可愛い程素直な反応をする彼女は
俺しか知らない

『や…めて、やぁ…ッ』

触れるか触れないか、微妙な刺激を与えると彼女の躯が震える。
彼女の、――ナマエの弱い所だ。
背中をくぼみに合わせてゆるゆると指を滑らせて、俺はにこりと頬笑みを浮かべていた

『やめて…っ、ルクソード…』
「……」

ベッドのパイプに縛り付けた細い両手首には擦り切れていた。血の匂いが、鼻を、意識を刺激する。
自分でも自分の分身が大きくなるのが分かった。
ナマエも気づいたのか躯を強張らせた。

「"やめて"…?こんなに締め付けておいて何を言う」
『やぁっ…ん!!』
「お前も幾度となく達しただろう?気持ち良さそうに喘いで」
『おねが…も、やめ…』
「締め付けた揚句自ら腰を押し付けて強情ったじゃないか。…ああ、本当に、敏感だなナマエ。」
『あ、あっ…』

もう何度達しただろうか。腰を引くとごぽりと卑猥な音を立ててナマエの中から自分の出した欲が溢れ出る。
ナマエの躯も、シーツも全てべとべとだ。

「ナマエ、顔を見せてくれ」
『ッア…!!』
「ああ、やはりいい顔をする」
『ル、クソー…ド…ぉ…』
「ナマエ」

躯を反転させ脚を抱え、ナマエとの距離を縮めると同時にナマエの口から小さな悲鳴。力の入っていないナマエの脚を腕にかけた状態で顎を甘噛み。
首筋に広がる朱い痕は俺が何度も付けた愛のしるし。白い肌に良く栄える

『は、ぅ…』
「分かっただろう?ナマエ…」
『…っく、んん…』
「俺と会わなかった時間の分、抱いてやると」
『あっ…は…もぉ…ヘンにな、る』
「俺と会わなかった君が悪い」
『だっ…、…んん…!!』

何か言いかけたナマエの口を塞ぎ、再び律動を開始する。
お互いの吐息が熱い。潤んだナマエの瞳に吸い寄せられる様に閉じかけた瞼に軽く口付けた。

「寂しかったと言う事を、分かってもらわねばな…」

END

初っ端からすみません。
長期任務に行ってたナマエさんと会えなかったんで10氏は寂しかったのだよ。


08.11.08


イトハン