あまい二酸化炭素をちょうだい




 ぱちんと記憶がはじけた。わたしは明日咲藤香。7歳。でも私は{emj_ip_0847}{emj_ip_0847}{emj_ip_0847}{emj_ip_0847}{emj_ip_0847}。{emj_ip_0847}{emj_ip_0847}歳だった。****にあって、グチャグチャになって*んだ。名□偵コナンが好きだった。ぐるぐると見知らぬ記憶が頭の中に流れ込んできて精神年齢も思考力もぐんと上がった。これは、あれか。前世の記憶ってやつか。だんだん記憶が鮮明になってきて、それと同時に混乱も収まる。さよなら私。はじめましてわたし。ところでここはどこ?
 ぐりんと辺りを見回す。近所の公園だ。なんでわたしはここに来たんだっけ? 記憶を探って、今日は仲良しの歩美ちゃんにショウネンタンテイダンとやらに入れてもらうための顔合わせの日だったはずだと思い出す。吉田歩美ちゃん。隣のクラスのお友達だ。大人しくて本ばかり読む、あまりものも喋らないわたしに話しかけてくれて、あまつさえ仲のいいお友達だと言ってくれる、とってもやさしいわたしの友達。あら? これってよく考えたらフラグだよねとも思ったがまぁいいかとすぐに頭の隅に追いやった。今更どうしようもないし、どうにかできたとしてもわたしは歩美ちゃんとずっと友達でいたいし、できれば守りたいのだからきっと時間の問題だったはずだ。

 おーけー、もーまんたい。約束の時間は4時。現在時刻は4時半。……あれ? 全然もーまんたいじゃない。30分も待ち合わせ時間から過ぎている。
 どうしたんだろう。あの子は時間を破る子じゃない。見た目も良くて人懐こい。もしかして悪い人に声をかけられているんじゃないかとか、誘拐されていないかとか、そんな可能性を思い浮かべてしまう。約束を忘れているだけならいいのだけれど。
 公園のブランコに腰掛けてキコキコと妙な音をたてながらぼんやりとする。門限が5時なので、あと15分で帰らないといけない。それまでに彼女たちは来るだろうか。来たとしても15分で顔合わせは終わるだろうか。

 結局、彼女たちが公園に姿を現すことは無いまま時計は45分を刻んだ。その辺でいい感じの棒を拾ってガリガリと地面に伝言のを残して帰宅。念の為彼女の家に電話してみたが誰も応答することはなく留守電に切り替わってしまう。さんざん考えた結果、もし都合のいいようなら明日の昼休みに図書館に来て欲しい旨と、心配する言葉を留守電に残した。

 そして翌日の昼休み。彼女は例の少年探偵団を連れて図書館に姿を現した。ポンポンと自己紹介と説明を終え、あれよあれよと流されるままに阿笠邸へ訪れ、気が付けばわたしは少年探偵団に名を連ねることになっていた。そして、少年探偵団のホームズもとい江戸川コナンを中心として世界はループしはじめるのである。




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