家のドアを開けたら彼女に


徹夜明けにヨコハマの馬鹿どもの軽いリリックをいなし
豚箱にぶち込んできた
まったく、余計な仕事を増やしやがって

俺は一仕事終えて家に帰る
エントランスを抜けて玄関のドアをあけt…
俺は黙って玄関のドアを閉めた


『家のドアを開けたら彼女に猫耳が生えていた…』



え?可愛い
なんだ、アレ天使か?

「銃兎〜?どうしたにゃ〜?」

!?は?
え、おい!!
「にゃ」って「にゃ」ってなんだ
プレイか?そうかプレイなんだな!

そうなんですね
水記…貴方ががそのつもりならいいでしょう私も乗ってあげましょう

「帰りましたよ〜私の可愛い子猫さん」

俺は玄関の扉を開けた



「おかえりにゃさい!!
 どうしたの?
 麻天狼の一二三くんのマネ?」
キョトンとした可愛らしい表情で出迎えてくれる水記
ピロピロとご機嫌に動く耳がとても可愛らしい
って、動く耳?動いてる?嘘だろ

俺は手袋を外して彼女の頭もといその上に生えている耳をなでた
ビロードのような手触りしっとりと温かい温度…
猫だ完全に猫のそれだ

「ねぇ?銃兎どうしたにゃ?私の頭気持ちいい?」

小首をかしげてくる
ついでにゴロゴロ喉を鳴らしている

「ええ、とって気持ちいいですよ
 もっとなでていたいくらいです」

ああ、猫だ
これはいくらでもなででいられる…

「しかたにゃいなぁ〜好きにしていいにゃ♪」

は?好きに?
いいんだな、言ったのはお前だからな

「とびっきり可愛がってあげますよ」

俺は彼女を抱き上げると
寝室へむかった




くたびれて寝てしまっている彼女の頭をなでながら
幸せをかみしめていると
俺のスマホが光った
署に残っている後輩からのようだ
何かあったのか?

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 入間さん大丈夫ですか?
 さっき逮捕した奴らの
 違法ヒプノシスマイクの効果ですが
 自分以外の他人が動物に見えるそうです


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俺はスマホの画面をそっと閉じた
なんだ、違法マイクの効果か…
いつ頃治るのだろうか…
水記が可愛すぎて困る
でも違法マイクの効果ならそう長くないうちに効果が切れるか…
なら、今のうちに堪能しておかなければいけませんね
俺はかわいらしい頭をなでながら瞼を閉じた




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