Poesie

2016/08/31 - 通り雨の奇跡に後悔


馴染みある街並み 鈍色(にびいろ)の雲
人気(ひとけ)のない教習所を見つめ
溜め息ひとつ ぬるい追い風に溶けた

耳に残るフレーズは あなただけのもの
口ずさむわたしは ただただ切ない

違う肩並べ歩く 線路沿いの道
もう一度通り雨がきていれば
取り残されたボーリング場に わたしの想いも落として

耳に残るフレーズは あなただけのもの
口ずさむわたしは ただただ苦しい

駅の階段で偶然出逢った
これが奇跡なんだと 馬鹿みたいに信じてた
それなのに それなのに

あなたの笑顔どうしても忘れられなくて
振り向いて つま先で階段蹴って
あなたの背中を探した
でもそこにはいつもの雑踏しかなくて
後悔ばかりがわたしの肩に落ちる

駅のホーム 通り雨はやがて過ぎ
コンクリートの湿った匂いに包まれて
今もあなたを想う

耳に残るフレーズは あなただけのもの
口ずさみわたしは ただただ涙が溢れた





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