『ヤぁ、も……だめ…っ!』
「…っ、……くっ!」


低い呻きと共に、下腹部に広がる熱。


『あ……ア…』
「わっり。中に出しちまった」


そう言う姿は少しも悪怯れた様子ではなく、確信を持った笑みで大きく息を吐いた


「ほらよ、優し〜い紳士様。」
「……」
『きゃ…!!』
「はら?どこ行くんだ」


ルクソードは拘束していた紐を切り、ナマエを抱え上げて、ゆっくりと椅子へと座らせた。


「シグバール。」
「なンだよ」
『や……な、に』
「手を掴んでろ」
「あぁ?」


しなやかな脚をぐい、と持ち上げルクソードはナマエに軽く口付けを送る。


「…悪いな、」
『え、や、あぁんっ!!』


ガタン、と椅子が大きく音を立てた。
シグバールは楽しそうに「ひゅー」と口笛を鳴らす


『いやっ、あ、あぁ…ッ、おっ…願ぁ、やめて……!』
「どーこでこんなプレイ覚えてくんだぁルクちゃん」
「はっ……馬鹿なお前には思い付きもしないだろう?」
「うるせーな、詐欺師」


肩に担がれたナマエの足はゆらゆらと揺れる。
ルクソードは律動しながらもナマエの肌に吸い付いた


「は、ナマエ…っ」
『いやァ、だっ…ん、あんっ、あゥ…はひ…っ』
「すっげぇ音。」
「まったく…だっ……」


シグバールはくつくつと笑いながらナマエの顔を無理矢理上へ向け、そのまま口付けた


『んー!ん、ぅんんッ!』
「く…ナマエ、聞こえるか?」


舌が鎖骨から首筋を伝って耳へと到達する。
耳たぶを甘噛みしながらそっと囁く。


「俺、達が……っ、繋がってる音だ…。そして、お前、が…感じた分の蜜だ……」
『んん、むっぅ…』
「可愛らしい、子猫には」
「ぷ……っは、愛情たーっぷりミルク、ってかぁ?」
『うぅ、あ…や……』
「あ…ぁ、居たんだったな…っ、シグ……」


皮肉そうに笑い、ルクソードは腰を押しつけた
肉壁の鼓動に相反して、肉棒は欲を放つ。


「出た?」
「…あのな」
「おぉこっわ〜。優しい紳士様が怒ったー」


押さえ付けていたナマエの手を外すとその手は力なくだらりと落ちた。


「ありゃ。壊れた?」
「さぁな」


自身を抜き取り、再び抱え上げてベッドへ降ろす。ナマエの膝を立たせ、ルクソードはナマエの頬に手を添えて親指で唇をなぞった。
弱々しく見上げた瞳から涙がぼろぼろと溢れる


『も、う……やめて…やめてください…』
「だって。どーするルク」
「フン…却下だ」
『い、やぁ――――ッ!』


膝を割って入り込んだ熱にナマエは悲鳴をあげる。


「ルク、お前って絶倫野郎?」
「ナマエの前だけだ」
「ごもっとも。じゃ、俺口使わせてもらうぜ」


ナマエの髪の毛に指を絡めて引っ張るとナマエが痛みを訴えた。しかしシグバールは聞こえない振りをして屹立したそれを口にねじ込んだ


『んむ、お、ぁ……っ』
「歯ァ立てんなよ。立てたらケツにツッコむぞ」
『ん、んんぅ…ッ!』
「意地悪な先輩だ、なっ…!」


がくがくと揺れる体に合わせてナマエの胸も上下に揺れる。ルクソードはそれに触れる


『んん――!ん、ぐ……んんっ』
「ひゃははっ!マジ最高だなぁ!あぁそうそう。ナマエ、デミックスはお前の事好きみたいだぜぇ?」


喉の奥に突き刺さるそれに嘔吐感を覚え、口を離そうとするがそれは許されない。


『ん、ぐ……おぁ…』
「デミッ…クス、が……っ?」
「ああ。さっき談話室でナマエの話してたぜ。ナマエが好きだの可愛いだの、んな話をアクセルとしてたな」
「ほぅ……」
「消しに行くなよォ?」
「フン…」


