Introduction

ストーリーテラーが終わらせた異世界を収集し、糧にして成長する図書世界“レーヴ・デトワール”を舞台に、宮瀬が出会った少女、“くずぼし”を中心とする創作シリーズ。某アトリエシリーズとその他諸々の2.5次創作でもある。
今後はゆっくりと短編文章のみ展開予定。




Story



白い花に侵食され死にいたる未知の病“白花病”が蔓延し、終末を迎える世界に少女はいた。
少女は病気の原因である魔素への耐性が高い両親の間に産まれた、いわゆる新人類で、世界の希望だった。
旧文明で毒の有無を銀製品で試していたことから“銀の針”と名付けられた少女は、検体とされつつも他の人々に希望と大切にされながら日々を過ごしていた。
しかし少女が成人する前の年、世界の終焉はやってくる。
少女以外の生物全てが“白花病”になり、成す術なく死んでいった。
少女が成人した日、とうとう最後の生き物であった自身も“白花病”に侵食され、研究所の一室で眠るようにひっそりと命を落とした……という物語をストーリーテラーは書き終えた。



“レーヴ・デトワール”は、物語の紡ぎ手であるストーリーテラーが作った世界の破片を収集し、成長すると言われている図書世界。別名「星の夢」。
どの世界にも属さず、異世界へ干渉もせず、誰が何のために作ったのかは不明とされている辺境世界である。
ある時、収集した異世界の魂を星の器に入れて収集する機能「黄昏地区」にエラーが起こり、“レーヴ・デトワール”に転生するはずだった魂がいくつかの異世界に飛散する。その中に生前“銀の針”と呼ばれていた少女の魂も含まれていた。





コラボ企画エピソード
さよなら、流星群。

転生後に前世の記憶は失うが、“レーヴ・デトワール”に戻してくれた少女の恩は忘れないように、恩人の少女と同じ金髪碧眼の姿へと転生する“銀の針”。
行くところがわからず森を彷徨っていたところ、“レーヴ・デトワール”ただ一人の錬金術士である宮瀬と出会い、彼の一存で弟子になる。
前世の記憶を持たず名前のない“銀の針”は、その時頭上に降り注いでいた流星群から「くずぼし」と名付けられた。





以前からこの世界の真理を解き明かそうとしていた宮瀬であったが、くずぼしの存在がヒントになると気が付き、どうにかして前世の記憶を抽出できないか試行錯誤をする。
その結果、くずぼしの髪の毛と“ヒヨコモドキ”を媒体に錬成し、そこにくずぼしの前世“銀の針”の記憶を定着させることに成功した。
錬成された記憶は「くずぼしの“銀の針”部分」を略し、「くずのは」と名付けられる。





“銀の針”の物語を知った宮瀬は、この世界が「異世界の物語のかき集め」でできていることを知り、見聞を広げるためにいまだ増え続けている“レーヴ・デトワール”の新エリアへ探索の旅に出る。
……というのは表向きの理由。
今までは“レーヴ・デトワール”での錬金術士が宮瀬一人だったため、調合依頼が殺到していた。採取まで自分でこなしていたが、くずぼしの弟子入りにより負担が劇的に軽減。
このことに味をしめた宮瀬は、くずのはを錬成してくずぼしの助手にし、自分は自由気ままな旅に出ることにした、というのが本音である。



宮瀬の「見聞を広げる旅に出ます」という置き手紙を見たくずぼしは、本音を見抜き憤慨。
宮瀬が残した星降る森のアトリエで、酒場に入る依頼をくずのはと2人だけでこなしていく日々が始まった。



Character



“くずぼし”

