次も、その先も、
「えへへ」
「なんだよ、急に笑ったりしてよ。知ってるか? 思い出し笑いする奴は変態なんだぜ」
「変態じゃないもん!」
雪降る道を歩きながら、バレンシアは隣を歩くクロウの肩をバシバシと叩く。
「今日も、来年も、その先も。またクロウと一緒に年越せるのが嬉しいなって思っただけ」
息を吐く。冷やされた呼気は白くなって空へと昇っていって。
そう感じる理由は、彼女が口にせずとも手に取るように分かる。クロウは静かにバレンシアの手を握った。ぎゅ、と強く握り返される。
「来年も、その先も、一緒に祝おうな」
「うん!」
2020/12/31