『Good morning!ザルディン、Trick or treat!!』

扉の先に居たのは羽の生えた小悪魔。いやモドキだ。いいやそれを身につけたヒト。
まだ夢の中に片足を突っ込んだままの自分を余所にお菓子がいっぱい入ったランタンを差し出された

「…ありがとう」
『違う!』
「……こんな朝早くから何の様だ」
『Happy Halloween!お菓子ちょーだいザルディン』

にこにこと笑顔でそう言われるが生憎寝起きで手持ちがないし第一甘いものがあまり好きではない俺にとっては部屋に甘味が置いてあると言う事はない。

「生憎…菓子など持ってない」
『じゃー悪戯でいいよね』
「………」

子供の様に無邪気に笑うナマエ。
眠たさが限界な俺。
その姿に限界な俺。
悪さしようと手を伸ばしたナマエの腕を引っ張った

『わっ』
「Trick or treat」
『へ』
「何だ悪戯されたいのか。そうかならば存分に悪戯してやろう」
『ちょっ何やって…やっ』

無邪気な小悪魔を退治完了。


END

甘くない…3氏が偽物で本当すみません!
08.10.31.S


イトハン