新年会やるよー
「貝原くん、志野くん、コートへ!」
「「はい!」」
鈴都と廉次が前へ出る。
ふと鈴都は廉次の違和感に気づく。
「あれ?志野くんなんでまだ何もしてないのにそんなにらくがきされてるの?」
勝負はこれから始まるというのに廉次の顔には
既に墨でらくがきがされていた。
「ああ、いや、ちびっこたちが自分も書きたいっていうから書かせてあげただけだよ!」
「優しいな志野くん」
ユニットパートナーである廉次の優しさに鈴都は感動する。
「ちなみにちびっこたちって?」
「主にすずの妹かな」
「なんかごめん」
て言うか鈴は琉璃ちゃんのチームじゃん何やってんだよとぼやきながら羽子板を手にする鈴都。
先手は廉次からだ。
「両者準備はOKですね?それでは試合開始!」
「行くぜすず!パートナーだからって手加減はしないぞ!」
「俺だって手加減しないからな!」
廉次の打った羽根はコンっと小気味の良い音を立てて高く舞い上がる。
それを鈴都は勢いよく打ち返す。
廉次もそれに追いつきまた打ち返す。
2人のラリーは長く続いたが、
しばらくしてから羽根は廉次の羽子板をすり抜け地面に落下した。
「あーーーっ」
「よしっ!」
鈴都は七原から筆を受け取り廉次の前に立つ。
「んー……どこに描こう」
「もう今更だからどこでもいいぜ」
とりあえず廉次の鼻先を黒く塗りつぶす鈴都。
「くすぐったい」
「我慢して」
鈴都が七原に筆を返し、再び試合が始まる。
そして……。
「勝者、貝原鈴都!」
「やったー!!」
勝負は均衡を保ち、何度もデュースに持ち込まれたが、最終的には鈴都が勝った。
廉次の悪ふざけのせいで顔半分が真っ黒だが。
「うえー、俺も頑張ったのになあ」
悔しがる廉次だったが、相棒との真剣勝負は楽しかったようだ。
「またやろうぜ!次は勝つからな!」
「望むところだよ!次も俺が勝つけどな!」
2人の友情が深まり、Bブロック2回戦は幕を閉じた。
続く
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