角度を変え、ベッドのスプリングを利用してナマエを突き上げると肩に置かれた手が爪を立てた


「ナマエ、乱れたお前は綺麗だな」
『ふっ…う、んん……』


ごろりと寝転がり、ナマエの手を引き伸ばして再び突き上げる。
ルクソードの上でボールのようにぼんぼん跳ねるナマエの体は最早、抵抗する気力などなかった。


「下から眺めるのも悪くない…」
「上も見晴らしいーぜぇ?壮絶色っぺぇツラしてよ。」
『んん、あっ…はぁう……ん』
「…ナマエッ……」
『んぁ、んっ…ん――!!』


びくりとナマエの体が引きつり、中が一層締め上げる。
その肉壁の締めつけにより、ルクソードも達した。


『ぁん、ふ……』
「ふー……」
「なぁに一仕事終えた、みてぇな顔してやがる」
「あぁ、まだイってないのか」
「るせぇよ…何っか…あと少し刺激がほしいんだよな」


小さな喘ぎを漏らしながらもナマエは狂ったように奉仕する


「ナマエ、」


むくりと起き上がったルクソードはシグバール自身を咥えていたナマエを離させると低く囁いた


「おいルク、てめぇ」
「さっさとイキたいんだろう?」
「…なァにするワケ?」
「フッ…まぁお前は黙って見てればいい。ナマエ、俺が言う通りにやってみろ」
『は、ぅ……』


その低い声にも感じたのか、まだ膣内に埋めていた肉棒を壁が締め付けた


「舌を出して…舌先で根元から先端に向けて、ゆっくりとなぞれ」
『あぁ、う……』
「窪みがある所と、脈打つ所は執拗に攻めろ」
「……ッ、お前直伝の舌テク…ってか…クソ、やべ…胸クソ悪ィけど」
「気持ちいい、か」
「あ、あ…っ」
「素直じゃないな。なぁナマエ?」
『ふ…ぁ』


そそり立ったシグバールの欲望をひたすら舌で愛撫するナマエに、ルクソードは繋がっているその場へ指を滑らせた。


『ヒっ……んぁ』
「次は口に含んで…動きながらさっきみたいに舌を使え。」
『ん…ん』


ぴちゃりぴちゃり、という音とナマエのくぐもった声が部屋中に響く。
ナマエは熱に浮かされながらもちらりと視線をルクソードの方へと向けた。


「ん……?どうした?」
『……ッ』


大きく開いたコートから覗く引き締まった体にナマエはぎゅ、と目を瞑った。


「やっべ…ナマエ、巧すぎ…」


低く囁かれた声の主を見上げると恍悦とした表情でナマエを見下していた
普段束ねている髪の毛は降ろされ、あまりの色香にナマエはくらくらと眩暈が起きそうな衝動に駆られる。


「…出すぞ」
『ん、ぐっ』
「ん……ッ!」


苦しそうなナマエの頬にルクソードは軽く口付ける。


「よく頑張ったな」
「っあー…スッキリした…」
『う、ぷ……ん』
「あー…やっぱり飲みきれねぇかぁ。」


口端からだらりと流れ落ちる白濁にシグバールはくつくつと笑う


「ま、いーけどな」
『ふ……ぅ、』
「でもまだ犯し足んねぇしなー。ルク。ギブ?」
「まさか」
「だよなー狂って壊れるまでやんねぇとつまんねぇよな」


ルクソードはナマエの体を抱き上げ、自身を引き抜いた。


『は…ん……っ』
「でもま、あと少し…、ってとこか」
「…壊れるまで」


どさ、と俯せにナマエをベッドへ押しつける。


『……も……や、め…てくださ…い……』
「なァに言ってんだ。」
『ひぅっ……!』
「誘う様にヒクヒクさせて…もっとほしいだろ?」


何度も注がれたソコからは大量の精液が溢れ出る。
もう誰のものかもわからなかった


「…溢れてるな」
「お前のと交ざって気持ち悪ィ」
「じゃあ抜けばいいだろう」
「誰が!」


ナマエの体を抱いて引き寄せ、無理な体勢の所為か、中に入り込んだ肉棒が容赦なく感じる所に当たる。


『あっ、ぁ………ン…お、願ぁ…い…』
「ほら泣くなよ」
『やぁっ、あ!んっ、う…』
「お前が悪いんだから」


後ろから突っ込まれ、がくがくと揺さ振られる振動に合わせて息が詰まる


「…ナマエ、俺のは口で奉仕してくれるだろう?」
『ふぁ…うぅ、ん…あ……やぁ、だぁ…っ』
「くっはは…!ルク拒否られてやんの」
「…ナマエには仕置きが必要なようだな…?」


見下すルクソードの目は冷たく、ナマエは従わないと本当にこれ以上非道い事をされると身の危険を感じ、そろそろと口を開ける。


「……イイ子だ」
「こっわぁー優しい紳士サマが脅すなよー」
「ふん…」


膝立ちの状態でナマエの体を突くシグバールは背後から回した手を胸へと移動させた


『ふんぅ…っ!』
「どーだよ。何度も犯される気分は」
『うくっ……ん、はぁ…ッ』
「…壊れちまいそうだろ?」


耳も舐めあげて囁けばシグバールの足に立てていた爪が、がりがりと引きずる。
何度目かの限界が近づいている事を察知してシグバールはにやりと笑みを浮かべた。


「へぇ?ナマエは後ろからが弱いのか」
『ん………ッ!?』
「ほう…知らなかったな…次は後ろから抱いてやろう」




イトハン