Attention!
2年ほど前に、陳宮がモブ脱出するまえに書いたやつなのでオリジナル陳宮・高順・臧覇がいます

呂布陣営でハロウィン診断メーカーをしてみた!


"張遼に『Trick or treat』と言うと、小馬鹿にしたような眼で「高いよ?」と言われます。"
「だそうですわよ張遼様。」
「こいつは常に小馬鹿にしたような目をしているだろ」
「失礼な。高順殿に言われたくありませぬ」
「じゃあ今年も仮想して、奉先様に対して準備しなくてはなりませんね!」
「…去年は散々でしたから今年は遠慮させ」
「でも張遼様も気持ちよかったのでしょう?よかったではないですか!」
「貂蝉殿。口を慎んでいただきたい…」
「殿様もなんでこんな狐顔好きかね?」
「貴殿のような狸顔よりはマシですよ高順殿」
「俺ぁそんな太ってねぇ!」
「まぁまぁ、張遼殿も高順殿も落ち着いて」
「臧覇殿」
「じゃあ、さっそく衣装探しに行きましょう!」

当日

「本当にこの姿で…」
「可愛いですわ、張遼様!」
「がははははは!!ね、ねこみみついてやがる!ひぃ、笑える、なんだその衣装」
「お髭まで!可愛らしいです本当に!」
「腹いてぇ!はははは」
「高順殿、少し黙ってくださるか…」
「これなら奉先様も」
「あ、噂をすれば」
「奉先様!」
「貂蝉」
「とりっくおあとりーとですわ!」
「ん?ああ、そういえば、はろういんか。砂糖菓子をやろう」
「むぅ、悪戯させてくれませんのね」
「可愛らしいことをいうな、貂蝉。ん?」
「とーの!とりっくおあとりーゲフッ」
「何かいたか?」
「…さぁ、害虫でしょうな」
「張遼?」
「は、…あぁ…」
「随分と可愛い格好をしてるな」
「DLCと言って私はこれを宛がわれました…」
「可愛いですわよね、奉先さま!」
「ああ」
「呂布殿、トリックオアトリィトですぞ」
「菓子をやるが…、」
「む」
「じゃあお前は倍で返せよ」
「た、高いですぞ??」
「よかろう。いくらだ」
「ひ…!やはり菓子はご遠慮願う!離されよ!」
「行ってらっしゃいませ、奉先さま」
「うむ」
「ち、貂蝉殿ぉお!」

****

「陳宮!」
「はい?これはこれは、高順殿」
「えーと、とりっくおあとりーと…?」

そう言われて陳宮は閃いた顔をした。

「はい、これでしょうか?」

袖口から出したのは高級砂糖菓子。高順は、それをくれるのかと思い笑顔になる。
その包みをあげ、口許に運ばれてくる。

「いただきまーす」

ぱくり。
しかし閉じた口内には味は広がらない。
陳宮を見やると自分で食べていた。

「陳宮!」
「なにか」
「い、悪戯していいんだな!」
「高順殿、もし私になにかあれば…次の戦で不審な死に方をする兵が出るかもしれませんね」
「ぐ…」
「ふふ、用が済んだみたいなのでこれにて失礼します」
「ちきしょー!」


END

我が家の陳宮は淡々としたキャラでしたが、モブ脱出の陳宮はほんと、フェアリーでした。我が家の陳宮はフェアリー要素一切なしですお許しを、お許しを!

14.10.31
イトハン