身長:140cm 武器:メイス サブ武器:魔導書
天真爛漫で怖いもの知らず。どこか一線置いてしまう敬語が玉に瑕。
恩人の少女からもらった青いリボンがお気に入り。錬金術で複製し、オリジナルは宝箱にしまってある。
本来ならば魂に染み付いた魔素に蝕まれて死に至る運命であったが、転生時に持っていた聖石のおかげで魔素を魔力にエンコードしている。そのため錬金術をはじめとした魔法能力が高い。しかし聖石を介して魔法を使っていることに本人は気付いていない。
その魔素のおかげで毒耐性があるため、大好物のキノコは食べて毒か食用か見分ける脳筋プレーはお手の物。
錬金術は釜で行っている。得意なものは軟膏などの薬の錬成。




“くずのは”

身長:140cm 武器:仕込み手甲
くずぼしの髪の毛と“ヒヨコモドキ”で生まれた錬金人造体に、“銀の針”の記憶を定着させた少女。
“銀の針”の記憶は持つものの、毒キノコである“ヒヨコモドキ”が大元の性格を侵食し、基本的には毒舌で無愛想。
くずぼしとは正反対な性格の上に喧嘩っ早くほとんど無口である。
身体能力が高く、モンスターの討伐も難なくこなす。




宮瀬 唯一 (ラストデュエットより)
身長:180cm 武器:和綴り本 サブ武器:エーテル爆弾 
フラスコでの錬成を得意とする、極東から来た錬金術士でくずぼしの師匠。
見聞を広げるためにくずぼしたちを置いて旅に出る。が、戦闘レベルはそんなに高くないため、1ヶ月に数回程アトリエに瀕死状態で担ぎ込まれる。
頭は切れるが、常にいかに働かないかを考えている怠け者。



Word



レーヴ・デトワール
物語の紡ぎ手であるストーリーテラーが作った世界の破片を収集し、成長すると言われている図書世界。別名「星の夢」。
様々なエリアから成り立ち、エリアとエリアの間は空間の歪みはあるものの、違和感なく繋がっている。
正体はとある世界の図書館。管理する司書は本を収蔵しながら、ある人の帰りを待っている。



エリア:モノフォビア
“レーヴ・デトワール”の中心で、一日中夜の街。
酒場にはモンスターの討伐依頼やアイテムの調達依頼などが集まるため、冒険者が多く集まる。



エリア:星降る森
くずぼしのアトリエがあるキノコが豊富な森。“黄昏地区”のすぐそばにあり、流れ星が昼夜問わず空を駆ける。



エリア:夢の島
向こう岸まで行こうものなら船で3日はかかる海っぽい湖の愛称。
湖なのに白浜が続いており、人魚の目撃情報も多々ある。
中央にハート型の小さな孤島がある。



エリア:遺された場所
“月下草”が群生する場所で、断崖絶壁が続く一日中昼間の遺跡。
崖を覗き込めば側面にはタンクのような家らしきものが点在しているが、ほとんどが朽ちており、いきものが住んでいる気配はなく無人のエリア。



エリア:黄昏地区
“レーヴ・デトワール”が生まれた時からあるエリア。一日中黄昏時の景色が広がっている。
空には無数の星が瞬いているが、全て転生待ちの魂。いずれ流れ星となって転生する。



ヒヨコモドキ
くずのはの基礎でもある毒キノコで“星降る森”の涼しい場所に群生。
ひよこの形をしているが、涼夏にはペンギンになる。生き物なのかキノコなのかは判明していないが、生命体に近いキノコと言われている。
食べたものは身体が黄色くなり死に至る。



月下草
“白花病”が蔓延し滅んだ異世界の植物。
カキツバタのような不分裂葉に、大振りなキキョウのような花を持つ。
“レーヴ・デトワール”では薬草として“遺された場所”に群生、様々な色の花を咲かせる。
中でも白い花は珍しく、手に入れるとお金持ちになれると言われている。100年に1度の幸福を手に入れたも同然と言われるくらい入手が難しい。




Other Story



ブラウザゲーム SOLD OUT2
ひょんなことから 異世界 にたどり着いた くずぼしとくずのは。 トパーズ川の畔に2人のアトリエを開く。



魔法奇譚フォークロス
くずのはが家出する事件。
魔法使いしかいない世界で、 魔法使いにジョブチェンしたり色々翻弄する。






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