優しく微笑んで、歪月の肩に手を置き、自分の元に抱き寄せた。「貴女と一緒にいると、どんなものも美しく見えます。……そして、それ以上に歪月、貴女の事をもっと美しく……愛らしく思います」
歪月はシキの言葉に恥ずかしそうに笑みを浮かべた。
二人は共に白薔薇の美しさに見惚れながら、二人だけの時間が過ぎていった。