シグバールはなまえなしの首筋に顔を埋め、片手を下腹部に伸ばしてそれに触れる。
もう片方の手をルクソードのものを咥えた口へと滑り込ませた


「――気が、狂いそうだろ…?」
『んぅ――、んく……ふぁっ!』
「ふっ…確かに上からの眺めもいいものだな。」
「だろ?」
「潤ませた瞳で縋る様な顔が……ますます壊したくなる」
『ひぅっ、ん!ぐ……ぁ…』
「ほーら、我慢すんなって。イキたかったらイけよ」


下部に伸ばした指が早くなり、体内に入り込んだ肉棒が容赦なく攻め立てた。
口に入り込んだ指がするりと顎、喉を伝って胸へと戻る。その動作に、ナマエの快楽は倍増した。


「ガキ共に知れたら…アイツら泣くかなァ?」
「は…っ、泣くかはどうかはわからないが…悔しがるだろうな」
『んん、っう…あ、ぁ…!』
「どー…する、ナマエッ…お前は助けを求める為に、俺達とお前がヤってた事…話す?」
『っ……や…、んぁ』
「だよなァ…っ」
「知…られれば、求め、られるかも…しれぬからな…?」


拓かれた体は二人の切羽詰まったその声に加え激しすぎる快楽に、あっさりと達した。


『ふ、ぅっん、んん――!』
「やっば……っ!」


シグバールはナマエの首筋に吸い付きながら目に手をあててぐい、と顔を引く。
同時に、口から解放されたルクソード自身が白濁を吐き出した。


「っあー……ルク、てめぇ殺すぞかかっちまったじゃねーか」
「…誰の所為だと?いきなり引いたのはお前だろう…」


ナマエの顔を濡らした雫がぽたぽたと伝って未だ繋がったまま体の足へと滴り落ちた。


「ありゃ?」


涙を流し、薄く目を閉じたままぴくりとも動かないナマエにシグバールは止まる。


「もしかして飛んじまった?」
「…そのようだな」
「つまんねぇ。まだ犯し足りねーのに」


ずるりと自身を引き抜き、後処理をする。倒れこんだ体は動く事はない。


「な、俺らの事避けると思う?」
「だろうな。ふん…まぁ、どうせ自分から求めて来る」
「くっ…拓かれたばっかの体だからな。なぁ、次は何やって犯す?」
「…その時の気分だな」


身仕度を整え、ルクソードは白濁に汚れ、眠るナマエの顔を拭きながら囁く。


「ナマエ。綺麗で、可愛くて…不埒なお前は最高だった。楽しかったよ」


いくつもの赤い印の残る肌に吸い付いて自分の印を残す。


「次を楽しみにしてるといい」


薄く開いた唇に口付け軽く口内を犯して唇を離した。


「気障野郎。鳥肌が立つぜ」
「気違い男に言われたくないな」


そう言い合うと二人は部屋を後にした


好きなものは決して一つじゃない
欲しいものは必ずも手に入るわけじゃない
だから共有するんだ


共有。共同で所有する事――



END

えらく長い。しかも強姦じゃん…しかも面白くなくて本当すんません。
いや、二人は仲がいいからこんな事も出来るんだよ、って言う事をね、証明したかったわけで。
愛故に共同で犯しちゃった。
ヒロイン非道い扱いですんません!


06.11.19


イトハン